Weekly XDCダイジェスト vol.67 (2023.6.18-24)
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。
今までは3つのトピックを深めに掘り下げてきましたが、今後は幅広くXDCのエコシステム全体に目を向けてトピックをお伝えしていこうと思います。ではさっそく参りましょう!
Topic.❶……XDC ネットワークへの高い関心から、開発者との熱心なディスカッション、報奨金受賞者の発表まで、ETHGlobal ウォータールーでの 3 日間の旅はイノベーションに満ちていました
(引用)https://ethglobal.com/events/waterloo2023
【要点解説】
2023年6月23日~25日に「ETH Global Waterloo 2023」が開催され、そのサイドイベントハッカソンをXDCが主催した。
この3日間でXDCネットワークが懸賞金 10,000ドル獲得を目指す熾烈な競争舞台を設置した様子がこちらで確認できます☟
また、このハッカソンではĒnosys(旧Flare Network)チームが XDC財団を代表して「XDCでのDApp開発の習得」に関するワークショップを主導し盛況だった様子、が以下ツイートで確認できます☟
Topic.❷……XDCネットワークがSolidity Scanにサポートされるようになりました
【要点解説】
DApps(分散型アプリ)開発の大敵はバグであり、その理由は一度稼働すると後で変更ができないこと。
後になってアプリのプログラムであるスマートコントラクトに脆弱性が見つかる事態を未然に防ぐために、このSolidity Scanが活躍する。
今回Solidity ScanがXDCをサポートしたことでアプリのスマートコントラクトをスキャンすればあっという間に分析レポートを取得でき監査が完了できるため、開発は今まで以上にやりやすくなる。
(引用元)https://solidityscan.com/
Topic.❸……開発者向けにWalletConnectとPure JavaScript を使用して Web3 ウォレットを接続する
【要点解説】
「WalletConnect」とは、分散型アプリとウォレットを簡単に安全に繋げる手段を提供する機能のことで、以下の写真にある右上のアイコンをタッチすることで動作する。
例えばパソコン上で「WalletConnect」画面を表示してタッチすると以下のQRコードが出てくるので、それをD’CENTウォレットなどのアプリのカメラ読み込み機能から開くことで簡単にDApps接続できる、というユーザーフレンドリーな仕組み。
今回の記事では WalletConnect をXDC上のアプリに組み込む方法を開発者向けに紹介しているが、以下のガイドを見るだけで一般の方も WalletConnect の仕組みがよく分かると思うのでおススメ。
Topic.❹……XDC上で稼働予定の貿易金融ネットワークTradeFinexで年利率12%のプールを予告?
(引用元👉)https://portal.tradefinex.org/
【要点解説】
TradeFinexに新たなプール(投資ファンドを分散化したもの)が現れた。
今回は「Fully Subscribed(完全継続?)」とあるため誰でも参加できるタイプのプールではないようだが、XDC上の分散型ステーブルコインFXDを預けることで、年利12%で運用できるとの超好条件。
期間は1か月と短いがまだ暫定的な情報であるため、今回は魅力的な特典がある?くらいに留めておくといいかも。
Topic.❺……Chupacabra Financeは Plugin と提携し、データ フィードの計り知れないパワーと可能性を活用、ブロックチェーンテクノロジーの新たな高みを開拓します
【要点解説】
PlugInはこのパートナーシップを「最先端のイノベーションとソリューションの提供を約束するもの」と位置付けているが、具体的には以下のプロジェクトと説明されている。
(引用)https://chupa.finance/
Chupacabra Financeはまだ立ち上がったばかりの新参プロジェクトであり、活動拠点はXDCやPlugInと同様のドバイにある。
詳しくは、ホワイトペーパーもリリースされているのでそちらを確認、トークンのプレセールも7月10日に開催されるとのこと。
(ホワイトペーパー👉)https://docs.chupa.finance/
Topic.❻……インドネシア政府は、501の取引可能な仮想通貨のリストを公開
【要点解説】
先日、インドネシア商品先物取引監督庁によって正式に取り扱い可能な仮想通貨501銘柄が発表された。
このリストの中にはBTC、ETH、LTCなど大御所銘柄だけでなく、SOL、ADA、XRP、DOT、SAND、UNIなど米国で有価証券と認識されている銘柄があり、インドネシアでは明確にこれらを「コモディティ(商品)」として位置付けている点が米国と対照的。
XDCはこのリストの85番目にあり、インドネシアの規制の枠内で扱われるとのこと。
(参照:インドネシア政府・公式発表PDFファイル👇)
Topic.❼……Fluent Finance のドル連動型ステーブルコイン「USPLUS 」が Chainlink で資産担保をオンチェーン認証へ
【要点解説】
R3コルダ、Impelとも密接に動いているFluent Finance発行の銀行向けステーブルコイン「USPLUS」に新たな報告があった。
ステーブルコインの裏付け資産が本当に1:1で存在するか、を証明する「Proof of Reserve」をChainlinkのオラクル機能とスマートコントラクトを使ってオンチェーン証明できるようになった。
これによってUSPLUSは担保をわざわざ手動で監査を行う必要がなくなり、各連盟加盟銀行が USPLUS 保有者に対する法定通貨の義務をタイムリーに信頼性の高い方法で履行できる、と説明した。
Topic.❽……Enigio チームが世界経済フォーラム(World Economic Forum)のtechpioneers2023メンバーに
【要点解説】
Enigioは簡単に言うと「紙ベースの文書を電子化してもそのデータが本物であることを証明できる技術の開発元」。
そしてEnigioのサービスで作成した文書は、「MLETR(電子記録上のモデル法)」というまもなく施行予定の世界法律に準拠しており、XDCの参加するDNIイニシアティブでも採用されている。
このEnigioがWEFに参加したことで、WEFに関わる金融業界・産業界での今後のユースケース採用につながることが期待される。
(※早速XDCアドバイザーのアンドレ氏が金融機関にアプローチしている👇)
Topic.❾……NOWNodesによってXDCネットワークのフルノード構築が容易に
【要点解説】
「NOWNodes」というノード立ち上げが誰でも簡単にできるようになるサービスが登場した。
このツールを使うと、API経由でXDCのフルノードに瞬時にアクセスできるようになり、開発などにもかなりの時短が見込めるようだ。
今後サブネットなどで企業がノードを立ち上げることも考えられるため、このようなサービスはXDCネットワークを選びやすくする強い味方になりそう。
(引用元👉)https://nownodes.io/
🎊+追加🎊……JPモルガン、貿易金融の課題解決にCleareye.aiを活用
【要点解説】
この記事ではJPモルガンが新たなAIサービス「Cleareye.ai」を使って銀行の貿易金融業務のコスト高を解決するとのこと。
XDC豪代表のショーンさんはこのCleareye.aiについて「DNIイニシアチブの初期メンバーであり、 XDCNetworkが提携およびサポートしあるWeb3インフラストラクチャでは大規模な機関ですでに導入されている」と語っていた。
JPモルガンもXDCも目指すところが相似していることがここからも垣間見られます。
🎊+追加🎊……SBI VC Tradeの新社長に近藤智彦氏が就任
【要点解説】
5月31日にXDC上場を果たしたSBI VC トレードの社長に近藤氏が就任。
近藤氏はSBIとXDCのドバイでの調印式に立ち会った人物で、先日のXDCに関するウェビナーにも登壇して説明するなど、日本のXDC取引の最前線窓口となっている。
SBIにはXDC以外にも多くの仮想通貨銘柄が扱われているが、この人事によって国内でのXDCユースケースは追い風を受けるか注目です。
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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