Weekly XDCダイジェスト vol.54 (2023.3.19-25)
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された3月19日から3月25日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!
《THIS WEEK IN XDC (2023.3.19-25)》
今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。
Topic.❶『XDCネットワークDaoFinディスカッション』
……XDC CommunityのメンバーであるLance & Jon McBeeは、最近提案されたDaoFinの構造について議論するためにTwitter Spaceを開催しました。このスペースでは、エコシステム全体からメンバーが集まり、その分散化に関する議論に参加しました。
1つ目のトピックは、2月17日に提案された「XDCを分散型自律組織化するためのDaoFin」についてのディスカッションがTwitterスペースで行われました。
この「DaoFin」については過去のこちらの記事で確認してみてください。
この提案では主に以下の3つのことが挙げられています。(おさらいです)
❶ 運営の予算配分について
❷ 投票方法について
❸ 可決のプロセスについて
ちょっと複雑に見えますが、要するにXDCの開発予算を含めた意思決定は❷の3機関に委ねられて、❸の投票比率によって可決する、というもの。要するにエコシステムの透明性を高めることが目標です。
これを3月15日に暫定的に意見を締め切る、ということでしたが、もっと議論を深める必要性から以下の3月23日のTwitterスペースで改めて方向性の議論が行われていました。
内容については、かなりボリュームがありましたが、細かいところを端折って内容を箇条書きで要約します。(注釈👉今回の議論は下記メンバーの方や外部の方も含めて複数人で話し合われたものであり、話し合いの様子を想像してお読みください。)
● 前提として、DaoFinは従来アーリーアダプターや創業者、初期投資家がプロジェクトの初期段階でトークンの大部分にアクセスすることができたものを、今度はどうやってネットワークの最善の利益のために分配するか、という取り組みである。
●しかし、今回のDaoFinはかなり複雑な提案がなされていて、まだそれが有効に機能するほどネットワークが成熟しているとは思えない。
● 将来的にはネットワーク上で活動する企業やプロジェクトが投票権を持つことになることが想定できる。私たちが正しいスピードで成長しているかを確認する必要がある。今提案されている方法は素晴らしいが、今日のところは素晴らしいとは言えないかもしれない、コミュニティの成長に合わせて意思決定プロセスを徐々に分散化することが大切では。
● 鍵を握るのは、必要な人々の参加とコミットメントがあるか、ということ。XDCは外部から大きな注目を浴びてトップ10やトップ20のトークンになるでしょうが、その前にDaoFinの仕組みによって効果的に運用する必要に迫られていると思う。
● 金銭面だけでなく開発面でももっと分散化する必要があり、エコシステム開発基金の一部を利用して、開発コミュニティの育成を促し、より多くの開発者を呼び込むためのインセンティブを与えれば、より多くのプロジェクトに参加させることができるのでは。
● このDaoFinの取り組みは1000年もの間各国政府が運営方法を解明しようと試みて、いまだに完璧ではないシステムへの最初の挑戦。正しく理解できる可能性はゼロに等しい。だから、できるだけ多様な人々から多くのフィードバックを得ることができればより良いものになる。すべての人の意見を聞く必要がある。
●イーサリアムは5000人、ビットコインは1000人の開発者を抱えているが、XDCも提案書の作成、提案の評価、提案の議論に時間を割くような、活発な開発者グループが今の状態から1000人までに成長しなければならない。
● これを成功させるためには、コミュニティからの多くの貢献、コミュニティがこのようなことに関与してくれなければ、うまくいかない。DAOを機能させるために必要なインフラにも、時間とお金がかかる。だからどれもすぐには起きない。
● 「中央集権」はひどい言葉ではなく、どんなネットワークでも、成長の一部にその性質をもって運営されてきた。中央集権は、ある種のイニシアチブを軌道に乗せ、軌道に乗せるために必要なこと。
● 提案として、まず司法委員会を動かして、5人から始めるのであれば、7人から10人以上に増やす。そして委員会の役職を選挙で選べば、中央集権的にならずに済む。
● コミュニティのメンバーが支持する意見書にさらに力を加える方法として、投票権を委譲することができる。これならばあまり大きなインフラを必要とせずに、さらに分散化することができる。そして自分が支持したい方法を支持することができる。
●また、それを正しく効果的に行いたいならやはりインセンティブを与える必要がある。「私たちは皆、ネットワークのために最善を尽くしたい」と利他的な話をしていても、人々には参加する理由が必要ない。
●すべてある種のインセンティブに帰結する。政府を運営するためには、基本的にインセンティブが必要で、そのインセンティブがあれば、人々はうまく立ち回り、可能な限り最善の方法で運営することができる。結局はそういうことなのだと思う。
● 例えば、地域ごとにイベントを開催し、小さなユーザーグループやコミュニティで人々を集めるために必要なリソースを提供するような、チャンピオンへの小さな報奨金を設定する。このようなものがあれば、インセンティブを与えることができると思います。このようにお金は有効に使われるべきだと私は思いますし、もっと自分自身が参加して取り組みたいと思う。
(以上)
内容をかなり省略しましたが、結論としてはDaoFinの仕組みは支持されているものの、まだ時期尚早な部分がある。間接民主制のように参加する方法から始め、徐々に開発者を含めたコミュニティにインセンティブを設定して参加を促してからこの仕組みを実現させてはどうか、ということでした。
非常に難しいことに取り組んでいるため、時間をかけてカンファレンス、ハッカソン、Meetupなどで、マーケティング目的以外にコミュニティを増やすような草の根の活動を続けることがこれからも重視されていくのでは、と思いました。
内容はとても奥深いものがあり、外部の意見も含めて面白い議論になっていました。ご興味があればぜひご自身でも聞いてみて、下記のサイトで投稿をしてみてくださいね!きっとそれがコミュニティ拡大のチカラになります。
https://www.xdc.dev/riteshkakkad/daofin-draft-decentralizing-xdcs-ecosystem-development-1da
Topic.❷『onXDC、第1回XDCカンファレンスを開催』
……XDCコミュニティのために構築された中心的なHUBであるonXDCは、誰もが参加できる初のXDCカンファレンスを開催することを発表しました。2023年8月25日~26日にテキサス州オースティンで開催される予定です。
2つ目のトピックは、onXDCというこちらに書いてある通り「コミュニティのために構築されたHUB」となるウェブサイトが立ち上がった!、、、だけでなく、さらにXDCによるXDCのための初カンファレンスが発表された件について。
このTwitterのショートムービーでは、そのことが語られていましたが内容を要約すると
🔽「onXDCの共同創設者兼CEOは?」👉ロニー・ミッチェル氏
……長年XDCのコミュニティメンバーとして活動してきたPlugInとPrimenumberのエコシステムアドバイザーです。
🔽「onXDCは何のためのプロジェクトか?」
・レイヤー2プロジェクト
・XDCホルダー
・小売業のXDCホルダー
・新規参加者
・スピードアップのため
・他のブロックチェーンからXDCに移行する人たちのためのもの
・何が起こっているのかを把握するためのもの etc
🔽「構想(ロードマップ)にあるものは?」
・コンテンツライブラリー
・インキュベータープログラム
・アクセラレータープログラム
・法定通貨オンランプとオフランプ
・カンファレンスイベント開催(今年8月に)✅
この最後にあるカンファレンスが以下の通り、onXDCのウェブサイトで紹介されています。
今までは何処かが主催するイベントのスポンサーになって出展をしたことはありましたが、今回は違います。逆にスポンサーを呼ぶ側ともいえます。ホスト側になって、このようなマイアミの立派な会場を貸し切って人を集め、成功させなければいけません。つまり、あと半年も待たずにさらなる知名度を高める決意というのが、うかがえるのではと思います。
チケットは通常のものとVIPチケットと2種類、早期登録価格でXDCNFT(https://app.xdcnft.com/)にて販売されています。
イベントを打つ意味を考えつつ、そこまでの過程に期待したいと思います。なお、「onXDC」のサイト(onxdc.network)とてもよくできていますので、一度見てみてくださいね。
Topic.❸『XDC Web3 Meetup inドバイ』
……XDCネットワーク主催のWeb3ミートアップが開催され、世界各国から60名以上の開発者が参加しました。このイベントでは、同ネットワークの投資先企業の紹介が行われ、XDCネットワーク上で構築することの効率性とスケーラビリティが紹介されました。
3つ目のトピックは、3月中旬に行われたETHDubaiの翌日、そのサイドイベントとして開発者向けのMeetup(交流会)がXDCのオフィスで開催さいれた件について。
50名以上の開発者が実際に訪れて盛況だったことを上のTwitter上のムービーでお伝えしていました。(ムービーのクオリティが高くて素晴らしいので一度見てみてください)
これは4月に開催される次なるイベントに弾みがつきそうです!
以上、今回の記事では3つのトピックを解説させてもらいました。
1つ目は、DaoFinについてのTwitterスペース。2つ目は、今年8月に開催されるXDC初カンファレンスについて。3つ目は、ドバイで行われた開発者向けのMeetupが活況を呈した件についておとどけしました。
また、ダイジェストには取り上げられなかった、この週のXDC関連ツイートも掲載しておきます。
🔽XDC上に構築されるGroot DEXがGlobianceのIEOで登場
🔽3月20日(SWIFTのISO20022移行開始)で相場反応
🔽BIMCOがDNIイニシアティブに参加決定
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
<暗号通貨の安全管理:YouTubeで解説中>
正規品:ハードウェアウォレット『D'CENT wallet』 ※10%程度の割引リンクをお預かりしています。ご活用ください!
❶1つの購入
❷2つの購入(送料がまとめられます)
★第1弾動画『ハードウェアウォレットの購入方法、安全な初期設定について』
★第2弾動画『ハードウェアウォレットの有事の操作について』
★第3弾動画『新トークン・NFT・ウォレット内通貨の交換などについて』
✅初心者にやさしい仮想通貨取引所のご紹介
❶手数料が最も良心的な国内取引所。ビットバンクの口座開設
“Weekly XDCダイジェスト vol.54 (2023.3.19-25)” に対して2件のコメントがあります。