Weekly XDCダイジェスト vol.60 (2023.4.30-5.6)
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された4月30日から5月6日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!
《THIS WEEK IN XDC (2023.4.30-5.6)》
今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。
Topic.❶『コンセンサス2023で輝いたXDCネットワーク』
……Yahoo Finnanceでは、Consensus 2023のXDC Networkブースを取り巻く興奮を取り上げ、Pramod Viswanath博士とQuincy JonesのXDC 2.0に関する魅力的なプレゼンテーションを取り上げました。
1つ目のトピックは、4月下旬の米国クリプトイベント『Consensus2023』についての総括記事について。
記事の中身については、XDCをご存知無い方に向けたものでしたので、今回は内容を割愛させていただきます。
が、何もピックアップしないのも味気ないので、前回ブログで取り上げたConsensus2023プチ対談がもう1つTwitterに上がっていましたので、こちらのDimo Financeさんとの会話の様子をダイジェストさせていただきます。
(太字部分が司会のLanceさん、それ以外はDimoのバベシュ・タカールさんの言葉です)
私たちは3日目です。かなり長い数日間でしたが、エキサイティングでした。Consensus2023での様子やご経験について、コミュニティの皆さんに少しお聞かせください。
個人的に手ごたえがありました。今までに会ったことのある人たちと新たな交流も生まれました。彼らが来て挨拶してくれたり会いに行ったりして知ってもらえていたり、と何らかの貢献を実感した気がしています。
このようなイベント行事に来て、何を目指し何を得ようとしていますか?
いい質問だね。私たちの意図としては、私たちの存在を多くの方に示すこと。私たちは1年前からそこにいて、シナジーを発揮できる特定の人々に会うことです。
あなたはDIMOのCEOとして長年XDCネットワークで多くのプロジェクト立ち上げに関与してきましたね。これからWeb3ビジネスを始めようとしている起業家、クリエイターが参加し成功するために必要なことは何でしょうか?
私が起業家やWeb3に参入したい人に伝えたいことは、Web2もWeb3もビジネスの原則や倫理観、展望は同じだということです。開発、マーケティング、コラボ、提携は同じです。そして取り組むことに正直であること、自分の周りにコミュニティを作ることだと思います。
難しいことや今までと異なる課題を挙げるとすれば、それは何でしょう?
Web2と比較してWeb3の空間では本当に動きが速いことです。だから学習は必要で、私はスマートコントラクト、ブロックチェーン、NFT、暗号、どうすればマネタイズできるのか、などの仕組みを理解する必要がありました。そしてWeb3には開発者コミュニティから企業コミュニティまで様々なコミュニティがあり、そこには多くの投資入っているためそこに飛び込むことで多くのチャンスが生まれます。そして公平な世界に取り組もうとしている人たちがいます。今日中に飛び込まないと手遅れになるので、私はそれを提供するためにここにいます。
Web3でビジネスやプロジェクトを成功させるために必要なリソースは何でしょうか?
そうですね、私たちが価値を加えることができる「隙間」を見つけようとすることだと思います。頭の中にたくさんのプロジェクトがあるかもしれませんが、それでも改良してある機能や特徴を持ったより良い製品を作ること。その開発に必要なリソースは、アウトソーシングでもいいので開発チームです。フルタイムの開発者を雇う必要はありません。コミュニティ・マネージャーを雇うこともできます。それとオンライン上にたくさんのリソース、書籍もあります。私たちのような人がいつもいるのでそのリソースは利用すべきです。また、Web3で勝つことよりコミュニティに利益をもたらすような商才が必要だと思います。
ありがとうございます。いい情報ですね、本当に役立ちます。私はいつも、Web3では開発者でなくてもコミュニティやマーケティング、ビジネスなど多くのチャンスがあると伝えています。では、あなた方が提供しているものについて、コミュニティの皆さんにお話しさせてください。
もちろんです。私はXDCネットワークには本当に感謝していて、XinFinとXDCネットワークは私にとって名付け親です。そして、XDCネットワークのコミュニティが私を助けサポートしてくれて今ではブロックチェーン同士を橋渡しするサービスを行っています。私たちは各ブロックチェーンがそれぞれ得意とするものを理解しながらそのソリューション提供に深く関わっています。
市場にXDCネットワークが登場しもう1年以上になりますが、近々、他のプロジェクトに取り組んでいることをお伝えします。正確な日付は申し上げられませんが、あと10~15日以内に。
そして、「RoRo」と呼ばれるDeFiウォレットの準備も整いました。良いウォレットが必要だと考えていましたがそれを実現できました。アプリケーションを構築したり、デジタル資産を保存したりするのに使えるウォレットです。
クリプトやNFTのようなデジタル資産を保管するようなものですが、その中でもかなりクールな機能を用意していますし、簡単に使えるようになっています。というのも、ウォレットにはちょっと複雑なものもあって、最初に来たユーザーはそれを嫌がりますが、Google PlayやApp Storeで利用できるようにしますし、モバイルだけでなくウェブブラウザでも利用できるようにする予定です。使い勝手がよく、コミュニティが気に入ってくれることを期待しています。
また、XDSeaのNFTマーケットプレイスに関する次のアップデートがもう1週間から2週間の間に行われる予定です。私たちは、ユーザーがシームレスな体験をできるような直感的なインターフェイスを考えています。NFTを購入した後、NFTを預けて報酬を得ることができます。そして最も重要なのは、クリエイター・コンソールで、NFTを理解していない人でもボタンをクリックするだけで、6~7秒でNFTを購入できます。RoRoウォレットには相互運用性のような機能があり、あるウォレットから他のウォレットに資産を移動することができ、ウォレットを離れてテレグラムやワッツアップのようなアプリに行き、誰かとチャットしてウォレットアドレスなどを得るという機能がアプリ内のチャットで可能になるのです。私たちはとても興奮していますので、ぜひサポートください。
いろいろとあるようですね。あなたたちは本当に忙しかったし、また会えて本当に良かった。お忙しい中、本当にありがとうございました。
(以上)
Topic.❷『エノシス - XDCネットワークブリッジを公開しました。』
……社内テストに成功した後、フレア・ネットワークスを接続するエノシスブリッジの
SongbirdネットワークからXDCネットワークへの橋渡しが可能になりました。ユーザーはXDCとSongbird Networkの橋渡しをすることができるようになりました。
2つ目のトピックは、『Enosys』(旧フレアネットワーク)とのブリッジが開通した件について。
「Songbirdネットワーク」「Flareネットワーク」についてご存知の無い方に向けて改めて整理してお伝えすると、
「Flareネットワーク」…スマートコントラクト非対応のXRP上でDApps(分散型アプリ)の作成を可能にするためのネットワーク(ネイティブトークン=$FLR)
「Songbirdネットワーク」…Flareネットワークにテスト環境を提供し、安全性をサポートするためのネットワーク(ネイティブトークン=$SGB)
ご存知であれば、Flareネットワークがポルカドット($DOT)なら、Songbirdネットワークはクサマ($KSM)という関係でしょうか。
なんだSongbirdはテスト環境かと思われそうですが実際に価値を持っており、すでにSongbirdネットワークにはいくつかDeFiが展開され、TVL(預かり資産)も77位(XDCは90位)です。
最近のTVLの伸びも以下の通り確認できます。
今回の発表ではその「Songbirdネットワーク」と「XDCネットワーク」の間でブリッジ(異なるネットワーク間で通貨の移動)が可能になったということですが、「ブリッジとは何ぞ」については以前のブログ記事でも解説していますので、一度確認したい場合はこちらをご参考ください。
今回のブリッジというのは実際どういう手順で進められるのかというと、まずはEnosysのサイト(https://bridge.enosys.global/)にアクセス、XDCを入れたメタマスクなどの対応ウォレットを接続、$XDCが「exXDC」という資産に1:1で等価変換されます。
これの何が凄いのか。わざわざ「ウォレット内の$XDCを仮想通貨取引所に送金して$XDC→$USDT→$SGBと両替」しなくても「exXDC」がSongbird上で使える通貨として認識されるので、Songbird上のアプリを利用したりNFTを購入できたりが可能になります。
こちらはXXさんの作成したマップですが、この図の通り、ゆくゆくはFlareネットワークが開拓している他の暗号通貨ネットワークとの相互運用によってまずXRPとつながり、LTC、XLM、DOGEなどのトークンも交換できるようになります。
そして以下は過去のXinFinの発表ですが、FlareネットワークとXDCの関係は特別なもので、ここに「bidirectional bridge(双方向でのブリッジ)」とあるようにFlareもXDCで、XDCもFlareで行き来ができる、など他の通貨とは異なる特別な関係を構築しています。
今回はSongbirdネットワーク間でのブリッジ開通でしたが、このネットワーク同士が繋がる未来像はユースケースが現れた時に発揮されるので、楽しみに待ちたいと思います。
(以上)
Topic.❸『Bidaoスマートチェーンインテグレーション』
……分散型ブロックチェーンエコシステムであるBidao Smart Chainは、XDC Networkへのサポートを発表しました。彼らのプラットフォームは、XDCネットワークのユーザーがアクセスできる様々なTokenbridgesとDeFiアプリケーションを提供しています。
3つ目のトピックもブリッジについての話題で、Bidao Smart Chainという新しいネットワークでXDCを使うことができる、という発表です。
まだ今年の4月に立ち上がったばかりのチェーンです。
どんなチェーンなのか。イーサリアム2.0の分散性・安全性を利用した新しいチェーンとのこと。
今回はこれ以上は掘り下げませんが、初期から繋がる点は何かしらメリットがありそうです。
以上、今回の記事では3つのトピックを解説させてもらいました。
また、ダイジェストには取り上げられなかった、この週のXDC関連ツイートも掲載しておきます。
🔽XDCが「Web3 Berlin」ヨーロッパ最大のカンファレンスのスポンサーに
🔽Globiance、来週東京ビッグサイトで開催の「ブロックチェーンEXPO」に登場
🔽ジンバブエ大統領選候補の方とGlobianceオリバーさんがチェーンリークでセッション
(こちらは以下の通り翻訳をさせていただきました。ぜひご覧ください!)
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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