Weekly XDCダイジェスト vol.㊽ 2023.2.5-11
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された2月5日から2月11日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!
《THIS WEEK IN XDC (2023.2.5-11)》
今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。
Topic.❶『ビリー・セベル、オーソリティ・マガジンでインタビューに応じる』
……XDC Foundationのエグゼクティブディレクターであるビリー・セベルは、Authority Magazineのインタビューを受け、暗号通貨業界を改善・改革するためにできる5つのことについて話しました。
1つ目のトピックは、インタビュー記事のピックアップ。
今回の記事は、XDC Foundationのトップ、Billy Sebellさんがアメリカのオンラインメディア『オーソリティマガジン』の特集に掲載された内容についてです。
そもそもオーソリティマガジンとは・・・
世界中の著名人や実業家などを対象にインタビューを行うメディアで、日本人の方でも大江千里さんなどの記事がありました。
今回は本来ならビリーさんご自身の言葉全文を読むことで真意が伝わるものかと思います。ただ、XDC Foundationのトップであるビリーさんの言葉を聞く、そのきっかけとして僭越ながら抜粋でお伝えさせていただきます。
●ビリーさんの自己紹介
・25年間製造業など企業の資本市場や国際貿易に携わってきた。
・2018年にビットコインに興味を持ち、そこからXDCと出会いコミュニティに飛び込んだ。
・XDCが『インボイス ファクタリング インフラストラクチャ』と増大する『貿易金融ギャップ』に何を提供できるかというアイデアが気に入った。
・2018 年、ボストンで開催された『Blockchain For Finance Conference』でXinFin創業者Atul Khekadeと深い関係を築いた。
・Atulは初対面でありながら、私を信じられないほど歓迎してくれ、情報を共有し、見解を一致させてきた。
・2021年にXinFinで公式の地位に就き、その6 か月後にXDC Foundationを立ち上げた。
●ブロックチェーン企業が競争力を強化するために考慮すべき最上位の戦略は何ですか?
・自分よりも優れている人を見つけたら彼らの周りにチームを作りサポート環境を作ること。
・採用サイクルが早い業界で失敗から教訓を学び、それを最大限に活用すること。
・コミュニティとの繋がり。特にネットワーク上の機関投資家と日常のコミュニティメンバーをつなぐこと。
●ブロックチェーン業界全般について、あなたが最も興奮する 3 つのことは何ですか?
・誰もがブロックチェーンへの関与から利益を得る機会を持っているということ。
・トークン化とNFTが、主要な機関や開発中の起業家にチャンスの世界を開くこと。
・ディスラプション(FTXなどの崩壊)からの盛り上がり、フロンティアにいること。
●ブロックチェーン業界について心配していることを 3 つ教えてください。
・この分野には不明な点が多く、私たちには明快さがないこと。
・米国に拠点を置いているが米国にいることにメリットがなく開発の遅れを取ること。
・テクノロジーで何ができるのかについて、多くの無知があること。(暗号資産の違法行為は描かれているように起こっていない事実)
●「仮想通貨業界を改善し改革するためにできる5つのこと」を教えてください。
・暗号通貨業界と呼ぶのをやめて、ブロックチェーン業界であることを強調すること。(多くの暗号通貨がまったく役に立たない時代に直面するから)
・米国の規制をクリアにすること。(SECや CFTCなどの既存の統治機関の管理を削除し、連邦レベルの視点がなければ規制の問題は拡大する)
・ブロックチェーンがローカルレベルでできることを示すこと。(たとえば、不動産のトークン化に向けて登記事務所、地方自治体と協力して導入する、など)
・懲罰的なものから融和的なものへと移行すること。(どの規制機関も組織と協力したくないようだが、明確な規制とガイドラインがあれば、倫理的かつ合法的な方法で事業を行える)
・取引所で起こっている問題に対処すること。(取引所を運営するためのガイドラインが必要で、枠組みがあれば分散型取引所の開発は業界にとって励みになる)
●あなたのお気に入りの「人生の教訓」を教えてください。
「価値のある大義は、内部で支援や忠誠を差し控えることでさえも、最も抵抗を受けることを常に覚えておいてください。簡単に勝利を収めるなら、野望の価値を再考しなければならない。」(翻訳引用)
以上でした。XDCが進む道を先導しているビリーさんの言葉を聞き、距離が縮まったようにも感じました。(要約失礼いたしました。ぜひ全文でご覧ください!)
Topic.❷『XDCネットワークがOryyに追加されました』
……XDC NetworkのOryyエコシステムへの統合が完了し、ユーザーは今後登場するFLRWrapブリッジの両側で資産を確保することができるようになりました。
2つ目のトピックは、XDC Network が Flare Finance の提供するマルチシグウォレット ソリューションに正式に追加されたことを発表した、という内容。
これにより、ユーザーは今後の FLRWrap ブリッジの両側で資産を保護できるとの内容です。
これについては、前回のブログ記事で詳しくお伝えしているのでそちらをご参考ください。
Topic.❸『GDCEハッカソン受賞者』
……500人以上の参加者と65以上の応募があり、XDC Network GDCE Hackathonは正式に終了した。受賞者は、DEXの構築、ステーブルコインの構築、他のチェーンからのdAppsの移植という3つのカテゴリーで発表されました。
3つ目のトピックは、2022年の第4四半期に行われていた2つのハッカソンのうち、XDCが独自で開催した方のハッカソンの受賞発表について。
どんな要項があったか、上の記事で紹介させてもらいましたが、今回の受賞結果は以下の通りです。
今回はGlobianceローンチパッドも含めて7つのプロジェクトが受賞、11個のプロジェクトには特別賞が授与されました。
各々プロジェクトについてはこちらのサイトで解説されています。
今回はこの受賞した7つのプロジェクトを1つずつ紹介させていただきます。
❶XSynプロトコル
このプロトコルはDeFiの一種でありながら普通のDeFiと異なります。これは実物資産を扱うDeFi。
先日も似たようなXDC上のDeFiが登場していました。あちらは『Fathom』というプロトコルです。
では、Fathomとは違うXSynプロトコルの特徴は何か、2つあります。
1.分散型オラクルから価格を取得する実物資産を扱う(法定通貨、インデックス、コモディティやそのデリバティブ)
2.担保資産に $XDC だけでなく $PLI も扱える(担保=ステーキング)
先日発表されたPlugInのホワイトペーパー2.0でこのXSynプロトコルが構想に入っていたのは、ブロックチェーンの外にある金融資産のデータをリアルタイムでDeFiに呼び込むためでした。
合成資産についてはもう少し踏み込みたいところですが、このXSynプロトコルについてはまだ立ち上がったばかりで、その進捗と一緒に取り上げたいと思います。
❷xDAIステーブルコイン
こちらはイーサリアム上のMakerDAOで発行されているような分散型ステーブルコイン $DAIをXDC上で発行する、というものです。
$DAI ではイーサリアムやUSDCなどのステーブルコインを担保にしています。しかし、今回のxDAIではXDCを担保にしています。
(ただ、この形式はすでに『Fathom』で実現されていますので、この種のステーブルコインにさらなる差別化ポイントが見つかればまたお伝えします)
❸Nomis
これはDeFiレンディングのプラットフォームで、現在ある主流DeFiの課題を克服したものを目指しています。
従来のDeFiは、担保の清算条件があいまい、良いオンチェーン履歴を持っていてもレンディング条件には反映されにくい。有利にならない。このような課題があるとのことでした。
そこでNomisではオンチェーンデータを信用スコア化して借り手に最良の選択を提供する、とのことでした。AIの出番ですね。
❹Blockfreight
これは XDC ブロックチェーンを使った製品の追跡プラットフォームです。サプライチェーンの配送を想定したプロジェクト。
貨物データをXDCのスマートコントラクトによって管理し、IPFS(分散型ストレージ)に保管して見える化する。XDCの主戦場、貿易業界にも密接に関わる仕組みになりそうです。
なお、B2B(企業対企業)向けの製品という点で少し違っていました。
❺GreenDEX
これはアトミックスワップ(即時交換)できるタイプのDeFiです。XDC、ETH、TRON、BSCチェーンなどで交換ができる、ということはマルチチェーンDEXのようです。
❻XDC-Fi
こちらもDeFiプロジェクトですが、これは多機能DeFiとでも言えばいいでしょうか。
例えば、スワップ、ステーキング、レンディング、イールドファーミング、分散型ステーブルコインの発行、など何でもそろっています。
なお、ここにも PlugInがかかわり、プライスフィードを行います。XDC上にオラクルがあると、外部とのデータ連携が容易になります。
❼TheBlockchain.Land(Globianceローンチパッド)
このプロジェクトは、昨年夏のハッカソンから継続して開発されているもので、既存の Globiance DEX を活用したPlay2Earn(&Learn)ゲームとのことです。
キャラクターも登場、レゴっぽい雰囲気ですね。
冒険的な要素があり、この世界でアイテムをゲットすると、$WOOD、$ROCK、$CLAY、$FISH、$WOOLなどのようなトークンとして扱われるようです。
まだこれ以上の詳細は追っていませんが、GlobianceのDEXにゲーム機能が追加されることで、DEXの無機質なイメージが和らいでいいなぁ、と個人的には思いました。
以上が、ハッカソンのノミネートプロジェクトの紹介でした。
これらのことからも、今後のXDCの展開はDeFiを優先にした開発によって機関投資家や企業を呼び込むことに絞れていることが見えてきます。
今回の記事では3つのトピックを解説させてもらいました。
1つ目は、XDC Foundationのトップ・ビリー氏のインタビュー記事。2つ目は、FlareFinanceのウォレットブリッジ『Oryy』が開通した件。3つ目は、GDCEハッカソンの結果発表についてお届けしました。
また、ダイジェストには取り上げられなかった、この週のXDC関連ツイートも掲載しておきます。
🔽 ドバイにXinFin創業者とImpel、Fluent、Dop3が集結
🔽 アトゥルさん等出身のMonetagoと英国国際商工会議所(ICC UK)の連携
🔽 Comtech Goldが「金トークン革命」を大学生向けにレクチャー
🔽 CoinGeckoにXDCが紹介される
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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