【手順完全解説】PLI(Plugin)をXSwapの流動性提供で増やす!
こんにちは、マスオです。
今回は仮想通貨「PLI」を運用する方法について解説します。
もうご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、2024年1月25日にXDC上の古参・分散型取引所(DEX)『XSwap』でPLIの運用機能が導入されました。
ここしばらくの間 PLI は運用できる場所がなく、せっかく早期に保有した方もHODL(持ち続けるだけ)になっていました。(私も含め)
ですがこの度、XSwapの流動性プールに PLI が設置されることになり、PLI保有者のメリットがさらに増えましたので今回はその方法をシェアしたいと思います。
ただ「DEX(分散型取引所)での運用」というと、一般的な取引所のステーキングサービスを多く連想されます。しかし今回紹介する「流動性提供」による運用は、メタマスクのような個人ウォレットを使うところに敷居を高く感じられる人もいるかと思います。
しかし、この「XSwap」はとてもユーザーフレンドリーで扱いやすくなっているようです。
また今回は『手順書・説明書(≒マニュアル)』として作成しました。今までDEXを躊躇されていた方もぜひ見様見真似で取り組んでいただければと思っています。
そして寝かしていた資産を運用することによって、そうでなかった場合と比べて数年後大きな差になると確信しています。XDC上のDeFiが活気づくことを念頭に、どこでエントリーするか、今は悪いタイミングではないかと思います。
実際に触ってみる足掛かりとしてご活用頂ければ幸いです。(ただし最初は少額で、などしながら自己責任のもとでお願いします)
そもそも「流動性提供」とは?
「流動性提供」を初めてお聞きする人もいると思うので簡単に私の理解をお知らせします。
これは、暗号資産取引所でマーケットメイカーが行っていることを、我々のような資金で実現しようとしたものです。
ふだんビットバンク、SBI VC Tradeなど多くの取引所では、専門の業者が入ることで私たちのような投資家の取引を助けています。
例えば取引所では売りたい人と買いたい人がいて売買が成立しますが、もしも500円で売りたいのに300円で買いたい人しかいなければ取引が成立しません。
そこでマーケットメイカーと呼ばれる業者が、その通貨を売りたい人がいた時に買ってあげたり、買いたい人がいた時に売ってあげたりすることで取引所の取引が活発になります。またユーザーも売りたい時買いたい時にすぐ取引でき、安心してその取引所を利用できるようになる、というわけです。
このマーケットメイカーの役割を近年は分散型取引所にプログラム化して取り入れる仕組みが広まっています。AMM(自動マーケットメイカー)と言われるものですが、そのおかげでマーケットメイカーの代わりに私たちの資金を使って取引を円滑にできるようになりました。この私たちの資金提供のことを「流動性提供」と呼びます。
そして「流動性提供」をすると報酬を獲得できます。その分散型取引所で取引を行う人が支払う手数料がその源泉です。それによって利回りのような報酬を我々も得られる、ということです。
これは、これまでマーケットメイカーが務めた役割と報酬を得る機会を民主化しているとも言えそうです。
その具体的な方法として、XSwapでは例えば以下の条件設定が必要です。これは「流動性提供の申込書フォーム」のようなものです。
これを以下のように入力すればだれでも「流動性提供」が可能になります。
後ほど詳しくご紹介していきます(操作はカンタンです)。まずはそのための準備を行いたいと思います。
事前準備❶「用意するもの」
今回の説明にあたり、準備いただくものはこちらです。
ここで多くの方が疑問に思われるのが「XDCも必要」ということかと思います。
一般的な取引所が提供するステーキングサービスとはやり方が多少違っていて、DEXの流動性提供では、2つの通貨をペアで預け入れる仕組みになっています。そして報酬もその2つの通貨で獲得できるということです。(例👇)
②で「同価値」の通貨を預ける、とありますが、どういうことか。例えば仮に今の相場価格が「1XDC=1ドル」「1PLI=0.5ドル」だったとします。
するとXDCとPLIを同価値にするには1XDCに対して2PLI、この割合で2つの通貨をセットで預け入れるということです。(自動で設定されます)
(補足)2022.2.11現在、1XDC=1.4 PLI程度ですので、この場合例えば 14 PLI 預けるなら10 XDC、 140 PLI 預けるなら100 XDC、14000 PLI 預けるなら10000 XDC、が必要ということです。
そして、今回の実演で使うウォレットでは『D'CENTのホットウォレット※』を選びました。
D'CENT?有料?と思われますが、D'CENTにはメタマスクのような無料で使えるウォレットがあり、今回はこちらを使って実際に私が作業した実録をご紹介します。
理由は2024.2.11現在、XSwapにはXDCPay(1.0)は未対応、XDCPay(2.0)はダウンロードに不具合(ちょうどすれ違いで2024.2.11 バージョン8.0.13に更新され改善され使用可能になっています)、という事情もあり、またメタマスクはハッキングに狙われやすいとの懸念があるからです。もちろんXDCとPLIを入れられるウォレットであれば大丈夫です。ウォレットが違えど今回の説明で取り組む作業は同じです。
(※)D'CENTアプリ内にある「App Wallet」のことです。D'CENTでは指紋認証ウォレット、カード型ウォレットも含めすべてを1つのアプリで共有し、中で切り替える仕組みになっています。
👉Android端末向けの公式リンクは以下になります。
👉こちらは、iOS端末向けの公式リンクです。
ということで、今回はパソコンではなく、スマホでの操作を説明することになってしまいましたがご容赦ください。
事前準備②「ウォレットにXDCとPLIを入れる」
ウォレット選びが終われば、続いてウォレットにXDCとPLIを送金します。
以前作成した以下のブログコンテンツで解説していますのでよければご活用ください。
「まずXDCを送金してから、その後PLIを送金」という順序でスムーズに送れると思います。
(「取引所→ウォレット」送金の①~㉓部分をご参照ください。)
(「取引所→ウォレット」送金の①~㉓部分をご参照ください。)
事前準備❸「DEX利用の事前心づもり」
DEXを初めて使うとよく聞く声で、今までのアプリよりも使い勝手が悪い、というのがあります。
ブロックチェーン上で起動するアプリというのはある種の特徴があり、以下の点でつまずき焦ることもあるかもしれません。
多くはブロックチェーン、ブロックチェーンデータをアプリと接続するノードなどが関わる部分であるため、アプリの問題ではないことに起因しているようです。
またアプリ上で不具合があっても、すべての取引データはブロックチェーン上に記録されるものなので、自分の資産がどうなっているかを確認できる透明性はDEXの利点です。
分散型アプリは今の段階では「そういうものだ」と事前に知っておけば、こういうことに出くわしても心にゆとりが出てくるかと思います。
実演❶「XSwapでウォレットを接続」
ここから実際の操作手順になります。
作業自体は難しくなく、①から⑫まで画面を追ってください。もしつまづくポイントがあれば(補足)を確認ください。
(補足)
①「My Wallet」画面を開きます。②「100XDC」と「100PLI」を入れた状態で私はスタートしてみました。続いて③「Discover」(ブラウザ検索画面)に進みます。④に「xswap」と入力して、トップヒットした⑤「XSwap.protocol」を選択します。
⑥、そして⑦のボタンを押すと、この「Discover」画面にブックマークを登録できます。
(補足)
⑧右上の「XDC」マークは、ウォレットで現在接続しているブロックチェーンネットワークを表します。それが例えばイーサリアムなどになっていれば「XDC」を選択してください。
その後⑨「XSwap DEX」アプリに進みます。⑩でアプリとウォレット接続をすると、「メタマスク・XDCPay」の表記がでますが、⑪を押してもD'CENTとの接続が可能です。(D'CENTが対応する「Wallet Connect」という機能によって)
そして⑫を押せば接続完了です。(スワップ画面にXDCの残高「99.999」と表記されている=接続済、ということです。)
以後、スワップの画面から⑬「Pools」(流動性提供)の画面に進みます。
実演❷「XSwapでの流動性提供の方法」
ここから実際の操作手順になります。こちらの作業自体もシンプルです。
が、少し全体像を知っておくとよいかと思います。先ほど触れた流動性提供の応募フォームのようなものですが、
ややこしく感じますが、設定すべきこと決まっています。次の4つ、①は「PLI」、②は「0.3%」、③は「自分が預けたいPLIの量」、④は「全範囲」を指定します。(④は自己判断で🙏)
では、具体的な操作を進めていきます。
❶から⓮まで数分、慣れれば1分かからずできる作業量です。が、もしもスムーズに進まない時は下記(補足)を読んでみてください。
(補足)
❶「プール(Pools)」のページを開きます。❷「新しいポジション」を押します。続いて❸「トークン選択」、ここにはPLIが入りますのでクリックして❹「PLI」を選択。❺のように確認できたら、❻下にスクロールしていきます。
なお、手数料レベルについて、PLI/XDCペアで「0.3%」が推奨されていることは「https://v3.xspswap.finance/#/farm」などからも確認できます。
(補足)
❼は今回便宜上「全範囲」を指定。(ここは極度な価格変動により発生する「インパーマネントロス」に関わるものです。今回は触れませんのでお時間がある時にこちらのサイト「https://www.sho-t.net/entry/impermanent-loss/」分かりやすいのでご参照ください。
❽はウォレット内に保有するPLIを全て預け入れたい場合「最大」を押します。するとペアとなるXDCの量は自動算出されます。(逆にXDCの量を指定したい場合は、その1つ上のXDC枠の数字を指定します。するとPLIが自動算出されます。)
❾今回預ける通貨量「68.8865 XDC と 100 PLI」を確認。❿「PLIを承認する」を押し、⓫、⓬、⓭、⓮と進んでいけば完了です。
実演❸「流動性提供できたかの確認方法」
実際にできたかどうか、確認する方法を3つ紹介します。
(補足)
❶ウォレット内の残高が減っていれば預け入れできたことを意味します。(別のアドレスに預けられているため、紛失しているわけではありません)
❷また「プール(Pools)」画面に自分の預けたペアが確認できます。預け入れられた状態は「in Range」と表記されます。
❸XSwap内で取引データが確認できます。Chartsページの最下部にトランザクション履歴があるのでその最新のものを選択し、自身のアドレスで行われたものかどうか、で確認ができます。
実演❹「流動性提供の解除(報酬受取)の方法」
流動性提供はいつでも解除が可能です。1か月、1年縛り、期限を破るとペナルティ、みたいなことはありません。
ではその方法について説明しています。
(補足)
①「プール(Pools)」画面を開きます。先ほど流動性提供ができたか確認をした際に見た画面②の部分をタッチ、そこで③「Remove Liquidity」を選択、④で解除する量(割合)を指定します。
なお、受け取る予定の利回りが上記「緑」の枠にあるのが確認できます。(今回わずか2、3時間なので非常に少ないですが)
(補足)
そしてその条件でよければ⑤「Remove」、⑥「Remove」を選び、⑦、⑧と進めば、⑨先ほど「in Range」であった表記が「Closed」に変わりました。これで解除が完了。報酬がウォレットに入ります。
解除ができたかどうかについては、先ほど「流動性提供できたかの確認方法」で取り上げた3つの方法で確認できます。
以上でPLIの流動性提供とその解除までの工程を確認しました。お疲れ様でした。
補足:XSwapのファーミングとは?
最後に、XSwapのファーミング(https://v3.xspswap.finance/#/farm)について簡単に触れたいと思います。
XSwapの「Farm V3」と表記されるこちらのページに非常に魅力的な利率が並んでいるのが確認できます。これは「プール(Pools)」とは違うものです。
このファーミングとは何か。XSwapでは「期間限定で特別に設置されるインセンティブ付きの流動性提供」という説明ができそうです。
流動性提供の一種なので、上記の説明と同様に2つのペア通貨を預け、手順もほぼ同じになります。しかし通常の流動性提供よりも高利率、期間は非常に短いことから、これはXSwapに集客するイベントと思って頂ければと思います。
(XSwapでの説明抜粋)
PLIの運用はPluginテレグラムにて共有中
なお、これらPLIの運用方法について、以下のPluginテレグラム日本語コミュニティでも情報交換が行われています。
今後2024年第二四半期にリリースが予定されているPluginの「Cropyie」などでも今回のXSwapのような運用が可能になると見られますので、ぜひ今のうちからこのようなサービスに触れることをおススメします。
すでに500人規模のTelegram(https://t.me/+8h9akdgWiGZlOTM9)になっていますので、困った時の心強い味方になるかと思います。まだの方ぜひご参加ください✨
追記:2024.2.16寄せられたエラーの検証報告について
流動性提供を解除してPLIの報酬と預けた分を受け取ったけれど、XDCがウォレットに届いていない?という報告が寄せられました。XSwapの方に確認いただいたところ、原因が分かりました。
結論から言うと、XDCは届いている。しかし、それがウォレットやBlocksScanの履歴では見えなくなっている、一種の不具合(XSwap側ではない)が起きているようです。
現在流動性提供を解除する際の報酬受け取り、預けた資金が戻ったかどうかの確認をするためのトランザクションデータはBlocksScanに記録されます。
(報酬も返却もない?👆)
その場合通常は上記のように「Transactions」に記録されますが、今回の報告ではそれがなぜか「Internal Transactions」の方に記録されているようです。
(こちらでは確認できる👉)
「Internal Transactions」とは一般的な(外部の)トランザクションがトリガーとなってスマートコントラクトによって発生する(内部)のトランザクションを指すものですが、ここにエラーがあるとのことでした。
そのせいでXDCはウォレット内でも履歴が確認できなかった、けれど実際には送金されている、という現象になっています。(今後修正されるかと思いますが、現状いつと確約されてはいませんのであしからず。)
よって、今後このエラーが解消されるまではBlocksScanの「Internal Transactions」を見て確実に戻ったかどうかを確認した方がよさそうです。
(👆2024年1月の「業界優位性」特集動画、👇2023年10月の「通貨用途」特集動画です)
(👆レイヤー1「XDC」、それとタッグを組むオラクル「PLI」👇解説動画)
<暗号通貨の安全管理:YouTubeで解説中>
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★第1弾動画『ハードウェアウォレットの購入方法、安全な初期設定について』
★第2弾動画『ハードウェアウォレットの有事の操作について』
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XSwapでの流動性提供をして 解除してみました。
トランザクションを確認してみますと、PLIは帰ってきましたが、XDCは帰ってきませんでした。
マスオさんがされたときは、両通貨戻ってきましたでしょうか?
なくしたXDCを取り返すことはできますでしょうか?
お待たせしました。実際にどうか私自身で再度行ってみて気になったところがあったのでXSwapの方にも確認をしたところ、原因が分かりました。
結論から申し上げますと、XDC自体は戻ってきています。問題があったのはBlocksScanと呼ばれるトランザクションを記録するデータベースでの処理とのことでした。
具体的に原因について。現在流動性提供を解除する際の報酬受け取り、預けた資金が戻るトランザクションデータは、通常ならBlocksScanの「Transactions」に記録されるはずです。しかしなぜか「Internal Transactions」の方に記録されているようです。(実際にBlocksScanに行き、ご自身の受取アドレスを入力して見てみると確認できます)
「Internal Transactions」とは一般的な(外部の)トランザクションがトリガーとなってスマートコントラクトによって発生する(内部)のトランザクションを指すもの、とのことですが、ここにエラーがあると仰っていました。
そのせいでXDCはウォレット内でも「0」と表示されてしまう、けれど実際には送金されている、という現象になっているようです。(今後修正されるかと思いますが、現状いつと確約されてはいませんのであしからず。)
よって、今後このエラーが解消されるまではBlocksScanの「Internal Transactions」を見て確実に戻ったかどうかを確認した方がよさそうです。もしも「私の症状と違う」とのことでしたら、またご連絡ください。
また、もしも同じようなことでお困りの方がいらっしゃったらコピーしてでもいいので共有して結構です。今後ともよろしくお願いいたします。
いろいろとお調べいただきましてありがとうございます
当方も 過去残高を 確認してみますとマスオ様と同じ現象でありました
試しにもう一度 流動性提供をしてみて 解除する際 WXDC にて実行すると
PLI WXDC 共に返金は確認されました
マスオ様がおっしゃるように WXDCの残高は増えているが取引履歴には何も現れておりません
状況が同じとのご報告、ご丁寧にありがとうございました。WXDCにて受け取ることで確かにそれが返却・配布されたことが分かりますね!改善されれば、より安心して参加する人も増えていくので、今後に期待したいです!