Weekly XDCダイジェスト vol.57 (2023.4.9-4.15)
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された4月2日から4月8日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!
《THIS WEEK IN XDC (2023.4.9-4.15)》
今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。
Topic.❶『Blockdata、XDC Networkの成長ぶりをアピール』
……Blockdataの最近の記事で、XDC Networkの最近の成長と開発者中心のアプローチが紹介されています。また、インテグレーションのディレクターであるJon McBeeが、貴重な洞察を提供しています。
1つ目のトピックは、XDCネットワークの開発ディレクターJon McBee氏の見解が書かれた記事を取り上げています。
内容について要約すると、
【最近のXDCの成長】
●Impel のXDC Network をAPIを利用した国境間金融メッセージング製品の強化
●Fathom のDeFiレンディングプラットフォームのソフトローンチ
●ハッカソンやバグ報奨金制度など開発者中心の草の根活動によりプロトコルが成長(以下スライド:翻訳入れてます)
●特にXDCが成長の指標とするものは以下の4つ
- アクティブな開発者の数
- コミット数
- スマートコントラクトの成長
- 意思決定システムと投票への参加者の数
一方で、直面していること
【暗号業界の課題】
●仮想通貨の規制上の課題と複雑さ
→シンガポール、バーレーン、UAE、リヒテンシュタインなどでは、すでにブロックチェーンで貿易金融プロセスの代替手段が可能な法律があるのと先進国の規制は対照的。(※XDCは上記の国々に拠点を置いている)
●ステーブルコインの不利な規制変更
→分散型アプリとDeFiプロトコルにも影響を与えてしまう恐れがある。
●法定通貨を使ったアクセス(オンランプ)の不足と秘密鍵の管理などの複雑さ
→仮想通貨への新規参入者を増やすには従来の製品との融合が必要。
【XDCができる対策】(2つ)
①「XDC Origin」(開発のアクセシビリティを向上させることができるようになる)
(※スライドに和訳追加。XDC Origin はまだベータ版であり、コードを知らなくても、誰でも XRC トークンを作成できる。)
②「XDCサブネット」(企業がハッカーのセキュリティ侵害と悪意のプライバシー侵害から保護しながら利用できる)
(※スライドの翻訳追加+https://www.xinfin.org/xdc-subnetから独自に追記)
【今後の見通し】
●これまで以上に現実世界のユーティリティとアプリケーションに重点を置く
●DeFi、TradeFi などの多様なユースケースを奨励し認識を高める
●XDCコミュニティとのコラボレーションを通じて開発者リソースを強化する
(以上です)
Topic.❷『XDC The Streamエピソード3がリリースされました』
……XDC The Streamのエピソード3が公開されました。KOIOS Master DataのCCOであるJonathan GrantがLanceとDaveに参加し、ブロックチェーン領域のイノベーションと技術に対する好奇心について話しました。
2つ目のトピックは、XDCポッドキャストの第3弾について。
今回はこちらのKOIOS Master Data社がゲストです。こちらの会社について、HPをのぞいてどんな事業をしているかを見てみました。
この会社は、企業同士のデータ共有を扱っているようですが、一体何のソリューションにつながるのか。
つまり、今までのアナログの混ざったデータをどうDX化に向けてデジタル化させるか、を扱う企業です。では、これがどこでXDCと接点があるのかといえば
やはり貿易・サプライチェーンに携わる企業でした。この業界では、これまで文書、FAX、その他もろもろで運用・管理してきました。これをどうするのか、を解決しないと先に進めない感じは業界を知らない私でも何となく分かる気がします。
ですが、媒体がバラバラで統一感がない感じ、なんだかISO20022送金メッセージングにも似たような課題感ですね。すると・・・
1つの共通基盤に乗せるためには「標準化」というアプローチになるようです。そしてそのためには・・・
法律が肝になっていく。今世界中でアナログ文書をデジタルにしても法的効力を持つようになるための法整備が進んでいます。ちょうど今英国でも国際貿易に関する新たな法律改正で「MLETR」が焦点になっています。そこで登場するのが
これがKOIOS社のソリューションだそうです。
以上、こちらはホームページのトップの抜粋でしたが、この内容を見ると、この会社はXDCと同じビジョンを持つビジネスパートナーであることはカンタンに推察できます。
今回のポッドキャストでは、KOIOS社のCCOの方との話を聞くことができます。こちらの内容についてはまた別のブログ記事でまとめたいと思います。
今回はこのKOIOS社という新たな「標準化」を目指す流れとXDCが繋がる可能性を垣間見ることができただけでも、貿易のDX化に向けて前進していることが分かりました。
(このトピックは今回はここまでです。また翻訳出来次第アップしたいと思います。)
Topic.❸『XDC Networkが2023年のWeb3athonに5万ドルの助成金を提供します。』
……XDCネットワークは、Consensus2023ハッカソンに最大5万ドルの助成金を提供します。参加者は、RWAトークン化、DeFiツールなど、さまざまなカテゴリーの中から、XDC上でWeb3アプリケーションを構築する必要があります。
3つ目のトピックは、まもなく始まるブロックチェーンの祭典『Consensus 2023』のサイドイベントで開催されるハッカソンについて。
こちらはすでに4月17日から開催されているハッカソンで、右上にある通り、スポンサー参加するプロトコルの中にXDCがいます。今回のハッカソンの特徴は
記している通り、今回は分散型IDプロトコルの Civic Technology がタッグを組んでいるのが確認できます。このCivicというのは、こちらで失礼します。
今回のハッカソンでのプロダクトや様々なアプリケーションにこの分散型IDを組み合わせていくことを見込んでのことだと思います。
この分散型IDに関しては今後このブロックチェーン業界が規制と擦り合わせをするフェーズが必ず来るので、すでにトレンドとして乗っておくべきところなのだと思います。
では、今回のハッカソンの募集テーマについて。以下のとおりです。
見ていくと1つ目は、実世界資産。2つ目のサプライチェーン管理は貿易絡みでXDCのターゲット。3つ目はDeFiに資金(TVL)を呼び込むもの。4つ目のdNFT、SBT、ERC-4626(有利子トークン)など機能性の高いもの。5つ目は、XDCが今年のロードマップにも挙げていた分散型SNS。
中でも今DeFi業界最大のトレンドが、『実世界資産(リアルワールドアセット(RWA)』です。
RWAというのは、不動産など世界に存在する様々な資産をブロックチェーンに結び付けてトークン化したもので、これをDeFiに預けて担保にして融資を受ける、みたいなことができるようになります。
現状のDeFiというのは米ドルくらいしか実世界の資産は入っていませんが、これができるとますますこのクリプト界に資金を呼び込むことができるようになります。
扱える資産は、例えば世界中の不動産、コモディティ、アートなどの物理的に存在する資産のことだけでなく、今すでに発行されている株式や債券、デリバティブなどのようなすでに存在する金融資産も含まれます。(貿易金融資産も)
このRWAの市場規模は、先日のCiti銀行の報告書によるとこれら全てを含めて、約250兆ドル(約3京円)規模と言われています。
ご承知の通りものすごく大きな市場になることが予想されますが、この流れが来ているのは法整備がされるようになると見込まれているからです。
XDCも貿易金融資産という非常に強みになるRWAを見込んでいるわけですが、つい先日不動産の動きを見ることができました。これらたくさんのパイの奪い合い、になるフェーズが2023年から2024年に大きく起きていくと予想されます。
以上、今回はハッカソンの紹介でしたが、その延長でRWAについて簡単に見てみました。
まもなくConsensus2023が始まりますが、このようなセッションも行われます。
ハッカソン自体は6月まで続くので、どんなプロダクトが登場するか楽しみに待ちたいと思います。
以上、今回ダイジェストには取り上げられなかった、この週のXDC関連ツイートも掲載しておきます。
🔽XDCとDeFiアグリゲーターの提携
🔽国際資産運用センター推進機構(JIAM)とTradeteq
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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