Weekly XDCダイジェスト vol.105 (2024.3.17-3.24)

(👆2024年1月の「業界優位性」特集動画、👇2023年10月の「通貨用途」特集動画です)
(👆レイヤー1「XDC」、それとタッグを組むオラクル「PLI」👇解説動画)
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてファンコミュニティの一員として、私が勝手に日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
公式の見解はゼロ、あくまでファンの目線からになりますが、仮想通貨XDCについてまとめた内容、情報の共有程度に見ていただけたらと思います。
ではさっそく参ります!(ぜひ、内容にご指摘あればコメント欄等で😊)

Topic.❶……Zoth が Fathom のFXD使用を正式表明

【補足】
👉昨年12月26日にFXD(Fathomのステーブルコイン)を使った貿易金融パイロットテストを実施していたRWAプロトコル「Zoth」が、FXDの使用を正式に表明。
「私たちは協力してDeFiを革新し、数兆ドル規模のRWAセクターの成長を加速させています。Zoth は、XDC ネットワーク上の RWA プールに Fathom のステーブルコイン FXD を活用しています」とのこと。
👉そして、12月26日の発表時点でZothは以下の内容にも触れていました。このことも忘れてはいけません。

Zothは東南アジアや南米など広いネットワークを持っています。扱うデジタルアセットはFXDだけではありませんが、TradeFinexともその後正式に提携発表しており、貿易金融で結束していくのを感じます。

(以下TradeFinexのRWAプール)

👆黄色いマーカーで示したのが「Zoth」のプールです。
Topic.❷……新機能「Subswap」と 「XDC Zero」を予告
【翻訳】サブスワップを共有できることを嬉しく思います: チェーンを接続し、さまざまなサブネットとメインネットにわたるクロスチェーン資産の自由な流れを強化します。ここでは、Subswap と XDC Zero について詳しく説明します:
- XDC Zero :エンドポイント コントラクト、リレーラー、チェックポイント コントラクトによるクロスチェーン通信とデータ転送を促進する堅牢なシステムである XDC Zero について復習します。これにより、シームレスで安全かつ効率的なクロスチェーンインタラクションが促進され、Subswap のようなアプリケーションの基礎が築かれます。両方のテクノロジーのコンポーネント、ワークフロー、利点を調べ、Subswap プラットフォーム上の実践的なデモでそれらの動作を確認します。
- Subswap:先駆的な XDC Zero 上に構築されたクロスチェーン Dapp により、さまざまなサブネットとメインネット間でのシームレスなアセット転送とスワップが可能になります。それはメインネット上のトークンスワップだけではありません。それは、流動的で相互接続されたブロックチェーン エコシステムを構築することです。
【補足】
「サブネット」とは、企業などが独自にカスタマイズできるタイプのネットワーク。独自のプライベートチェーンを構築できるというもの。以前から「XDC2.0」と共に実装が予定されている主要機能です。
例えば企業がXDCサブネットを作成して独自トークンを作成した場合、それをXDCメインネットでも流通させられます。


👉サブネットを普及させるための準備も上記の文言から伝わってきます。
そろそろXDC2.0が発表されるということでしょうか。
Topic.❸……XDC ネットワークの壊れない未来: 耐量子ブロックチェーン研究領域の探索

【補足】
👉以下記事抜粋です。

👉つまり、XDC は量子耐性を実装しようとしています。具体的にどのように、という方法が以下に書かれています。

まとめると、
・量子キー配布のパートナーシップ模索
・当社の専任チーム脅威を継続評価
・学界業界パートナー、標準化団体と協力
・定期的なセキュリティ監査とプロトコル更新
👉組織立てて行われているようです。
かつてから、XDCには量子暗号耐性があるのか?という話題がありました。XLMなど一部の通貨はそれが実装されている、などとありましたが、XDCも対策を立てていることが今回表に出たことに安堵です。
Topic.❹……CoinGeckoのスポンサー付きXDC特集記事(XDC上のRWAを解説)

【補足】
👉ここには、以下のプロジェクトとアセットが紹介されていました。
1) Comtech Gold (CGO)
2) Yieldteqによる米国財務省証券のトークン化 (USTY)
3) Stasis (EURS)
4) キネシスマネー (KAU) (KAG)
5) TradeFinex(FXDを使用して資金調達)
6) Fathomドル (FXD)
👉CoinGeckoのようなサイトで掲載を依頼しているということにも、ちょうど今マーケティング攻勢をかけていることが伺えます。
Topic.❺……NasdaqへのFathom関連の寄稿記事

【補足】
👉XDC上のDeFi「Fathom」創業メンバーへのインタビュー形式の記事があがっていました。

👉 Fathomが発行するステーブルコイン「$FXD」が従来の中央集権型ステーブルコインと異なり銀行破綻リスクに強いことが言及されていました。


👉「信頼されるDeFi」として、顧客保護という観点でカストディアン(Propine)との提携が強みであると主張されていました。
(以下Fathom公式)

なお、XDC AustraliaのSean氏 と Fathom共同創業者 Manuel氏 の動画も出ています。


👉ここではマスターノードのトークン化というのが話題になりました。
その規模は数億ドル。これがDeFiに解き放たれたら大きくTVLを伸ばし、それだけで暗号資産業界での注目が集まる可能性が高まります。
Fathomの「Vault」と呼ばれる機能で提供されるか、まだ未知数ですが、このことは他のPoSチェーンでもやっていることでとても現実的な予想です。XDCはこのような良い材料を控えています。

👉また、ステーブルコインFXDがトピック❷で取り上げた「サブネット」で使用されること。企業が簡単にドルペッグのコインを扱えて、それを自由にスワップして行き来できる点もXDCの強みにもなりそうです。
Topic.❻……SBIXDCが XDC Network公式noteを立ち上げ
【補足】
👉3月20日にSBIXDCアカウントから、XDC関連の記事を発信すると予告がありました。
👉その第1号記事が以下になります。
👉記事の内容で、特に以下の最大規模の市場に注力する旨、書かれています。

👉特に「ベンチャーキャピタルファンドのトークン化」は何を指すのか注目!
🎊おまけ🎊……「2024年DIFC(ドバイ国際金融センター)デジタル資産法第2号」が可決

【補足】
これは、ドバイ国際金融センター(DIFC)がデジタル資産の担保権や破産手続きにおけるデジタル資産の処分などを扱う法律で、英国のETDA(電子貿易文書法)などの要素を組み合わせることにより、主に資金調達目的での電子譲渡可能な記録も扱うとのこと。
つまり、MLETRを使った貿易金融を扱う法律であり、これがUAEの経済特区で通過したということです。これで企業破産時法的適用が可能になるため、デジタル貿易がより受け入れられるということです。
以上は、国連UNCITRAL職員のLucaさんの投稿からの引用でした。(一番右)

👉XDCが拠点としているドバイの金融センターで、XDCがメインユースケースにしているデジタル貿易金融が合法化されることで、すでにMLETR準拠国である英国、シンガポール、UAEが繋がりユースケース創出の素地ができるということになろうかと。
🎊おまけ🎊……XDC財団「百聞は一見に如かずと言います…」
【補足】
👉現在Securitizeで扱うトークンはブロックチェーンの中にXDCが含まれていることを指す、少し煽り気味のこの投稿。
背景は、こちら。

要約すると、世界最大の資産運用会社ブラックロックがセキュリティトークン会社「Securitize」と協力してRWAトークン化ファンドを設立する、とのこと。
すでにSecuritizeで扱われている米国債トークン「USTY」は、ブラックロックのファンドを裏付けにして発行されたもの。

👉これら関連性とXDC財団の匂わせ投稿。非常に強い結びつきを感じさせてくれます。
さらにトピック❻でも取り上げたSBIXDCの「ベンチャーキャピタルファンドのトークン化」と今回の「トークン化されたプライベートエクイティファンド」、意味はほぼ同じ。
ブラックロックが今後トークン化するファンドはXDCのエコシステム拡張に結び付くという期待があります。
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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