Weekly XDCダイジェスト vol.58 (2023.4.16-22)
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された4月16日から4月22日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!
《THIS WEEK IN XDC (2023.4.16-4.22)》
今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。
Topic.❶『バンテージ・ポイント DNIのための青写真』
……XDC Foundationは、EU議会がMiCAの法整備を進めていることについて、米国のような国にはない欧州の暗号資産業界への規制の明確化という観点から、その考えを述べています。
1つ目のトピックは、以下の記事についてです。
https://xdc.org/articles/vantage-point-a-blueprint-for-digital-negotiable-instruments-in-light-of
この記事では、先日欧州議会で可決されたMiCA(仮想通貨に関する法整備)を受けて、XDCとしての見解を述べています。
このMiCAはこのようなメリットをもたらすという認識が確認できます。そしてこれは
そして、これまでXDCの周辺で推進されている貿易デジタル化のための「DNIイニシアティブ」で描かれている将来像があって、それがこちら。(和訳を入れました)
左側を見ると、❶法律や❷技術。右側を見ると、それによって実現される❸~❼の価値とメリット(トークン化などによる❸の実現等はXDCが担います)。こういう流れがある中で、すで❷の技術についてはスタンバイできています(Enigioによる電子文書化技術)。そして今待っているが❶法律の部分。
以下にある通り英国でこれに関わる法律(MLETR)が審議中です。
なぜ英国の法律が重要なのか。それは上記に書かれている「世界の法制度の40%・・・」の通りです。
ではその法律が2023年4月末時点でどこまで進んでいるか。以下を参照ください。
https://bills.parliament.uk/bills/3344 こちらのサイトによると、最終段階は今のところ6月頃と見込まれていますので、ここを通貨すれば、世界の貿易で電子化された文書も従来の紙と同様に法的効力を持つようになります。そして先ほどのスライドの❸~❼が機能し始めます。
ということで、今回1つ目のトピックは、欧州の仮想通貨規制MiCAの法案可決についてXDC財団は歓迎し、一方で英国の貿易上の法律改正を待つ段階にいることをお伝えしていました。
Topic.❷『Web3athonのTwitterは、OKTチェーンと連携しています』
……OKT Chainが主催するWeb3athon Twitter Spaceで、XDCコミュニティメンバーのジョナサンが、ハッカソンについての見解と、成長するWeb3業界にとってハッカソンが重要である理由を説明しました。
2つ目のトピックは、現在開催中のコインデスク主催のConsensus2023のサイドイベント『Web3athon』について。新たにOKTチェーンというブロックチェーンと連携するとの発表がありました。OKTチェーンとは何か。
そのOKTチェーンがつい先日の4月13日にWeb3athonに参加することが決定しました。
それに合わせて、今回は下記Twitterスペースについて取り上げられています。
このTwitterスペースでは、XDC Communityのジョナサン氏が「このハッカソンの重要性」を語られたとのことですが、今回はあしからず私の時間の関係で取り上げられませんでした。
ハッカソンが進行しながら見えてくるものがあるので、そちらをお届けしたいと思います。
Topic.❸『Green Cross UK Climate Positive Awards』
……XDC Foundationは、先日開催されたGreen Cross UK Climate Positive Awardsに協賛しました。ElitWeb3 Solutionとのコラボレーションにより、この賞はPrime Numbers Marketplace - Built on XDCでNFTとして鋳造されました。
3つ目のトピックは、NFTに関する話題です。
XDC上に構築されているNFTマーケットプレイスの中でも、PlugInやElitWeb3などとの提携もあり今一番勢いがあるのが「PrimePort」です。
そのPrimePortマーケットプレイスで、今回は新しいタイプのNFTが発行されました。それがこちら。
「Green Cross」とは何か。今回のUK(英国)だけでなく日本にもあるのでそのサイトからの抜粋
要するに環境保護の自主規制団体ですが、もう少しのぞいてみるとその活動規模が確認できます。
ちなみに、日本のグリーンクロスは「内閣府」、世界の27カ国に支部があるとのこと。ちなみに下記サイトにも書いてあるように「国連の諮問機関」です。
(https://www.icmm.com/en-gb/news/2022/climate-positive-award-for-dei より抜粋)
今回PrimePortでは英国支部の「Climate Positive Award(気候変動ポジティブ賞)」をNFTとして扱ったとのことです。PrimePortがまさかここまで大きなつながりをもっているとは・・・というのが非常に分かりやすく見えてきたところですが、実際のNFTはどのようなものか。
ご覧の通り、譲渡ができる、売買ができるという類のものではありません。NFTは揺るぎない証明書としてここに刻まれています。
ということは、永劫に残るかはわかりませんが、これを扱ったPrimePortが今後たやすく無くなるわけにはいきません(笑)
以上、大きなNFTの使い道がXDC上で登場した、という話題でした。
気になったらぜひPrimePortを覗いてみてください。(https://primeport.xyz/)
【この週のXDCに関連する動向】
🔽Citiインドが初めてブロックチェーンによる信用状取引をContour(Corda)で取引
🔽5月に開催される『DigiAssets2023』にXDCアドバイザーが登壇
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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