Weekly XDCダイジェスト vol.70 (2023.7.9-15)
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。
ではさっそく参りましょう!
Topic.❶…… 7月19日にGenfinityがHedera、AlephZero、Vechain、XDC、Conste11ation、のクロスチェーンスペースを開催
【要点解説】
XDC財団のトップ・ビリー氏を始め、他にも注目度の高いブロックチェーンが集まってサプライチェーンや小売など企業にとってのWeb3エコシステムの拡大に向けた議論が行われた。
今回はその中でも50分前後に「SBI VCとの貿易金融決済の提携・トークン化契約」はどんな問題を解決するか?というくだりのビリー氏の説明箇所を抜粋する。
「私は、構築されつつあるものの中でそれがまだどれだけ早い段階にいるのか。私たちにとってブロックチェーン上に構築される現実の世界の価値の探求こそ、全員が本気で取り組もうとしていることです。SBIは、私たちが本当にネットワークを広げようとしている手段として素晴らしい一例です。私たちは常に規制の分野で起きていることを踏まえ、ブロックチェーンで解決できる伝統的分野に取り組んでいます。そしてSBIをきっかけにもっと身近な市場に広げていくことに注力しています。世界中の人々が一緒に活動できるようにするための多くの課題は貿易金融に根ざしています。貿易金融の役割は、世界中での商品やサービスの移動に資金を提供にあります。COVIDによるサプライチェーンの混乱はシステム破壊からブロックチェーンによってこれを再興するチャンスは目の前にあると思います。SBIはそれを世界中に拡大する我々の能力を象徴していると思います。」
改めてXDCにとって大きなSBIが注目されていて、重要視されていることを感じる一節を紹介させてもらいました。
Topic.❷……『ISO 20022: API およびデジタル資産を介した即時決済による貿易決済の革命』(Trade Finance Globalの新記事)
【要点解説】
ImpelのISO20022決済サービスの特徴は、XDCによる堅牢なAPIなどを介した実装によって、金融機関などに貿易等のP2Pリアルタイム決済を最小限の手数料、最大限の効率で提供できるというもの。
今回はこのサービスを貿易金融のグローバルメディア『Trade Financial Global』で紹介することで、認知度が高まっていくことが期待できる。
XDCとの接点が見えにくいが、このISO20022決済ではXDC基盤のステーブルコイン「USplus」がメインで使われるため、この稼働によってXDCの流動性が高まることが予想できる。
※「Fluent Finance」が $USplus の発行体。巨大な影響力をもたらすので要注目!👇
※なお、Impelをご存知ない方。ImpelはR3から生まれ、R3の企業コンソーシアムネットワークに対してISO20022ブロックチェーン決済に移行させるお役目です。
Topic.❸……XDC Network と Solidity Scan がドバイでミートアップを開催
【要点解説】
「SolidityScan」とは、最先端セキュリティツールと監査機能によって分散型アプリ(DApps)開発の潜在的な脆弱性を防ぎ、ハッキングリスクなどセキュリティ対策を強化できる、というもの。
これによって、XDC上の開発者がより自信を持ってアプリ構築でき、取引をする人にとっても資産とデータが保護できる、というメリットを享受できる。
今回は両者の提携により、XDC関係者とSolidityScanの専門家がドバイに集結して議論できたことで、最近話題のDeFiハッキングの事態を防ぎ今後のXDCエコシステムがさらに堅牢にするものと期待できる。
※なお、ニュース記事にもなっています。
Topic.❹……XDCアドバイザーAndre Casterman氏主催で、Globiance のオリバーCEO と 脱炭素技術企業Stabiliti が対談 (YouTubeでPR)
【要点解説】
今回の対談で何が注目に値するのかというと、金融取引にかかるCO2排出量を節減する仕組みが世界初で導入されつつあるということ。
上記リンクの通りすでに5月にこの脱炭素のノウハウを持つテクノロジー企業「Stabiliti」と仮想通貨取引所「Globiance」との提携がすでに発表されていたが、ここにXDCに様々なユースケースをもたらす存在であるアンドレ氏が深く関わっている点も注目。
これによって、Globianceで取引を行うことの付加価値が付き、Globianceに優位性をもたらすこと、XDCへの関心が集まることなどが期待できる。
※この対談内容は先日こちらに和訳してみました。ご参考ください!
Topic.❺……「XDCNetwork のサブネットの立ち上げ近日公開」と共同設立者リテッシュ氏が予告
【要点解説】
「サブネット」という機能は、独自ブロックチェーンを立ち上げたい企業のための簡易ソリューションのこと。
今年の第一四半期以降にアップデートが噂されていた「XDC2.0」の一環で実装されるこの新機能がまもなく登場する、ということを今回「ビッグニュース」としてXDC創業者が取り上げた。
サブネットはXDCのパブリックチェーンと接続が可能で、プライベート機能とハイブリッドで利用できるため、今後のXDCの需要増にもつながるため注目。
※サブネット詳細をまとめていたので、こちらもご参照ください!
Topic.❻……SBI VC トレードにてXDCのステーキングサービスが開始
【要点解説】
今回発表されているステーキング報酬は年率5.0~8.0%程度で、ステーキング方法はSBI VCの場合特殊で以下のような「自動ステーキング」になる。
(引用)https://www.sbivc.co.jp/services/staking
それ以外にも、XDCのステーキングサービス追加を記念して新たなキャンペーンも企画されているとのこと。
(詳細)https://www.sbivc.co.jp/newsview/qwkv9w_6eu
現在、SBIでは「特別入庫(60万XDC以上)した人」「販売所で購入した人」この2つの人がステーキングサービスにアクセスできるので、効率的に増やす機会をぜひ。
※サイトでこのようなシミュレーションができるのが、さすが日本ならではのきめ細やかさ👇
Topic.❼……暗号資産融資プラットフォーム「CoinRabbit」でXDCが取扱い開始
【要点解説】
安全な暗号通貨の融資プラットフォームとして知られる「CoinRabbit」でXDCの取り扱いが開始。
暗号通貨の貸し出しでは、担保を計算してその分を預け入れることでお目当ての通貨を受け取れる。
借り入れた通貨を運用に回すなどして利益を出した上で担保を返却する、つまり自前資金以上に運用したいユーザーのニーズに応えられるというもの。
Topic.❽……「Bifrost Wallet」がXDCを取扱い開始
【要点解説】
「Bifrost Wallet」とは、Flare、XRP、EthereumなどのDeFiおよびNFT用のマルチチェーンウォレット。
こちらのウォレットを使いながらSongbirdのXDCプールの流動性提供をして報酬を得ることもできるとのこと。
最近XDCがEnosys(旧Flare)と提携したことで実現している。
Topic.❾……XDC上のオラクル「PlugIn」が、インドのサティバーマ大学で初のブロックチェーンに関する学生育成プログラムを開始したと発表
【要点解説】
サティバーマ大学は2022年にPlugInのハッカソンを開始した大学。
今回は「教員向け」「学生向け」両方のプログラムをスタートしたとのこと。
今後の人材豊富なインドでXDCやPlugInの開発者を輩出する拠点として展開が楽しみ。
※詳細はPlugInの日本代表・11ppmさんのツイートでご確認ください!
Topic.❿……パリで開催される『BOS2023(ブロックチェーンオラクルサミット)』のゴールドスポンサーに
【要点解説】
7月21日、22日にパリの「ETHcc」というメジャーイベントの期間中に行われる世界の「オラクル」メンバーが集うイベントにXDCが急遽ゴールドスポンサーに就任。
(引用:https://blockchainoraclesummit.io/agenda/)
XDC上には自前のオラクル・PlugInがあるけれど、オラクルは1つより2つ…と多く繋がることで信頼性が向上するため、今回のPlugInの参加がないということから外部と多くつながることが焦点かもしれない。
あるいは今まで通り、ETH勢が多くいる環境で開発人材確保、自身の存在をPRするのが主眼にあるかもしれない。
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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<暗号通貨の安全管理:YouTubeで解説中>
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