『仮想通貨』に投資する
もう1つの理由
前回までのブログでは、『風の時代』を一部の人間がうまく利用して世の中を動かしているのではないか、という1つの仮説、妄想を紹介させてもらいました。
これからは”ディストピア”、理想とかけ離れた世界になるのでは?という悲観的なイメージを持ってしまった方もいたかもしれませんが、今回はそれを吹き飛ばす内容にしていきます。
この記事の題名のとおり『仮想通貨に投資するもう1つの理由』というのが、今回の話の結論にはなるのですが、今まで私が「ただ資産を守るため」「時代に乗るため」と言ってきた理由とはまた別の視点を提案してみたいと思います。もしかしたら、仮想通貨銘柄を選定するための新たな視点が見つかるかもしれません。
前回はこちらのグレートリセット本を「お風邪騒動に便乗した社会変革」などとけっこう批判的に見てきました。この中でやはり懸念すべきシナリオは
「監視社会」「富のさらなる一極集中」
この2つだと結論づけました。これまでの内容を分かりやすく図で表すとこんな感じでしょうか。
実際にこの本の中ではお風邪騒動をきっかけにデジタル化を進めて「接触確認」「接触追跡」。こんな言葉を多用していました。感染リスクを減らす目的で導入されたカメラやセンサーが、今度は犯罪の抑止にも使われるとなれば、やがて個人情報・プライバシーの問題が生まれます。リスクを防止することではじめたことが新たなリスクを作るのでは?
この点について本文では、このように述べています。
「テクノロジーを使うならそれは信用できるものであるべきで、監視社会が始まるわけではないと伝えよう。ウィルスを追跡するためのもので、オープンな社会を作る役に立つものだから」
こんな風に述べています。なんだ、ちゃんと考えてくれているじゃん、と思い安心するのもいいですが、私はまだこの言葉には懐疑的ですが疑ってばかりいても話は進まないので、もう少し本文を読み進めてみると
「"分散型ストレージ”を使ったBluetoothアプリをウィルス追跡に使えば、プライバシーを侵害しない。」
このように、たった一文ですが解決策についても触れていました。この「分散型ストレージ」とは何か。少し解説を加えると、こんな感じです。
今まで世の中というのは、たとえばアマゾンウェブサービス(AWS)のように1つの巨大企業が多くの人の購入履歴からビッグデータを蓄積させてきた。集められた個人情報は一か所に集まってAIに解析されて、広告やマーケティングに二次利用されている。ここが今のGAFAの問題点でもあるのですが、このような中央集権的なデータの使い方ではなく、データをできるだけ多くの人で手分けして管理する。そうすれば私たちのデータは不正利用がしにくくなり、今よりもずっと安全に管理される。
これが"分散”のメリットの一例であり、その良さをデータの保管場所に取り入れたのが「分散型ストレージ」というサービスです。これはすでに存在しています。
もうここで勘が働いた方もいるかもしれませんが、この「分散」というのは『仮想通貨』と切り離せない考え方、むしろそこに使われているブロックチェーン技術の成せる技です。ビットコインがここまで成長できたのも、仮想通貨がここまで広まってきたのも、この中央管理者に左右されない”分散”という技術と理念に多くの共感があったから、というのも一因だと思います。
そのせいか、今仮想通貨に投資している人には"独立心”が旺盛な方が多いように感じます。お金儲けができる、という以外の何か。中には「監視なんて御免だ」という中央集権アレルギーみたいなものが原動力になっている人もいるかもしれません。私が仮想通貨を好きな理由もここにもあるように思います。
また、再び本の引用に戻りますが、"ディストピア”について語った章の最後はこのような文で締めくくられていました。
「テクノロジーによる監視」を元に戻すことはない。個人、それに国家全体の価値や自由を犠牲にすることなく、テクノロジーの恩恵を管理し、存分に活かせるかは、国家、そして国民の一人一人の心がけによる」
私はこの本の大部分には賛同しかねますが、ここは全くその通りだと思いました。
ですが、一人一人の心がけ、とは言っても、大半の人はこの"分散”という考え方を理解していません。そして今仮想通貨を手に取っている人も、世界の総人口の1~2%程度です。もう少し増えたかもしれませんが、明らかに民意を反映させるには少なすぎます。
もっともっと、お金から自由になるだけでなく、生活もより良いものにできる技術がこの仮想通貨には詰まっています。そもそも「日本円などの通貨より仮想通貨を持っていたい」と考える属性の人たちの方がアウトローで、そんな人たちが共感して盛り上げてきたのが仮想通貨だったわけですが、仮想通貨に触れる人がもっと増えてほしい。金儲けがきっかけでも、FIREしたいから、という理由でもいい。それがいつか「分散してるの?それ」という価値観の醸成につながるかもしれません。
このまま行くとやがては監視カメラが増えていき、それを個人情報と紐づけらビッグデータになる。そのビッグデータとIoT(物のインターネット)と5Gが組み合わさればスマートシティの完成・・・
以上、今回は『仮想通貨投資でユートピアを勝ち取ろう』と叫んでみました。私も仮想通貨に投資して1年半近くになりますが、すっかりここまで魅了されてしまいました。こんな思いで明日からもっともっと仮想通貨ネタをこのブログでも発信していきたいと思います。またお付き合いくださいね!