2023.7.9『Globiance ✖ Stabiliti 対談』hosted by Andre Casterman
こんにちは、マスオです。
今回はGlobianceのCEO・オリバーさん、XDCのアドバイザー・アンドレさん、そして新たなプレーヤー?Stabilitiのウィルさん、この3名が新たな取り組みをYouTubeで紹介していました。
今回は「カーボンオフセット」に関する世界初の取り組みを紹介しています。動画について意訳を試みましたので、おおよその内容が理解できるかと思います。(厳密な表現などのズレはご容赦ください)
では、御三方の18分強のセッションのダイジェスト、はじめていきます!
アンドレさん:
オリバーさん、ウィルさん本日はようこそ金融サービスにおけるCO2除去に関するセッションにお越しくださいました。それではお一人ずつ自己紹介をお願いしたいと思います。
ウィルさん:
皆さん、こんにちは。StabilitiCEOのウィルです。私たちは世界規模でスケーラブルなCO2除去ソリューションを構築しています。特に金融機関の強みを生かし、カーボンオフセットやCO2除去の方法に革命をもたらすと私たちは考えています。その話ができることに興奮しています。
アンドレさん:
ありがとう。今度はオリバー、あなたのお立場をご紹介ください。
オリバーさん:
私はGlobianceのCEOを務めるオリバー・マルコ・ラ・ローザです。Globianceはすでに世界の多くの地域でライセンスを取得した暗号取引所です。GlobiancePayは私たちのセカンドブランドであり銀行ブランドです。そしてここでStabilitiと提携したことをお伝えします。
アンドレさん:
二人とも参加してくれてありがとう。私はキャスターマン・アドバイザリーの創設者で、このパネルで司会を務める、アンドレ・キャスターマンです。ウィルとオリバーから直接ニュースを聞けることを嬉しく思っています。では、始めましょう。
なぜこれまで金融サービスのためのCO2除去について聞いたことがないのでしょうか。
ウィルさん:
それは私たちが作り出したからです。私たちが発明したので、この話をすることにとても興奮しています。Stabilitiに関する背景を少し説明します。
私たちは大気からCO2を除去し始める必要があります。現時点ではそれを行うための設備が整っていないだけで、2050年までに国連の目標である年間50ギガトンのCO2除去を達成する必要があります。しかし、現時点ではその数分の一に過ぎません。主な問題は、CO2除去のためのサービスを提供するのが難しいことにあります。
企業はCO2の負債や、過去1年または6カ月間に排出したCO2の量に応じて、活動量を判断します。そしてそれを相殺するために、ある一定量のCO2排出量を買い取ります。
その際に問題になるのは、常にコストがかかるということです。仮に私たちがカーボン・オフセットの信頼性と透明性を高めることに成功したとしても、カーボン・オフセットを購入する企業にとっては常にコストがかかります。
またCO2クレジット分野に飛び込もうとするプロジェクトの数が次第に増えていき、今後波及効果が予想されます。
例えば、その資格認定に約30万ポンドかかり最長で3年かかるとします。コスト面での参入障壁が高くなった場合、経済的な見返りがなければそれを行う動機はありません。
そこで私たちはカーボンオフセットの購入方法を変えるにはどうすればいいかを考えました。
そして、そのために必然的な新しい方法として、私たちはミクロ・レベルに注目しました。つまり、トンレベルではなくグラムレベルで実行できないか、ということです。
そうすることで金融取引やノートパソコンの排出量を相殺することができます。ノートパソコンなら1時間に22グラム、決済取引なら3グラムから7グラムのオフセットが可能です。
それ以上に、私たちの革新的な方法を使えば、銀行や支店のパートナーに対して「私たちはあなた方と手を組むことで、コストをごくわずかなレベルに抑えることができます。」こう言うことができます。私たちは持続可能なプロジェクトに充てることができるのです。
金融機関の取引のパワーとスケールを効果的に活用することで、現在のCO2の市場価格とは別に、最上部に入る収益や資金を獲得し、あるいは効果的に生み出すことができます。
これで価格に対する下落圧力を取り除くことができるため、非常にエキサイティングなことです。なぜなら私たちがプロジェクトによって現在の市場価格よりも大幅に高い金額を支払うことができるからです。より多くの人にこれをやってもらうのは素晴らしいことです。
アンドレさん:
ではオリバーにGlobianceについて聞いてみましょう。そしてStabilitiとの提携について彼の意見を聞きたいと思います。
オリバーさん:
Globianceは暗号資産取引所であり、私たちは暗号通貨と銀行業務を組み合わせた統合プラットフォームを持っています。近い将来、投資管理や証券ディーラーのライセンスもパッケージに加える予定です。
Globianceが暗号通貨に参入した2018年以降、私たちは常に新しいことの最前線に立ってきました。今回Stabilitiと協力することはまた新たなマイルストーンです。
完全にカーボン・ネガティブになることを目指し、金融取引ですべての人にサービスを提供しながら地球を浄化することができます。
アンドレさん:
このパートナーシップは5月18日にブルームバーグでニュースになりました。
このパートナーシップはどのように機能するのでしょうか?
ウィルさん:
法定通貨レベルで行っているすべての取引について、私たちは取引量と使用しているCO2量を算出します。これらの取引は基本的に、私たちがCO2クレジットを購入するか、CO2排出量を相殺するプロジェクトを直接支援するためのものです。
アンドレさん:
このプロセスはいつ始まりますか?
オリバーさん:
今のところGlobianceとの統合過程にあり、すぐに始まるでしょう。始まる際に公式に発表します。また集計をどのようにするかを伝えることができるウェブカウンターも開設するつもりです。
私たちがすでに節約したCO2排出量や除去したCO2の量についてウィルはとてもよく協力してくれました。
アンドレさん:
ウィル、これは他の金融機関でも行っている取り組みですか?他の市場に導入されるのか、されないのかについて教えてください。
ウィルさん:
ええ。かなり広範の金融機関が取り組むことになります。私たちは決済プロバイダーとも提携しており、基本的に取引を行っているすべての人を支援することができます。多くのローン・プロバイダーや貿易金融など、この分野で取引をしている人なら誰でも、私たちは携わることができます。
他にもビッグネームがいます。その発表には彼らの許可を得る必要があります。世界的な投資銀行、ヨーロッパの大きな決済プロバイダー2つです。
オリバーが言ったように、私たちは取引を追跡しGlobianceに完全な監査記録を提供することができます。ですから、CO2を除去することに加えて私たちが行っている重要なことは、CO2が本当に除去されていることをパートナーに確信させることです。そうすることで、将来彼らが何をしたかについて問い合わせがあった場合、私たちはその証拠を提供することができます。私たちは口先だけではありません。我々は本当に行動しています。
オリバーさん:
ええ、私たちが計画している将来のエピソードの1つに、植林があります。そのうち、私たちのチームの誰かがその景色を見に行き、私たちに生の姿を見せてくれるでしょう。
ウィルさん:
ええ、間違いなくそれができます。私たちのプロジェクトの大半は世界中にありますが、我々の最も近いプロジェクトである英国を拠点にそれらを示すことができます。
CO2プロジェクトは通常、かなり大規模なものでなければならないため障壁が大きいです。大規模な農場、大規模な土地所有者でなければならないのです。私たちは初期段階にいますが、庭を持つすべての人がCO2を回収し、その対価を得ることができるような素晴らしいパートナーシップを構築しています。
また、私たちが持つ技術によって、マイクロトランザクションを促進することができるため、例えばイギリスのブリストルで行われたトランザクションで数グラムのCO2を排出したら、ブリストルの誰かの庭の木によって相殺することができます。木は大きさにもよりますが1日あたり65グラムほどのCO2を回収できます。私たちはそれら排出源のある地域の木々をマッピングしています。今のところこのようなレベルで同じことを行おうとしているところは他にはありません。
アンドレさん:
私たちがここで紹介することは非常に新しい取り組みです。StabilitiがあればCO2除去に貢献する機会がもたらされます。これをGlobianceに提供することで、資金を提供する手段を顧客に提供します。
このすべてはGlobianceのプロセスに完全に組み込まれています。週単位で集計することもできるし、取引レベルでリアルタイムで行うこともできます。
しかし、私たちが目指しているのは、CO2除去に貢献したいと考える人たちと、より効果的に現場で活動する人たちという2つの世界をつなげることであり、基本的に自分たちだけではできないような産業に対して、このような実践をもたらすことなのです。この2つのイノベーションがどのようにコラボレートしているのかを私は正しく要約できているでしょうか?ウィル
ウィルさん:
はい、その通りです。Globianceと連携し、彼らのサービスを利用すれば、CO2除去に直接貢献できることになります。
アンドレさん:
これは気候変動に敏感な人々にとって非常に魅力的な提案だと思います。またこのような言説にもっと積極的に貢献できる世代や、より多くの金融資産を持つ人々にとってもです。さらにブロックチェーンを利用することでエンド・ツー・エンドのプロセスになることで信頼を得ることができると思います。
ちなみにお金が正しい受益者に渡っていることをどうやって証明するのですか?ウィル
ウィルさん:
ブロックチェーンは結局のところツールであり、世界の問題を解決するわけではありませんが非常に便利なツールです。ブロックチェーンに情報を保存すれば、その情報は永遠に保存されます。このデータベースに何かを記録しておけば、後でその状態が変化しても、その資産の履歴を完全に追跡できます。また、情報の表示方法の標準化、監査における資産の検索可能な細分化など、これまでの方法では不可能だったことが可能になります。
アンドレさん:
これが、アプリ上でオリバーに提供されるわけですね。
オリバーさん:
もちろんアプリ上もですが、それだけでなくエコシステム全体で追跡が行われます。顧客は自社のプラットフォームでStabilitiのCO2除去プロセスを組み込むことができます。
アンドレさん:
5月18日にブルームバーグで発表されたこのパートナーシップの詳細を教えていただきありがとうございました。最後に、視聴者の皆さんにお伝えしたいことがあれば、お聞かせください。
オリバーさん:
このポッドキャストの新しいバージョンを楽しみにしていてください。このポッドキャストでは、カーボンオフセットが安定的に行われる方法を第2弾で詳しく説明する予定です。
ウィルさん:
私たちがとても興奮している理由は、私たちがこの分野における真のファーストムーバーだからです。そして、他の企業もこの分野に参入してくるでしょう。しかし、オリバーとそのチームは革新的で本当に飛躍してくれたので、僕はこのエキサイティングなことを一緒にできることを楽しみにしています。
アンドレさん:
今後もGlobianceの暗号取引所や決済サービスでの活動、コミュニティ全体の貢献を毎週フォローアップしていく予定です。
私は今日、XDCネットワーク上のブロックチェーンで追跡されているGBEXの週ごとのバーンを追っていますが、これに加えStabilitiを介して毎週、あるいは将来的には毎日、CO2排出が公開され、そのお陰でGlobianceは大きな信頼を勝ち得ることになるでしょう。なぜなら、信頼は事実に基づいたものだからです。
オリバー、ウィル、今日は参加してくれてありがとう。私たちのコミュニティと一緒に、また数週間後にあなたがステージに戻ってくるのを楽しみにしています。ありがとう。
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