Weekly XDCダイジェスト vol.㉒ 2022.7.31-8.6
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された7月31日から8月6日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!
《THIS WEEK IN XDC (2022.7.31-8.6)》
今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。
▶Topic.❶『Overledger NFTをXDC Networkで展開する。
……Overledger TokeniseのプレミアムAPIを通じて、ユーザーはQRC-721 non-fungible トークンを作成し、XDCネットワーク上に展開することができます。
ここに出てくる『Overledger NFT』とは?XDC Networkとのつながりは?を少し解説させていただきます。
このツイートにもある、『QRC-721トークン』とは何かというと、これはNFTを発行するためにQuant Networkが作ったトークンの1つです。このQuant Networkというのは、異なるブロックチェーン同士をつなげるサービスを提供する企業です。上記ツイートのリンクから抜粋すると、少し分かるかと思います。
従来のNFTのトークンというのはイーサリアムの「ERC-721」という規格によって発行されてきましたが、これにはいくつも課題があって、そのことが以下の記事に書かれています。
ここに書かれているイーサリアムのERC-721トークンの問題点を整理すると、
❶セキュリティ上の脆弱性がある
❷他のブロックチェーンとの相互運用性がない
❸開発者はSolidyという開発言語を習得する必要がある
以上のことから、企業向けには使われづらい、という壁に当たります。それを解決しようとしているのがこのQuant Networkの開発した「QRC-721トークン」です。
そして、この「QRC-721トークン」には具体的な使い道があるようで、こちら8月5日にあった「ガリレオプロトコル」のツイートでは
【翻訳】QNTのOverledgerにより、Galileo ProtocolはQRC-721 pNFT(物理NFT)を作成し、Ethereum、Polygon、XDCネットワークに展開する機能をユーザーに提供することになりました。
すでにこちらの『ガリレオプロトコル』という実物NFTを取り扱うマーケットプレイスで、QRC-721が使われていく発表がありました。
画像の下の部分にイーサリアムやポリゴン、BSCと同列で「XDC Network」が並んであるのが分かります。つまり、このガリレオプロトコルのマーケットプレイスでは、これらのチェーンはわざわざ異なるブロックチェーン同士の垣根を感じることなく取引することができる。
そんなマルチチェーン展開できるリアル資産のNFTマーケットプレイスが、QRC⁻721トークンのリリースとタイミングよく機能発表されました。
もちろん実物のNFTで運用できるということは、デジタルのNFTにも使えます。今後のNFTがぶち当たる壁を見越したトークンの登場。XDCも新興チェーンながらここにがっちりつながっている、という話題でした。
続いて2つ目のトピックへ。
▶Topic.❷『XDC Twitterスペースで構築する』について
……XDC Foundationは、コミュニティ開発者のArturo Cantera、Quincy Jones、Johnny Garcia、およびゲストスピーカーとしてWanchainのTemujinとともに、Build it on XDC Twitter Spaceを開催しました。
今回のスペースでは、XDCネットワーク開発者のQuincyさん、XDCと親密なクロスチェーンブリッジを提供するWanchainの方、そしてXDC上で展開されている2つのNFTプロジェクト『PrimeNumbers』『Bankhealth DAO』のファウンダー2名など、5名のメンバーを交えてセッションが行われていました。
今回は1時間50分にわたる対談でしたが、前半はWanchainについて。中半はNFTとブロックチェーン開発の未来について話されていたので、概要だけ解説させていただきます。
私は開発関係に詳しくはありませんので専門的な話は割愛させていただきます。ただ私のような一般の人にも関わりそうな話題だけを箇条書きにしてまとめさせていただきました。こんな話題が挙がっていた、という空気だけでも伝われば幸いです。
❶Wanchainについて
●Wanchainの紹介
→17以上の異なるレイヤー1とレイヤー2の橋渡しをすることができるチェーン。
→EVMチェーンだけでなく、Bitcoin XRPも含まれる。これが私たちのビジョン。
●ブリッジの危険性について
ブリッジがハッキングは、技術そのものには問題はなく、設計上の判断ミスや人為的なミスが原因になっている。
●Wanchainは本当に可能な限り、ブリッジのセキュリティに多くの重点を置きたい。成長の加速はしばしばセキュリティを犠牲にして行われる。誇大広告をすること自体がリスク要因になり得ると考えている。
❷NFTとブロックチェーン開発の未来
●PrimeNumbersのプロジェクトをXDCで作ったことのメリット
→簡単にマーケットプレイスができ、簡単にNFT作成できるようになった。
●ネットワークを探してXDCにたどり着いた理由
→ガス代の安さや、性能面の高さにより、より簡単にトークンをデプロイすることができるようになった。
●ERC4907規格(NFTにレンタル機能をもたせる)を導入することについて
→ただ新しいシステムなので、詐欺プロジェクトと誤解されるのは嫌なので、法案ができるまでは躊躇してしまっている。
●NFTのマーケットプレイスは中央集権的であるべきではない。
●ブロックチェーンとコニュニティの成長について
→お互いにリソースを提供し合うようになることで発展している
→貢献するコミュニティの参加者が多いほど、エコシステムは拡大できる
●オープンソースプロジェクト完成までの道のりは?
→ソフトウェア開発ではコード無しでサービスを個人に提供することになる。
→その個人がプロジェクトを作りパッシブインカムを得るにあたり、最終的に大切なのはデータの安全性になる。
●ブロックチェーンサービスが飽和状態になると次のようなことが起きる。
→たとえば、開発したものをモジュール化して、スマートコントラクトを誰でも直接呼び出せるようにできる。
→たとえば、プロトコルやプレイヤー、Solidityを統合させて、異なるブロックチェーン同士相互運用させていく。
内容のダイジェストは以上です。
あくまで話題の一部です。後半40分間の質問タイムは省略しています。もしご興味がわいたら聞いてみてください。私は「Otter」というツールを使ってテキスト変換して「DeepL」で翻訳しています。両方とも無料ツールですので活用してみてください。
では次の話題です。
▶Topic.❸ 『ISO20022 BTC Powered by BTC』について
……Impelは、ISO20022金融メッセージングAPIにラップビットコインを追加し、ビットコインをXDCネットワークでの支払いの担保として使用できるようにしました。XDCネットワークでの決済の担保として使用できるようになります。
こちらの記事については、詳しく取り上げたい、と思って先日別の記事で解説させてもらいました。クロスチェーン技術などがからむため、少し分かりにくい部分を解きほぐして紹介しています。
読んでいただければ、BTCがなぜISO20022と繋がれるのか、が分かるかと思います。
以上、今回は1つ目は、XDCネットワークも相互運用可能なQRC-721という新トークン規格の発表。2つ目は、Twitterスペースで行われたXDC関連メンバーのセッションの様子。3つ目はBTCがXDCネットワークを介してISO20022でラップされるようになったという話題を紹介しました。
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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