『Web3×バブル』
(1本につながる事実)
前回は時代が「Web3」という新たなタームに入る今、仮想通貨の下落相場とどう付き合うか、という切り口でお話をしてみました。
今回はもう1つ、Web2からWeb3に向かうタイミングでは何が起きるか、激動を乗り越えるための材料をまた別の視点でお伝えしたいと思います。
さて、今年2022年というのは、とても大きな金融イベントを控えています。特に世界の基軸通貨を抱えるアメリカは注目で、FOMCの金利引上げと年末にかけてのテーパリングには目を離せません。
もはや株式相場、債券市場は下落しないようにお祈りをするような1年。すると、仮想通貨ももちろんそのタイミングでは連れ安になる、というのは当然想定すべきことです。
そしてもう1つ。昨日1月24日にアメリカの大統領令で「今年中に仮想通貨を規制する」というニュースも流れていました。
「国の規制=クラッシュ」とは言い切れませんが、2022年の仮想通貨というのが越えるべき壁が目の前に迫っていることは確かです。
そしてこのことを前提に、今回はWeb3とバブルという切り口で大きな流れを追っていきたいと思います。必要な材料は『アメリカの動向』と『インターネット(Web)の変遷』と『BIS規制』。
なんでBIS規制 (バーゼル規制)がいきなり登場したのかというと、これがバブル崩壊の元凶だと私は考えているからです。バーゼル規制というのは簡単に言うと、銀行の財務健全化のために設けられた国際的な規制のことで、これによって銀行は貸し渋り・貸しはがしを促さざるを得ず、経済を冷え込ませる原因になっているからです。(詳しくは以前のYouTube動画を参照・一番下にリンク有)
まずは出来事の整理です。( ⇨ はもたらす影響、を表しています)ざっと流し見してみてください。
【資料1•アメリカ動向】
1985年 プラザ合意⇨バブル形成
2009年 🇺🇸リーマンショック⇨バブル崩壊
2009年~🇺🇸金融緩和・財政出動⇨バブル形成
(202?年 通貨リセット?⇨バブル崩壊?)
【資料2・BIS規制のピーク】
1988年 バーゼル1に合意⇨🇯🇵バブル崩壊
2006年 バーゼル2に移行⇨🇺🇸リーマン危機
2023年 バーゼル3を実施⇨🇺🇸危機?
【資料3・インターネットの変遷】
Web1 約1990年から⇨ITバブル崩壊
Web2 約2004年から⇨金融バブル中
Web3 約2022年から⇨バブル形成?
これらの出来事をNYダウのチャートに重ねて時系列で並べてみると、こんな感じになります。
すると、こんなことに気づくと思います。
【新たな技術革新の前にはバブル崩壊がある】
解説を加えると、
まず、このチャートには載っていませんが、1985年のプラザ合意で特に日本にバブルが作られていきました。しかし、そこにバーゼル1という決まりが現れ、銀行は急速にブレーキを踏み日本のバブルは崩壊。と同時に、インターネットはWeb1時代に移行しました。
ですがWeb1はやがてITバブルを作り、2000年代前半で崩壊。その後インターネットはWeb2時代に入ります。しかし、時を同じくしてバーゼル2の改定があり、Web2は途中、リーマンショックと共に一時失速します。そこから経済が立て直されてから本格的なWeb2の時代に入ります。
そしてWeb2の時代には世界各国の金融緩和(低金利・ゼロ金利)と財政出動(ドル印刷)によってバブルが作られ今に至っています。そして、今ここにWeb3が控えているわけです。
さて今後は何が起きるでしょうか?
今、金融機関はバーゼル3によって身動きが取れないまま、利上げに怯えている状態です。かつてのプラザ合意のような、あるいはニクソンショックのような、アメリカの基軸通貨体制を揺るがす通貨リセットなるものもほのめかされています。すると、いったん今のバブルをトーンダウンさせるのではないでしょうか。
…以上、このように振り返ると、バブルというのは政治によって作られ、壊され、また作られている。なんだかうまくコントロールされているように思います。そしてこのバブル形成に『Webの発展も一躍かっていた』これが今回言いたかったことです。
では、そもそもバブルというのはなぜ起こされるのか?我々庶民からしたら疑問に思うところです。もちろんそれが分かれば苦労はしないのですが、一説によると富の吸い上げを目的にしていると聞きます。
例えばバブルの崩壊によって安くなった金融資産を我々みたいな個人投資家がたまらず手離したとします。すると、資本家はどうするか。バーゲンセールだと思って買い漁ります。そのあと、安値で仕込んだ資産をWeb3を原動力に大きく成長させれば、富をさらに自分のところに集められる。バブルというのは、こういう目的で繰り返されている可能性があるわけです。
よって今回の記事の結論としては、Web3元年と言われる2022年というのは、個人投資家にとって耐えどきになる、ということ。ここで自分が掴んだ種を手離せば思うツボ。富裕層と同じようにWeb3の波が来るまで虎視眈々と待つ、というのが得策だ。
以上、今回は『バブルとWeb3』をからめてみました。バブルはWeb3によって作られる。長期保有するための1つの理解として紹介させてもらいました。何かの役に立てば幸いです。
今回はさて、予告していたWeb3動画。結構苦戦しています。おそらく明日の夜になりそうですが、ご興味がある方もう少々お待ちください✨
(こちらはバーゼル規制に触れた内容の動画です。参考までに)