Weekly XDCダイジェスト vol.㊱ 2022.11.6-12

こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。

仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された11月6日から11月12日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!

《THIS WEEK IN XDC (2022.11.6-12)》

今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。

▶▶▶トピック❶『XDC FoundationがTitter Spaceをw/ Impelで開催します』
……XDC Foundationが主催するもう一つのTwitter Spaceが、2022年11月17日(木)に開催されます。ImpelのCEOであるTroy S. Woodが、ISO 20022メッセージングについて語ります。

久しぶりにImpelのTroy S.Woodさんが登壇して、ISO20022についてお話しされるようです。7月半ばにYouTubeのCrypto Eriさんの番組で行われたセッション以来かと思います。(下記記事で確認できます)

Weekly XDCダイジェスト vol.⓳ 2022.7.10-16

こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信す…

あれから4カ月。その間にもImpelはたくさんXDCのエコシステムを拡大していました。

クロスチェーン技術を使うことで、BTCを担保資産にしながらISO20022に準拠した仮想通貨送金が可能になった、という話題もありました。(下記記事で確認できます)

Weekly XDCダイジェスト vol.㉒ 2022.7.31-8.6

こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信す…

また、銀行でも十分に扱える基準を満たしたステーブルコイン「US+」。これをXDCネットワーク上で扱えるようにしたのもImpelでした。これによって米国のステーブルコインもISO20022に則って送金できる道が拓かれました。(下記記事で確認できます)

Weekly XDCダイジェスト vol.㉛ 2022.10.2-8

こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、日本語で私なりに解説を加えながら定期発信する回…

今回はどんな話題が出てくるのでしょうか。先日11月に本格稼働を予定していたISO20022が延期したことについて。あるいは、今後ISO20022が本格稼働する際の暗号通貨が採用されるために必要なことについて。そんな話題も聞いてみたいと思いました。

その様子をまた翻訳、文字起こし、要約などでこのブログでお伝えできればと思います。しばらくお待ちください。

▶▶▶トピック❷『XinFin、XDCネットワークチームにダグ・ブルックス氏を追加』
……De La Rueの元グローバルビジネス開発ディレクターであるダグ・ブルックス氏は、XinFinのデジタル通貨およびXDCネットワークのトークン化に関する特別顧問として採用されました。

続いて、XinFin・XDC ネットワークにまた心強い方が参加した、という記事を紹介します。

【翻訳】XinFin_Officialは、XDC Networkのデジタル通貨とトークン化に関する特別顧問として、ダグ・ブルックス氏を迎えました。De La Rueの元グローバルビジネス開発ディレクターであるダグ氏は、エンタープライズグレードの資産トークン化およびCBDCソリューションに焦点を当て、その専門知識を活用する予定です。

このダグ氏はどんな人物なのでしょうか。手始めにダグ氏が所属していたこの「De La Rue」をWikipediaを覗いてみると、とあるイギリス企業だということが分かりました。しかもこれ、ただの企業ではありません・・・。

1821年創業の、紙幣を扱う企業。日本で言えば造幣局のようなものでしょうか。上場もしているので民間企業なわけですが、下の内容も見てみてください。

多くの国の紙幣製造を請け負っているのが分かります。自国の紙幣は自国で刷るのでは?と思っていたのですが、この会社は世界の中央銀行を相手に紙幣を納入しています。

それだけでも驚きですが、この「De La Rue」社は、こんなところにも名前がありました。

これは「Central Banking(https://www.centralbanking.com/)」という世界の中央銀行に向けたサイトの1ページ。この記事の中で「アドバイザリー・オブ・ザ・イヤー」としてDe La Rue社が受賞しています。つまり、ただの紙幣印刷の会社ではなく、中央銀行制度の上級機関というのが垣間見られます。

そして今回XDCネットワークに参加したのは、この「De La Rue」社のグローバルビジネス開発ディレクターを務めていたというダグ氏。こちら2018年にダグ氏の様子が分かるツイートもご覧ください。

先ほど取り上げたCentral Bankingの「アドバイザリー・オブ・ザ・イヤー」の受賞者がこのダグ氏でした。これは4年前のご様子で、今は「De La Rue」社を退いているようです。

では、今は何をされている方なのでしょうか。LinkedInの紹介ページを見ると「De La Rue」社以外にも様々なご経歴をお持ち、というのが分かりました。

直近でXDCのアドバイザーに就任しているのも確認できます。なお、こちらの自己紹介欄を翻訳してみました。

<LinkedInの自己紹介>

【デジタル通貨に特化した戦略・市場開発】
 ・デジタル通貨
 ・トークン化
 ・ブロックチェーン戦略
 ・中央銀行
 ・通貨管理
 ・HSP技術
 ・データ分析

中央銀行、政府、金融サービス企業、業界団体と、通貨管理のデータ分析、DCやCBDC、紙幣印刷、現金自動化ソリューションなどのテクノロジーやFintechに携わってきました。私は定期的に講演、パネルディスカッション、執筆、キャッシュオートメーションソリューションに携わっています。また、専門家として、記事や論文、詳細な報告書を定期的に発表しています。

以前は、産業オートメーションと公益事業(送電・配電)の事業開発および一般管理職として勤務していました。これには、P&L、スタッフ、サードパーティパートナーの責任も含まれていました。

政府、外交ルート、中央銀行、高セキュリティ印刷・技術企業、伝統的な金融サービス、DeFi/ブロックチェーン領域において、最高レベルの幅広いネットワークを持っています。

以上がLinkedInの紹介文の内容です。これを見ると、もはや現行の通貨制度とブロックチェーン技術を結び付けようとしている、その最前線に立つ方だというのが見えてきます。

そんな方が今回XinFin、XDCネットワークに参加するというのは「CBDC」が関係してくることを期待させます。

今までXDCとCBDCとの接点について、目に見えるところでは取り上げられてきませんでした。クリプト界隈ではXRPをはじめとした、CBDCとの接続が話題にされている銘柄はいくつか耳にします。

兼ねてからXDCも接続する通貨になることは予想されてきましたが、どのように繋がっていくのか、今後描かれる青写真もはっきりしてくるのではないでしょうか。

以上、2つ目のトピックは、XDCに新たなユースケースをもたらしてくれそうな強力メンバー、ダグ・ブルックス氏の参加ついて取り上げさせてもらいました。

▶▶▶トピック❸『XDC.devに新しいXIP提案が追加されました』
……XDC Networkのオンチェーン取引(TX)フィードを増加させるための提案がXDC.devに投稿されました。コミュニティメンバーは、議論に貢献し、意見を述べることが奨励されます。

最後のトピックは、ネットワーク上の改善点について、このような提案が届いています。

以前にも、XDCではネットワークの改善提案を公募し、投票などを経て進めていく。いわゆる「XIP」という制度があることをお伝えしてきました。

今回は早速重大な提案が登場しているので、その内容を簡単に共有したいと思います。

https://www.xdc.dev/dust/increasing-the-security-and-decreasing-the-supply-of-xdc-4f9d

どんな提案なのかというと、上にある通り

「今のXDCの安過ぎるトランザクション手数料を引き上げて、バーンメカニズムを導入する。そうすることでインフレを抑え、さらにセキュリティを向上させる。」

このように要約してみました。

まず、なぜ手数料を上げる必要があるのか、について。実は手数料が安過ぎるというのは、それはそれで問題が発生します。どんな問題かと言うと

     「スパムの抑止」

です。手数料がかからないと、誰でも利用しやすくなる半面、必要のない通信(スパム)を大量に送られてしまうことにもなりかねません。

すると、ネットワークは混雑してしまい、最悪はネットワークがダウンすることも起こり得ます。また、意図的にそうなるように攻撃を加えることもできます。

なので、トランザクション手数料というのは安ければいいわけではなく、“手ごろな価格”と“セキュリティ”のバランスが大事ということです。

イーサリアムは手数料が高い分スパム対策に有効ですが手軽に使えない。一方でSolanaは手数料が安い分、ネットワーク障害に対して脆弱になる。

この間を取っていくことを今回は提案していたわけです。

そしてもう1つ、「バーンメカニズムを導入する」という提案も盛り込まれていましたが、これはどういう目的があるのか。

もともとXDCネットワークというのは、ネットワークのノード(承認者)にXDCで報酬を配り続ける仕組みになっています。

すると、何が起きるか。緩やかですが通貨流通量が増えていくため、わずかながらインフレ(通貨価値の下落)が起きてしまいます。

そこで、そのインフレを防ぐために「デフレ(通貨価値の上昇)」の仕組みも取り入れます。

例えば、XDCを送る時に発生する手数料のうち、わずか数%のXDCをオートバーン(自動焼却)させる仕組みを導入することで、世の中に出回っているXDCの量を減らす。

この量を、減らし過ぎずに適切に調整することで、インフレとデフレを相殺し、XDCの価値を保つ。それでいて先ほどもお伝えしたように、ネットワークのセキュリティも守る。

今回はこのようなネットワークの改善提案が上がった、ということでした。

これはちょうどイーサリアムが2021年にEIP-1559改善提案によってデフレの仕組みが付加されたものと同じだそうです。また、デフレトークンとして設計されているGBEXをご存知の方はこの意味が理解しやすいように思います。

ブログ記事を作っている11月16日現在、この提案についての投票が、XDC.dev(開発者コミュニティサイト)で行われています。

https://www.xdc.dev/dust/increasing-the-security-and-decreasing-the-supply-of-xdc-4f9d

すでに112の意見が出てまもなく投票期日が終了しますが、ほぼ満場一致で「YES」の意見で占められていました。

この投票で即可決、ということではありませんが、これら意見を元に話が進んでいくはずですので、今後のXDCネットワークの発表に要注目です。

このようなブロックチェーンのメカニズムの話は難しく感じますが、手数料が安ければいいわけではない、ということだけでも理解する良い機会になりました。

以上、今回の記事では3つのトピックを解説させてもらいました。

1つ目は、ImpelのTroyさんがTwitterスペースにゲスト出演する予告。2つ目は、XDCメンバーに強力な通貨スペシャリストが参加したこと。3つ目は、XDCネットワークの大きな改善提案。

次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)

Weekly XDCダイジェスト vol.㉟ 2022.10.30-11.5

こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信す…

<暗号通貨の安全管理:YouTubeで解説中>

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