Weekly XDCダイジェスト vol.㊾ 2023.2.12-18

こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。

仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された2月12日から2月18日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!

《THIS WEEK IN XDC (2023.2.12-18)》

今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。

Topic.❶『XDCのエコシステム開発の分散化』
……XDCのエコシステム開発計画がxdc.devに掲載され、コミュニティが意見を述べたり、投票したりすることができるようになりました。コミュニティメンバーは3月15日までに投票し、新しい提案にフィードバックをすることができます。

1つ目のトピックは、これまでのXinFin、XDCのコミュニティ全体が分散型自律組織(DAO)になることを提案した件について。

【翻訳】DaoFin: XDC のエコシステム開発の分散化。XDCでのエコシステム開発の分散化に向けた大きな一歩として、次のドラフト計画をレビューのためにコミュニティに提出したいと思います。

今までは、2017年以来XDCはXinFinが開発し、2021年にXDC財団を設立してコミュニティを運営してきました。

そして2023年1月にまもなく開発のガバナンス機能がベータ版として登場していましたが、ここに来てこの組織全体を巻き込んでDAOを目指すことが打ち出されました。

これは見方によっては、機が熟したと取ることができます。どの先駆的なブロックチェーンでも組織の分散化は徐々に行われてきました。ですので、XinFinがそろそろ・・・と判断したことかと思います。

今回の具体的な提案内容としては、3つに項目立ててみました。

❶ 運営の予算配分について

この数字を整理すると、これまで $XDC は、約376億枚が発行され、この上限が変わることはありません。

現在市場に供給されているのは約138億枚で、残り約238億枚のうち100億枚が運営・開発資金になっています。(それ以外はマスターノードの報酬に分配)

この運営の100億枚のうち、2023年以降は1年に2.5億枚ずつ使う算段になっているため、この使い道をコミュニティで決めるということです。(2023年は例外的に上記の分配でいくとのこと)

お金の使い道を四半期ごとにコミュニティで決めるわけですが、それは投票によって決まります。どんな?

❷ 投票方法について

これまで多くのブロックチェーンで取られた方法には下記の問題点があります。

それゆえ、XDCのDAO化では、主に3つの統治機関に分けられます。

① マスターノード(上院)…1アドレス=1票

② コミュニティ(下院)…XDCをプールに入れたアドレスが有効、1トークン=1票(ただし上限は100万XDC)

③ 司法委員会…当面はXinFinが選んだ貢献者5名 1人=1票

つまり、①②③のうち1つで賛成多数があったとしても、それが通るとは限らない、ということです。ここまでで従来のガバナンス投票とは違うのがわかります。(どちらかというとアメリカやイギリスの議会に近い?)

では、それがどのような条件になれば、予算が下りるのか。その条件が

❸ 可決のプロセスについて

四半期の最終週が「選挙週間」になり、そこで助成金の提案に投票できるようです。

請求する助成金が承認されるための要件は

  ①小規模、②中規模、③大規模

という請求金額規模によって異なります。そして投票数については以下の条件を満たせば承認されます。

 <賛成率>

①②→上院:過半数 下院:過半数 司法:過半数 →承認

①②→3機関どれかが半数以下でも、3機関どれかが66%~ →承認

③→上院:66%~ 下院:66%~ 司法:80%~ →承認

また、賛成率だけでなく、投票率も満たす必要があります。

 <投票率>

①小規模 上院:25%~ 下院:45%~ 司法:100%

②中規模 上院:30%~ 下院:50%~ 司法:100%

③大規模 上院:35%~ 下院:55%~ 司法:100%

つまり、有権者の投票率を満たさないと、投票は次期に見送られてしまうわけです。

以上のプロセスで予算の用途を決定していくことについて、すぐに決定するのではなく、次の通りに進められます。

もしも建設的な意見があれば、次のサイトで投稿してください、とのことでした。

https://www.xdc.dev/riteshkakkad/daofin-draft-decentralizing-xdcs-ecosystem-development-1da

以上、1つ目のトピックはXinFinがDAOになる「DAOFin(仮称)」について整理して説明させてもらいました。もう少し詳しい内容は上記のサイトで確認できます。

当面は3月15日が次の節目になるかと思います。

Topic.❷『XDC The Streamが発表されました』
……XDCコミュニティに全く新しいポッドキャスト「XDC The Stream」がリリースされました。このポッドキャストでは、さまざまな業界からゲストを招き、ブロックチェーンが意味をなすと考える場所について意見を述べる予定です。

2つ目のトピックは、XDCのホストする音声メディアが立ち上がった件について。

実は2月14日に何かが発表されるよ、という予告がありました。

そして発表されたのがこちらの内容。

なんと、Spotifyと提携して、配信されることになりました。

その記念すべき第1回目の登壇者は『ブロックチェーン・サプライチェーン協会』のCEO エリック・ヴァリケイト氏になりました。

その様子について、今回はダイジェスト記事を作りましたので、ぜひご覧ください。XDCが主なユースケースとしている貿易とサプライチェーンとの距離の近さ、密接なことを確認できるかと思います。

XDC ポッドキャスト❶『ブロックチェーンサプライチェーン協会(BSCA)対談』ダイジェスト2.15

こんにちは、マスオです。 今回は2月15日に登場したXDCポッドキャスト、第1回目の放送を翻訳してダイジェストで紹介したいと思います。 毎回ポッドキャストを翻訳する…

以上、2つ目のトピックはXDCポッドキャストがスタートした件についてでした。

Topic.❸『PlugIn、Blockedgeとのパートナーシップを発表』
……PlugInとBlockedgeは、XDCのDeFiおよびFintechエコシステムの提供および実用性を強化することを目的とした独占パートナーシップを発表しました。このパートナーシップは、PlugInの分散型オラクルを活用し、Web3空間の分散化を実現するものです。

3つ目のトピックは、XDC上のオラクルサービス『PlugIn』についての発表。

この提携したBlockedge社はどんな企業なのかというと、XDC.devのページではこのようにありました。

少しおぼろげかもしれません。先日の自分のツイートで失礼します。

このBaaSというのは「ブロックチェーン アズ ア サービス」の略で、企業のブロックチェーン導入をクラウド上でサポートし、開発を助けることです。

では、なぜXDCではなくPlugInと提携するのかというと、それは分散型アプリケーションの開発にはPlugInの「オラクル」が不可欠だからです。

Blockedgeの専門分野は自動車とサプライチェーンです。すると、トレーサビリティ(製品追跡)のためのアプリケーションはリアルタイムのデータを取り入れて開発する必要があります。

ですので、「企業とオラクルとBaaS」が組み合わさってブロックチェーンの実装が進むということです。Blockedgeは分散型アプリについて以下の通りのサポートが可能です。

今後、PlugInのオラクルのバックで、企業を結び付けるパートナーができたことは、勢いを付けることになるはずです。そして今回のBlockedgeの調印後にこのような発表もありました。

こちらは、世界4大ブロックチェーン(スマートコントラクト)監査法人のセルティック社の監査に合格したとの報告。

PlugInの信頼性が一層高まる発表ということでした。

何度も言うようですが、XDCのプロジェクトの中でPlugInは異色であり、特別です。PlugInの成功はXDCの成功につながります。

今後さらに多くのユースケースに登場するPlugInには注目したいと思います。

以上、今回の記事では3つのトピックを解説させてもらいました。

1つ目は、DAOFin(XinFin)の分散化案の登場。2つ目は、XDCポッドキャストの立ち上げ。3つ目は、PlugInが企業のユースケースとつながる強力なバックアップを得た件を紹介しました。

また、ダイジェストには取り上げられなかった、この週のXDC関連ツイートも掲載しておきます。

🔽ImpelとXDCがGTR中東・北アフリカの共同スポンサーに

次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)

Weekly XDCダイジェスト vol.㊽ 2023.2.5-11

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