ブロックチェーン革命❻ 『IoTだけじゃ意味がない!』(後半)

(今回はこちらの記事の続きの内容になります)

ブロックチェーン改革❻<br>「IoTだけじゃ意味がない」(前半)

前回のブログでは、IoT (Internet of Things:モノのインターネット)というものがどんなものか、私たちの身近な例から感じてもらえるよう説明しました。 前回は「インター…

前回はIoT(モノをインターネットにつなぐ)というのは、ただそれだけでは価値を生まない、大きな経済効果は出にくい、ということをお伝えしました。そこでどうしても必要な技術がブロックチェーンだ、とお伝えしました。

なぜブロックチェーンが?という理由の1つ目に取り上げたのが、

❶「セキュリティ」の問題

サイバー攻撃からうまく免れるためにはブロックチェーンにより構築できるピア・ツー・ピア型の分散ネットワークが好都合、という内容でした。今回はあと2つ、「IoT✖︎ブロックチェーン」の必然性をお伝えします。

❷「自動化」のメリット

たとえば「IoT✖︎洗濯機」インターネットの通信機能が搭載されたとします。これだけでできることは、せいぜいスマホで遠隔操作、洗剤が切れたというアラートをスマホに送ること。ご主人様である人間に報告をすることです。

ここにブロックチェーンのスマートコントラクト機能を使うと、

https://note.com/koichirot11/n/n5da68c39314aより引用

電子機器が人間の代わりに賢く(スマート)に契約(コントラクト)を実行してくれます。「契約」というと仰々しいですが、先ほどの例で言うと、「洗濯機の洗剤が切れたことをセンサー感知⇨補充専用マシンが自動で洗剤を補充」これが可能になります。

これだけではなく、例えば洗濯機の故障の原因かがフィルターの詰まりだとすれば、「フィルターの詰まりをセンサー感知⇨掃除専用マシンが自動で掃除を行う」こういうメンテナンスまでも人間の手を介さず行えます。

つまり、機械がある条件を元に他の機械とつながり、人の代わりにそれをおこなってくれるわけです。これは各家庭の例でしたが、工場のあらゆる箇所に応用すれば、ゆくゆくは無人操業が実現できる技術です。

機械が自動メンテナンスをおこなうということは、故障の未然防止にもつながる。何かの不足を警告できるなら生産過剰も自動で抑えられる。つまり商品在庫の管理も適正に維持してくれる、なんていうメリットがたくさん想像できます。

そして、商品の出荷。トラックも自動運転車となり、燃料の補充、車のメンテナンスまで……。これって洗濯機の例と同じことですね。

つまり、生産から物流。サプライチェーンの管理の自動化も、今後の自動運転車の実現もブロックチェーンがあってこそです。

https://www.abelsoft.co.jp/business-introduction/iot-system-build/lpwa.htmlより引用

上の資料のように、これによって農業も工場も自動車も家電も人の携わる作業が減っていく。IoTで得た情報が価値を持つというのは、こういうことです。やがては

・カーナビ+IoT⇨渋滞解消

・道路+IoT⇨老朽化探知

CO2IoT⇨排出量調整

など、都市や自治体、国という規模で活用されるのはもう計画のうち。どうにかしたい、という世の中の問題にも向き合うことができ、だとしたらこのIoTが集めたデータの価値がわかると思います。

以上、2つ目は「自動化」のメリット。そして最後、IoTがブロックチェーンを必要とする理由、それは

❸「プライバシー」の保護

前回IoT機器は、セキュリティが大切!とお伝えしましたが、今度は個人情報の管理の問題です。IoTというのは応用範囲が広く、医療機器にも役立ちます。

例えば、入院患者、あるいはお年寄りの介護。体温、心拍数、血圧などは体にIoT機器を取り付けることで、看護師さんや介護士さんは遠隔でもモニタリングでき、体調の異変にすぐに気づくことができます。また日頃からの巡回、問診などにかける労力も最適化できます。

ただ、ここで心配になるのが、身体に機器を取り付けて収集された患者さんの身体に関するデータ管理の問題です。

たいていの病院は医療データを契約するサーバーに一括管理しています。そして医療データは当然個人情報と結びつけています。医療の場では他人のカルテと間違えることはあってはならないこと。

しかし、情報をブロックチェーンで管理すれば、医療データと個人情報と紐付ける必要は必ずしもありません

仮想通貨の送金をすると分かるように、トランザクション(処理履歴)は残りますが、追跡しない限りはそれはただの文字、数字のデータです。

しかもブロックチェーンで管理する場合、データを暗号化できる上に書き換えは不可能になるため、内容に信頼性が担保できます。

なので、もちろん絶対とは言わないにしても、プライバシーの流出事故を防ぎやすくなるため、ブロックチェーンで情報を管理するのは非常に合理的、ということです。

でなければ、IoT機器によって集められたビッグデータはいつか個人を丸裸にするレベルまで集められ続け、やがては……。その安全装置がブロックチェーンということでした。

以上、前回と今回で「IoT✖︎ブロックチェーン」これは2つで1セット。無くてはならない組み合わせだということが分かってきたのではないでしょうか。(他にもブロックチェーンのメリットはまだまだあります。下記参照)

https://www.ibm.com/blogs/think/jp-ja/smartcontract-change-the-future-of-blockchain/より引用

次回以降、このIoTがブロックチェーンの付加機能である「仮想通貨」とどうコラボするのか。投資的な目線、具体的な銘柄も見ていこうと思います。お楽しみに。

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