Weekly XDCダイジェスト vol.85 (2023.10.22-10.28)
(👆2023年10月アップした動画です✨2銘柄のユーティリティ解説)
(👆レイヤー1「XDC」、それとタッグを組むオラクル「PLI」👇解説動画)
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。
ではさっそく参りましょう!(ぜひ、内容にご指摘あればコメント欄等で😊)
Topic.❶……10月27~29日に開催された南インド最大のWeb3ハッカソン「HackVerse」でXDCがタイトルスポンサーとして存在感を示す
【要点解説】
以前から予告されていたインド・チェンナイで開催されるハッカソンイベントで、XDCがタイトルスポンサーを務めた。
主催はDIMO、ダイヤモンドスポンサーはWanchain、と両方とも”親XDC企業”で固められた当イベントは、以下のように大規模に開催されていました。
なお、インドで50の大学から参加が集まっていることが非常に心強いところです。
Topic.❷……「EUROPEAN BLOCKCHAIN CONVENTION 9」の公式ゴールドスポンサーとして XDC ネットワークを紹介
【要点解説】
ヨーロッパで5,000人規模の参加が見込まれるこちらのイベントでは、ゴールドスポンサーとしてブース等でXDCを紹介したとのこと。
しかし、ゴールドスポンサー以外にハッカソンスポンサーも務めており、またもや開発者の確保に向けた動きに余念ありません。(しかも2社のうちの1つ)
参加者は以下の通りですが、これを見ると、トピック❶のインドの規模の大きさを改めて実感します。
Topic.❸……XDC上のDeFi・NFTプロジェクト「PrimeNumbers」がWebサイト更新を発表
【要点解説】
「PrimeNumbers」をご存知無い方向けに説明すると、XDC上で今一番大きな存在感を見せているNFTプロジェクトであり、DeFi(分散型金融)を融合させたプラットフォーム。
その主力NFTは以下にマーカーで示した2つです。
1つは、「PRNT NFT」と呼ばれる素数を題材にしたNFT。
もう1つは、「XDC Staking NFT」と呼ばれる、XDCのステーキングが手軽にできるようにしたNFT。
これら2つのNFTを保有することのメリットは今回の新しいウェブサイトでこのように書かれています。
つまり、簡単に言うとどちらも「高利回り」が受け取れるNFTです。「PRNT NFT」ならPrimeNumbersのネイティブトークン$PRNTを、「XDC Staking NFT」ならXDCのPrimeNumbersが運営するマスターノード報酬から$XDCを有利な条件で得られます。
なお、現在のそれぞれのNFTの販売実績やそれによって支払われたトークンについては以下の通りです。
以上、PrimeNumbersは非常にXDCエコシステムでも強みを持つプロジェクトであり、それは以下のXDC主力プロジェクトとの連携からも感じられます。
また、PrimeNumbersのCEOは最近XinFinのメンバーとしても掲載されるようになりました。
以上、気になった方はぜひNFTやそれ以外のプロジェクトを新ウェブサイトでご確認ください!
Topic.❹……貿易金融プラットフォーム「Contour」が銀行株主による資金調達撤回により閉鎖へ
【要点解説】
貿易における企業の資金調達プラットフォーム大手Contourが閉鎖すると発表し、ここ数年次々と他のプラットフォームが閉鎖した経緯を考えると世界中で貿易に関する向かい風が吹いているように見られます。
その原因は、「資金調達元を銀行に依存してきたこと、プラットフォームの運営コストが取引手数料では賄いきれないこと」と言われています。
つまり、銀行の経営状況が昨今切迫した状態になっていることが運営の限界になっていることが主要因だということ。
これに対して、上記のGTRの記事ではこう書かれていました。
XDCのアドバイザーであるアンドレ・キャスターマン氏が次のように語り、
さらにDavid Meynell氏は、今年9月に施行された英国の電子取引文書法がこの状況を支援する、と語り、両者とも解決策を提示して今回の話題をポジティブな方向に転換しています。
そして、あくまで個人的な意見として邪推すると、今回のContour閉鎖は貿易デジタル化を加速させるための呼び水になる、と言えるかもしれません。
根拠❶ ContourはITFAに加盟済であること。(つまり、貿易デジタル化の解決方法を知っている)
根拠❷ ContourはR3 Cordaを使っている成功事例であったこと。(わざわざ閉鎖する理由は、構造変革を狙っているだけかもしれない)
根拠❸ 再開する可能性がある、と言っていること。
以上のことから、Contour閉鎖はイレギュラーな出来事ではない、と見ることができるかもしれません。(あくまで私見なので、ご参考までに)
🎊おまけ🎊……BraveウォレットでXDCネットワークが追加可能に
【要点解説】
Web3インターネットブラウザ「Brave」の専属ウォレットにXDCが追加できるようになったようです。
多くの人がホットウォレットでXDCを保管するのであれば、Chrome上でメタマスクやXDCPayを使うかと思いますが、今回ここに新たな選択肢が登場。
とは言うものの、XDCを最初からご存知の方がBraveウォレットにXDCを入れるニーズは大きいわけではなく、普段Braveウォレットを使い慣れている方がXDCにリーチできるようになったことが、今回の進展と言えそうです。
🎊おまけ🎊……BIS(国際決済銀行)はISO20022調和要件に関する最終報告書を発表し、XinFinもそれに回答した ※Michel Cryptoさんのツイートより
(翻訳)2023年3月、BIS決済・市場インフラ委員会(CPMI)は「国境を越えた決済を強化するためのISO20022調和要件」に関する諮問報告書を発表し、2023年5月31日までにコメントを募集した。
【要点解説】
先日10月17日、中央銀行の中央銀行と呼ばれるBIS(国際決済銀行)の一委員会であるCPMIが、ISO20022に関する意向についての”最終報告書”を示しました。
このCPMIは今ISO20022についてどんな課題と向き合っているのか。難しい表現を私なりにかみ砕くと
「ISO20022を使った送金は、ただそれだけでは本来のメリットを引き出しづらい。そこで一貫性のある”共通ルール(共通要件)”を作ろう、ということが今年のG20の重要な成果物として示された。だからCPMIがそれを推進する!」
(詳細は以下の日銀の仮訳から確認できます)
また、以下はBISが発表したことを受けての日銀の発表です。最終部分にご注目。「3月から5月まで実施された業界参加者からのインプットも盛り込まれている」とあります。
上記にある通り”3月から5月”というのが、冒頭のMichel Cryptoさんが今回投稿したものと一致。つまり、今年5月にXinFin・XDCのシニアアドバイザー Doug Brooks氏が作成した文書は、このCPMIの課題意識に対して見解を回答したものです。
(以下、和訳👇)
こちらXinFinの回答では、BISのISO20022に関する課題意識に同意し、さらにはXinFin側が解決策を提示しています。それが上記赤線部分の「ISO20022の外部化コードを使用する」。
この外部コードというのは何か。それが以下にある「LEI」だ、とXinFinは伝えています。
「LEI」を端的に説明すると、世界的に通用する企業のためのマイナンバーであり、それを外部データとしてISO20022に組み込むことで取引相手を信頼できるようになり、安全性と透明性が向上する、ということです。
そして、先日10月24日、CPMI「がISO20022データ要件におけるLEIのサポート」を受け入れました。(以下参照)
一度今回の件をまとめると、「今年のG20で決まった方向性を推し進めるために、BISで市場にアンケートを実施した。それにXinFinが回答したLEIが解決方法になっていた。XinFinはまさに世界の方向性を先回りしてプロジェクト進めている」ということです。
「LEI」についてはX(Twitter)でまとめてみましたので、ぜひご確認ください!
※なお、XDCが展開するデジタル貿易サービスにも、この「LEI(=GLEIF)」に準拠した仕組みが実装されています。
以上、少し複雑でしたが、G20とISO20022の動きを先読みしたXinFinの立場が垣間見られたかもしれません。
🎊おまけ🎊……「スマートマーケット」の実像が少しずつ明らかに(YouTube動画を公開)
【記事要約】
先週ご紹介した「スマートマーケット」について、Pluginのオラクルがどんな役割を果たすのかが紹介されていたのでシェアします。
スマートマーケットとは、農作物やコモディティを株式や暗号通貨のように売値と買値をマッチングするように取引する仕組み、とご紹介していました。
そこで、このPluginのソリューション「CROPYIE」の登場です。
オラクルは「自然災害による農作物の補償」と「畑から棚までサプライチェーンのイベント(商品の発送メッセージ送信など)の追跡と正しい時間の通知」に使われるとのこと。
そして、さらには企業の資金調達においてもオラクルが機能します。それが
以下の説明にあるような「ESGスコア」。これが高いほど資金調達が優遇される、という仕組みです。
以前の動画でもお伝えしましたが、この資金調達では「PLI」が使われます。となると、スマートマーケットという新たな仕組みは、PluginのオラクルとPluginのトークンがフル稼働することになる。一番重要な部分をPluginが担っている、と言ってよいものではないでしょうか。
CROPYIEについて詳細は以下の動画の16分00秒頃からご確認いただけますので、ぜひご興味あればご覧ください!
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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【XDCが狙う巨大セキュリティトークン市場を狙うGlobiancePayを解説👇】
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マスオさんのブログはほんとにわかりやすい!マスオさんの知識や噛み砕いた説明、ポイントを掻い摘んだブログ楽しみながら読ませていただきました。ありがとうございます。XDCの凄さを新たに痛感してワクワク出来る昼休みでした。
毎回XやYouTube楽しみにしてます。これからも応援してます。
いつもご覧いただいているなんて、恐れ入ります・・・。
そして他の媒体も見ていただき嬉しいです。
手ごたえが無かったのでこのようなお言葉は励みになります!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>