ブロックチェーン革命❺
(番外編)保険業界×R3corda
(前回の記事です)
前回まで2回に分けて「保険✖︎ブロックチェーン」というテーマで記事を作りました。今回はちょっと番外編です。
この「保険とブロックチェーン」を語る上で見過ごすことができない業界の巨人がいます。前回、前々回このブログで紹介した事例も、この巨人のもとで進められていたものがいくつもありました。その巨人とは
このR3という会社は2014年に創業したアメリカ発のブロックチェーン企業です。そしてCordaはR3が提供する企業向けブロックチェーンのプラットフォームで、今やこの業界トップの実績を誇っています。
私が日頃から応援している仮想通貨XDCはこの R3社のCorda上で決済通貨に選ばれていますので、興味が多い人も少なくないと思います。今日はこの 「R3 Corda✖︎保険業界」がかなり熱い!という記事を紹介します。
まず、具体的にCordaが関わる保険改革の事例をいくつか紹介します。
❶2020.2 保険給付金を自動で請求、住友生命がブロックチェーンで実証実験へ
❷ 2020.8損保ジャパンがレイヤーXとブロックチェーン使い、保険金の即時払い実験開始へ
※LayerXはR3のソリューションパートナー
❸ 2020.10 Ledgertech -Corda事例紹介- ブロックチェーンをベースとした保険フレームワーク
こちらの3つ全てにR3社のCordaが関わっています。すでに日本の保険業界だけでこれだけの事例が転がっています。
このR3社のCordaにはなぜこれだけ幅をきかせているのか。気になるところですよね。少し調べてみると、こんなことが分かりました。
何よりCordaが他より特徴的なのが「強固なデータの管理方法」です。
https://www.scalablockchain.com/corda.htmlより引用
これは分かりやすくCordaのブロックチェーンを表しているスライドですが、この資料の真ん中にあるようにCordaは絶対的に2社間で情報を漏らさない、そんな仕組みが取られています。喩えて言えば、会員制バーでありながら、そのカップルしか入れない、じゃなく”使えない”。そんな格別のプライベートルームが、その2人のためだけに用意されている。
超VIP待遇❤️
芸能人のお忍び🥷みたいな不適切な喩えだったかもしれませんが、 Cordaはこんな贅沢な部屋をプラットフォーム上に用意できる点が他の企業向けブロックチェーンとの違いになっています。特に保険業界のような個人情報を扱う企業ならそのニーズは言うまでもない、というわけです。
最近はこの個人情報のセキュリティに関しては皆が厳しい目を向けている時代ですし、情報はどこで漏れるか分かりません。企業間の情報の扱いは非常に気をつかうわけですが、それをブロックチェーンという信頼できる保管方法の上で「知る必要のある人だけで」確実にやり取りできる。この機密性がCordaの強みだったわけです。
そして、この強みによって「B3i」という保険業界の世界企業連合が、IBMの提供するHyperledger Fabricという企業向けブロックチェーンから一気にCordaに民族大移動を決定しました。そしてそれに追随するように、アメリカのRiskBlockという損保の企業連合もイーサリアムからCordaに移植しました。
もはや、保険業界はR3社Corda一択、 Cordaに世界の保険企業が集まりつつあるわけです。そして、これは何を意味するのかというと、前回のブログで、保険業界に改革を起こすには、病院や自動車メーカー、様々な関係する企業、あるいは行政までが陸続きでブロックチェーンによって繋がる必要がある、とお伝えしました。
つまり、保険業界をCordaがおさえたことで、他の業界も芋づる式にCorda参加するということです。保険業界を手中に収めたR3社はもはや企業向けブロックチェーン業界のGoogle。それもプライバシー管理、セキュリティにめちゃくちゃ強いのGoogleです。
以上、今回はR3社のCordaを中心とする世界の保険業界の実情を紹介しました。さて、こんなところの決済通貨になるXDCはどうなってしまうのか。乞うご期待です。
(下の動画は、この R3 Cordaと仮想通貨XDCの関係を紹介した動画です。参考までに。)
本日もブログ更新ありがとうございます!(^○^)
XDCやはり凄いですね〜!!
枚数を増やしたくなってきちゃいましたぁ〜!!^ - ^
コメントありがとうございます!
Corda上のユースケースは楽しみですね。
まだ見えてこない部分があるので、
掘り起こしていこうかと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いします。