Weekly XDCダイジェスト vol.98 (2024.1.28-2.3)
(👆2024年1月の「業界優位性」特集動画、👇2023年10月の「通貨用途」特集動画です)
(👆レイヤー1「XDC」、それとタッグを組むオラクル「PLI」👇解説動画)
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてファンコミュニティの一員として、私が勝手に日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
あくまでファンの目線からになりますが、仮想通貨XDCについてまとめた内容、情報の共有程度に見ていただけたらと思います。
ではさっそく参ります!(ぜひ、内容にご指摘あればコメント欄等で😊)
なお、XDC Network Japan の Tadashi YoshidaさんによるWeekly解説がある時は優先して引用させて頂きます!(勝手に掲載すみません🙏)
Topic.❶……ElectricCapital の開発者レポートについてXDCネットワーク・エコシステム開発(ランス氏)の洞察
【要点解説】
(※XDC日本代表 吉田さんの解説抜粋)
※補足:どんな分析結果が見られたか?(要約)
・XDC開発者の総数は10月の34名から最新のレポートでは37名に増加
・中でもフルタイム開発者は12月14日は14人、12月31日は12人で終了
・XDCは37人中36人がシングルチェーン貢献者(つまり、掛け持ちしない人の割合が多い)
・そのうち16人が新規参入者(他のチェーンから引き込んだのではなく新規定着を成功させたということ)
・このデータは「Electric Capital」によって監視されているパブリック リポジトリを通じて生成されているということが重要(=プライベートリポジトリとオンチェーンデータが考慮されておらず、必ずしもエコシステムを正しく反映しているわけではない)
・今後新しくなるXDC 2.0ではサブネットも追加されるため、開発者コミュニティの将来は興味深いものとなる
(なお、上位チェーンの開発者はこの1年で軒並み減少)
※補足:開発者コミュニティの人数はXDC.devによると以下の通りです。(XDCエコシステム全体で観測されている開発者数のこと)
※補足:XDCはイーサリアム開発者の移行に最適、とPR中
Topic.❷……XinFin・XDC創業者を迎えた『FUMO ポッドキャスト』最初のエピソードライブをフィーチャー
【要点解説】
(※XDC日本代表 吉田さんの解説抜粋)
(内容要約)※文責:マスオ
👉現実世界の資産(RWA)とは何ですか?(1:43 - 5:36)
日常のほぼ全てが現実世界の資産(RWA)に基づいています。例えばコーヒーやゴムの調達など、サプライチェーンで商品の権利証や請求書としても表せます。私たちの日常的な消費する量と同じだけRWAがあるということです。
RWAはこれまで解決できなかった無限の可能性が広がる世界であり、世界の資産規模であれば30兆から40兆という数字がどれだけ大きいか誰も知りません。貿易だけで5兆ドルの巨額があると言わせてください。
👉レイヤー 1 ブロックチェーンとは何を意味しますか?(7:22 - 10:19)
新型コロナウィルスのような大災害では運河のどこかで立ち往生しただけでも大きな混乱を引き起こしました。しかし今の銀行システムはそれを追跡できず、支払いの遅れが生じて十分な対応できていませんでした。そこで注目されたのがブロックチェーンです。
👉XDC の設立と旅(12:55 - 16:59)
我々はイーサリアムをベースレイヤーとして再設計を開始しました。EVMを設計し、コンセンサスを替え、コスト効率の高いメカニズムを生み出しました。それからビジネスステートメントを世界に広め、今日素晴らしいコミュニティを構築しました。
私たちは中小企業のコミュニティを持っています。世界の半数は中小企業で動かされており、彼らが大企業に供給をしています。AppleもTeslaもスタバ製品も、GDPの半数を占める中小企業たちが支えています。我々は彼らとコミュニティを構築しているのです。
👉レイヤー 1 ブロックチェーンの構築はどのように違うのでしょうか?(17:54 - 20:56)
レイヤー1はその上に構築可能な基盤であり公共インフラです。ガス代はほぼゼロであるべきで、ロケットに連れていき1000ドル要求するみたいなことは現実的ではありません。私たちは美しいスマートコントラクトプラットフォームを作成し、そこではほとんどすべての問題を解決します。
👉為替トレーダーのファンドとその周囲の誇大宣伝(24:05 - 28:11)
ビットコインETF承認は、短期的にはウォレットを操作せずに暗号資産に投資できますので暗号資産の流動性を高めます。長期的に暗号資産へのアクセスが向上する点では有益かもしれません。
しかし、これらのイベントは誇大宣伝され過剰に販売されています。それによって損をする人もいるので、それに引き込まれる人を見るのは良い気はしません。
あくまでこれは私(Atul氏)の考えですが、私は基本的に物事のユーティリティの側面が本当に重要だと思っており、私の使命は公益性を重視したものであり、私はそれを貫きます。
👉XDCのUSP(30:17 - 33:00)
我々はRWAのトークン化できるプラットフォーム(=TradeFinex)を作成しています。最終的には希望する通貨で非常に競争力ある通貨で決済されます。これらすべての種類の取引手数料はどうやって支払われるのか(=XDC)。これが当社(XinFin)の基本モデルです。
私たちは多くのテクノロジー企業をサポートしています。Tradeteqのようなロンドンにある大きな会社で銀行のベテランが経営しています。彼らがネットワーク上の貿易金融資産を最初にトークン化しました。また彼らは財務省短期証券をトークン化(=USTY)しています。
ゴールドをトークン化するプロジェクト「Comtech Gold」をサポートしてきました。これはゴールドを現在の主流の金融界に持ち込むことができます。他にもFathom、TradeFinexなど数えきれないほどのプロジェクトがあります。
Zothのような貿易金融プロバイダーにも技術提供しその技術が機能することを実証しました。これら貿易金融の現在のTVLは5.2億ドル程度です。これは他のブロックチェーンエコシステムに比べて小さなTVLですが、「現実世界の資産TVL」であり「投機的な暗号資産TVL」とは大きく異なります。このモデルが証明されたということです。
👉XDCの地理的拡大(33:34 - 35:04)
私たちは特定の場所を言うのは好きではありません。レイヤー1は中立的なグローバルネットワークです。
香港、シンガポール、イギリス、オーストラリアなどあらゆる場所を観察しましたが、現実世界の資産と証券化の非常に速い動きの中にいますので、その中でも規制・コンプライアンス面で非常に積極的で、保管ライセンスなど多くのライセンス制度が整うシンガポールやUAEの特区ADGM(アブダビグローバルマーケット)を中心に展開しています。
👉なぜ人々はXDCに近づく必要があるのでしょうか?(37:35 - 40:19)
それは私たちが現実世界の資産の解決に非常に情熱的であり協力的だからです。既存のユースケース開発には課題が多く、私たち多くの権利を調整することに尽力してきました。
また私たちのコミュニティは企業、ベンチャー、起業家を積極的にサポートしています。それは前進するための素晴らしい組み合わせだからです。
私たちは現実世界の問題を解決することを目指してます。従来のNasdaqやダウ・ジョーンズではプロのマーケットメーカーによる価格設定構造がありました。それをDEX(分散型取引所)に変え、またステーブルコインなどを導入してプレミアムが乗らない合理的なコストにより金融取引を実現していきます。
⚡なお、こちらの動画は2024.2.12現在、33万回再生されています⚡
どうやら、インドで物凄い拡散されているようです。
Topic.❸……ETH Denver 2024でXDC Networkを代表してQincy氏の講演が決定
【要点解説】
(※XDC日本代表 吉田さんの解説抜粋)
👉補足:クインシー氏が語る予定の内容は?
Topic.❹……ITFA / XDC ネットワーク共同で、貿易金融におけるデジタル資産ワークショップを開催 inドバイ
【要点解説】
ITFAという世界規模の貿易に関する業界団体が、XDCと共同でワークショップを開催する。
講演者には、Mitigram、Enigio、Vayana TradeXchange、XDC Trade Network、Tradefinex、Tradeteqという面々がおり、対象者は、銀行、法人、信用保険会社、法律事務所、資産運用会社とのこと。要するに機関投資家のお客様をご招待するイベントとのことです。
(👇XDCアドバイザーでITFA取締役のアンドレ・キャスターマン氏の資料より)
今まで「TFDイニシアティブ」と呼ばれるITFAのデジタル貿易推進チームの枠内で進めてきたことが、さらに一段階すそ野を広げて拡大しているのが分かります。
今回はドバイでの開催とのことから、TradeFinex と Fathom も登壇。XDC上のステーブルコイン $FXD を活用した投資機会も紹介されると見られますので、XDCの流動性にも波及しやすいのではないかと見ています。
Topic.❺……2024年4月26日にタイで開催される「ONCHAIN 2024」に XDC・TradeFinexが参加
【要点解説】
「ON CHAIN 2024」は以下のようなイベントです。
既存金融と分散型金融の架け橋となるRWAイベントとのことです。まさに TradeFinex が主眼としているテーマです。
そしてこのイベントで注目したいのが「講演者」です。
Citi、スタンダードチャータード銀行などの銀行はこれまでXDCと接点が多かった銀行です。そして何より SBI がいることは非常に興味深いです。
2023年12月末に「SBI XDC Network APAC」がTradeFinexとの合弁会社として稼働し始めました。
タイの貿易金融に関する需要は旺盛、とCitiの最近のレポートでも触れられていますが、アジア太平洋地区(APAC地区)での具体的な活動に進展が見られそうです。
なお、今回のソースはこちらでした。(XinFin・XDC Trade NetworkのChen氏)
Topic.❻……ユーロステーブルコイン「STASIS」とPluginが提携、XDCベースの $EURS の価格をフィード
【要点解説】
こちら先週の動きですが、ユーロで最も古参のSTASISのステーブルコインのデータフィードをPluginが扱うことになりました。この提携についてPlugin側もこのようにコメントしています。
EURS はXDCのエコシステムにとっても重要なコインです。それはTradeFinexサイト内でこのように扱われていることからも垣間見えます。
これら大手銀行らとの提携は最近のニュースで話題になっていましたので、奥行きのある話を期待させます。
Pluginの話に戻りますが、1月31日にこのような発表もありました。
Pluginがデータフィードの一翼を担っている「WeFi」というマルチチェーンDeFiプロトコルで EURS の扱いが発表されました。
XDCネットワーク上のアセット2つのプールが登場しています。ここに資金が集まることにも期待がありますが、Pluginのデータフィードが下支え。
XDC上で扱われるアセットのユースケースが増えていくことと、Pluginがデータフィードを担うことは表裏一体ですので、Pluginの提携先は今後も見逃せません。
🎊おまけ🎊……Plugin2.0にて大きなボトルネックが解消
【要点解説】
こちらは水面下での動きになりますが、Plugin上で発生していた技術的な課題が解消されたようです。
これはXDC開発者の努力により修正されたとのことで、今後XDC2.0に移行するにあたり、その能力をPluginが十分に発揮できる改善、と触れられています。
一般にはなかなか知り得ない内容ですが、技術サイドでの奮闘を11ppmさんのこの投稿から垣間見ました。共に喜んで良い内容と思いシェアさせてもらいました。
🎊おまけ🎊……Fathomの "Vault" 機能が監査中
【要点解説】
Fathomでこの1-2ヶ月で予告されている Vaults(最適利回りの自動化機能) が監査に入っているそうです。
ローンチしたら、Fathomの運用は「おまかせモード」となります。DEX(分散型取引所)は非常に複雑で敷居が高いイメージがありますが、このような機能によって個人投資家のみならず機関投資家にも注目集まりそうです。
3月か4月か分かりませんが、Vaultの利便性とFathomの実需が合わされば、既存DeFiユーザーの目にも多く止まるようになるかと思います。
🎊おまけ🎊……2024年3月のJapanフィンテックウィークにSBIXDCが登壇(見込み)
【要点解説】
日本で3月4~8日に開催される「Japan Fintech Week」の「DeFi Retreat 24 APAC」に SBI XDCが登壇するとのことです。
(引用:https://fintechretreat.com/retreats/defiapac)
上記ページには2024年2月3日現在、まだ「SBI」は掲載されていませんでしたが、Fathomの共同創業者の方が教えてくれました。
DeFiに関する議論ということで、「SBI XDC ✖ Fathom」に関する話題が登場することが期待できそうです。
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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