Weekly XDCダイジェスト vol.59 (2023.4.23-29)

こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。

仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された4月23日から4月29日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!

《THIS WEEK IN XDC (2023.4.23-4.29)》

今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。

Topic.❶『コンセンサス2023の1日目』
……XDC Foundationは、Consensus 2023の開幕を盛り上げ、ブース904でゲストをお迎えしました。onXDCNetworkのTreとPrime NumbersのArturoとのディスカッションでは、XDCNetworkのエコシステムにおける彼らの取り組みについて、貴重な洞察を得ることができました。

1つ目のトピックは、先週も取り上げたXDCネットワークの中核NFTマーケットプレイス『PrimePort』を運営するPrime NumbersのAuturoさんへの7分程度のインタビューの内容を翻訳してお届けいたします。

(※太字はインタビューをしたLanceさんの言葉、▶以下がAuturoさん)

昨日クインシーさんの講演が行われましたが、本当に素晴らしかったですね。2日目の好きなところは何だったのでしょうか?

▶ クインシーさんがあそこでプレゼンテーションをしているのを見たのは、私にとってもここにいる人々にとっても素晴らしい接点になりました。XDCがハッカソンに焦点を当てながら発展させようとすることで、人々がここ(XDC)を素晴らしい場所であると理解しており、良い感じで広まっていると思います。そしてこの24時間の間に起こった面白いことの1つが、ネットワークに来た開発者と話をしたことです。彼らがXDCネットワークに参加したいと思った理由が、XDCで何を開発し何を本当に発展させようとしているかを察したから、とのことでした。まさにそうだと思います。多くの人がXDCと他のレイヤー1・EVMチェーンとの違いは何かと聞いてきますが、明らかに貿易金融は大きなものです。私たちのコミュニティはとても繋がっていて、とても情熱的なコミュニティです。多くのコミュニティは自分たちのコミュニティが強いと思っていますが、XDCコミュニティは非常に強力で、他のプロジェクトとのつながりについて少し話してくれました。

今回のコンセンサスやそれに似たイベントに参加してXDC財団やXDCネットワークは何を達成させようとしていると思いますか?

▶ 私たちがプロトコルを開発する時にやろうとしている大部分は、レイヤー1とレイヤー2のギャップをすべて解消することです。今回のイベント参加者とネットワークのことを話していたら、一緒に何かやりたいと言ってくれる人が現れました。私たちの主な焦点は、そのような人たちと接点を持つことです。

ええ、イベントは今のところ成功してると思います。そうですね。みんな本当にいい時間を過ごしたよ。評判も上々だと思います。今後、他のイベントでもこのような企画を行うのでしょうか?今後、このようなことに重点を置いていくのでしょうか?

▶ そうですね、2022年以降に起こる出来事で重要なこと、その1つは私たちがやりたいことにシフトしていることです。ネットワーク上に構築するために必要なことは、技術と能力を提供することです。それはとても大切なことで、私たちがこれまで成し遂げてきたのはこの大きな要素があったからでもあります。だから、これからも技術と能力をもっと提供し続けていくつもりです。そして今イベントが山ほどあり、私たちは外に出て開発者に会うことが重要であり、これを繰り返していくつもりです。

私もそう思います。将来的にそういったイベントに参加できるようになるのが楽しみです。あなたに会って、一緒にキャッチアップする機会を得ることができるのは良いことです。リモートで一緒に仕事をして多くのことに取り組んでいますが、実際に会うのはいつも良いことです。だから、あなたの時間に感謝し、すぐにあなたに再び会うことを楽しみにしています。

(翻訳は以上)

このイベントについての手ごたえと、今後のイベントに向けたXDCの姿勢を感じ取ることができました。

Topic.❷『コンセンサス2023の2日目』
……2日目は、Pramod ViswanathとQuincy JonesによるXDC 2.0に関する講演が行われました。XDCのブースは、ネットワークの可能性を示す魅力的な会話で賑わいました。また、ランスはElitweb3と対談し、オンチェーンを開始するプロジェクトについて話し合いました。

2つ目のトピックは、Elitweb3という『Groot DEX』『BlockFit』などを手掛けるXDCとも密接な企業のディレクター・ハーレーさんとLanceさんがお話をした13分程度の内容を翻訳しました。

(※太字はインタビューをしたLanceさんの言葉、▶以下がElitweb3のハーレーさんの言葉です)

今、私たちにとって2日目ですが、どんな様子だったのか少し教えてください。

▶ 素晴らしいことだよ。業界の大物たちとここにいることができ、ブロックチェーンの未来を築いている人たちとつながることができ、そしてXDCエコシステムの力をみんなに知ってもらうことができた。本当に素晴らしいことだと思います。私たちはここで異なるチェーンで構築している多くの人々に遭遇しつながりを作って、ブロックチェーンで構築している人たちと話して、新鮮なアイデアも得られ、自分がどこまで通用するのかがわかる。本当に良いネットワーキングです。

ああ、そうだね。Twitterをやっていると何が起こっているのかよくわからない部屋に入り浸ることになりかねない。顔を合わせて会うことができるのは違うね。

▶ ブルームバーグなどのエリアではもっと企業的な感じでしたが、ここはもっとパーソナルな、友情のようなものがあります。自分が知っていることを人に伝えたい、自分がしてきたことを伝えたいと思う人に話しかけられるんだ。そしてたくさん争う楽しみがある。また、Twitterでは人とつながることはできても、つながりを作ることはできずただやり取りをしているだけです。今日のように、1年以上話していたような大物と2日足らずでつながったようなイベントもありました。

取り組んでいるプロジェクトについて、少し教えてください。

▶ 私たちはたくさんのクールなプロジェクトに取り組んでいます。私たちには3つの主力製品があり、その他にも非営利団体や様々な企業のために取り組んでいる製品があります。最初のものは、「move to earn」アプリケーションです。2つ目は、健康増進のためのインセンティブです。AppleウォッチやFitbitなど、あなたが使っているウェアラブル端末に接続できるように、ウェアラブル技術を組み込んでいます。今、まさにApp Storeの審査を受けているところです。スマートコントラクトはすでにネットワーク上に配備されています。あとはApple Storeが太鼓判を押してくれるのを待つだけです。

スマートコントラクトは全部テスト済みなのか、メインネットにあるのかについて少し教えてください。

「Groot DEX」は私たちの分散型取引所です。基本的に私たちは中央集権的な取引所体験をもたらしたいと考えており、すべてが1つのプラットフォームで提供されます。また、インパーマネントロス保険にも加入しています。これは、流動性を追加する際にその流動性を保護することができるもので、先行して保護することができます。最終的に獲得した金額に応じて、6つの保険とインパーマネントロス保険があり、これらはすべて金で裏打ちされています。CGO(XDC上の金トークン)とはパートナーシップを結んでいます。流動性プールで50%以上のインパーマネントロスが発生した場合、20%の払い戻しを受けることができます。また最終的なフェーズに進む価値のあるゴールドトークン、グリーン・デジタル・アセットのようなカーボン・クレジットのような、これからのデジタルな未来に不可欠なものを扱います。

環境問題に取り組みたい機関にとって、ESGに参加し支援、排出量を相殺する方法はないのでしょうか?

ESGや炭素クレジットのような資産をトークン化することができるようになります。基本的には、企業がブロックチェーン上で独自のマイクロエコノミーを構築するのに役立つツールを出しています。

あと、もう一つ「BlockFund(寄付アプリ)」がありますよね。それについて少し教えてください。

▶ 私は非営利団体のディレクターを務めていますが、XDCの台帳が透明であることは非営利団体にとって良い環境だと感じており、特に暗号の分野に参入する企業にとっても安全な方法だと思います。つまり、XDCはプログラマブルな寄付金なのです。それが2種類の方法でプログラム可能で、例えば0ドルから100ドル、1000ドルなど設定できたり、パーセンテージでプログラムすることができます。例えば、20%を給与に、20%を支援に、60%を寄付するように設定することができます。このように、イベントでスマートコントラクトを利用することができます。また、寄付の証明も可能です。NFTは領収書と統合されています。必要なメタデータをすべて持っているので税金対策にもなります。また、メタデータは更新することができるので、寄付が寄せられるとそれが実際に何に使われているのかがわかります。

ブロックチェーンは相性がいいみたいだね?透明性と信頼性、寄付には多くの不信感があることは承知しています。

▶ 米国の現在の状況で正しく寄付取引を行うには、中央集権取引所と同じようにウォレットに残高を反映させなければいけません。ただ分散型アプリというのはネットワークをより便利にし相互運用性が可能になります。多くのアプリが相互運用性を持っているのでここに多くの企業や非営利団体がネットワークに参加し、税金を統合するためのシームレスなオンボーディング体験を提供することができるようになります。そのための提携を進めています。

いろいろとあるようですね。皆さんにお会いできてよかったです。私たちにとって、お時間をいただきありがとうございます。

▶ Elitweb3だけでなく、XDCの代表として参加できることを嬉しく思います。ありがとうございました。

(翻訳は以上)

Elitweb3のユニークなビジョンが着々と実現に向かっていて、そのために必要な規制との擦り合わせが進んでいることを知ることができました。

Topic.❸『コンセンサス2023の3日目』
……最終日は、Pramod Viswanath教授へのLanceのインタビューとJon McBeeのWeb3athon助成金のプレゼンテーションで締めくくられました。XinFin、XDCコミュニティ、XDCネットワーク参加者、そしてすべての参加者のおかげで、このイベントを成功させることができました!

3つ目のトピックは、XDC2.0の開発者であるPramod Viswanath教授にLanceさんがインタビューした7分半ほどの内容を翻訳してお届けします。

(※太字はインタビューをしたLanceさんの言葉、▶以下がPramodさん)

今日はプレゼンがあったんですね。いかがでしたか?

▶ うまくいったと思います。その後、企業からも政府からも、連邦準備制度理事会(FRB)からも、多くの議論とフォローアップがありました。

私も参加しましたしプレゼンも拝見しました。本当によかったです。コミュニティがアップグレードにとても興奮しているのは知っています。アップグレードの進捗状況はどうなっているのでしょうか?

▶XDC2.0は現在構築されており、開発者用のネットがあり適切な人々の間で実験されています。

なるほど、それで物事は本当にうまくいっているんですね。XDC2.0の大きな特徴の1つは「フォレンジック・モニタリング」でアップグレードの大きな部分を占めていますね。少し教えてもらえますか?

▶ このアップグレードには3つの部分があります。1つ目はセキュリティの向上。敵対的な事象が発生してもプロトコルは標準的であり、最大で1/3のノードが悪意を持つ可能性があってもネットワークは拡張されるだけの許容ができるわけです。理論的には最高のセキュリティを実現可能です。2つ目は効率とパフォーマンスです。スケーラビリティを高め、承認時間を大幅に短縮することができます。3つ目は最先端の研究である「説明責任」を果たすことです。独裁的な社会を含む多くの社会では立法府、行政府、司法府、この3つの部門を持つ傾向がありお互いにチェックとバランスの機能がありましたが、フォレンジック・モニターがあることで捜査と司法が連鎖的に構築され、より積極的なものであると思われます。これはある意味衝撃的で他に類を見ません。他のブロックチェーンではスラッシング(ノードに対する罰則)と呼ばれますが、通常のスラッシングは後回しにされたりあるアクションに特化して行われます。一方でフォレンジックモニターは悪質な業者への強い抑止力になるんです。

一つ気になったのは、当初はサブネットが計画に入っていなかったようですが、それが実装されていることです。これを持ち込むことを決めたことについて少し話してもらえますか?

▶ これは、コミュニティのエンゲージメントから生まれたものです。企業、特に銀行や大手コンサルティング会社、会計事務所などから、エンタープライズグレードの完全制御のパブリック・プライベート・ブロックチェーンを社内用に持ちたいという要望がありました。同時にメインチェーン上で安全にトークンを移動できる機能が必要だということで、そのようなことを始めたのです。私たちは、顧客とのやりとりを通じてここにたどり着きました。また、XDC2.0では3ブロック以内にファイナリティが完了します。1つのブロックは約2秒、3ブロックのファイナリティは6秒。ファイナリティの時間を早くすることで、フォレンジックモニタリングがビザンチンフォールトトレランス(ビザンチン将軍問題耐性、というブロックチェーンの欠点克服)になるわけです。ネットワークは非常に、非常に、非常に、非常に安全です。

最後にもうひとつだけお聞きしたいのですが。今回のアップグレードは、XDCネットワークが企業やその他の分野の構築をサポートする能力にとって、全体的にどのような意味を持つのでしょうか?

▶ネットワークがより安全に、より信頼できるものになることは間違いないと思います。それに、企業がリテールの顧客と交流することができ、これは双方にとって良いことだと思います。

お会いできてよかったです。コミュニティがXDC2.0にについて非常に興奮していることも知っています。あなたのコミットメントに感謝します。

(翻訳は以上)

こちらのやり取りでは「XDC2.0」について企業向けユースケースに応えるために開発されたこと、サブネット誕生の経緯などを聞くことができました。

今回のブログで扱う内容はこれで以上です。

また、ダイジェストには取り上げられなかった、この週のXDC関連ツイートも掲載しておきます。

🔽Quincy氏、Consensus2023 2日目の呼び込み動画(雰囲気が楽しめます!)

🔽TradeFinexのベータ版サイトに $FXD などの表記が追加

🔽MENAフィンテックアソシエーションが5月12日に開催

🔽PlugInが月刊ニュースレターを発表

次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)

Weekly XDCダイジェスト vol.58 (2023.4.16-22)

こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信す…

<暗号通貨の安全管理:YouTubeで解説中>

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★第1弾動画『ハードウェアウォレットの購入方法、安全な初期設定について』

★第2弾動画『ハードウェアウォレットの有事の操作について』

★第3弾動画『新トークン・NFT・ウォレット内通貨の交換などについて』

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