Weekly XDCダイジェスト vol.㉚ 2022.9.25-10.1
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された9月25日から10月1日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!
《THIS WEEK IN XDC (2022.9.25-10.1)》
今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。
▶︎▶▶トピック❶『CordaCon 2022にXDC Networkの代表として参加』
……XDC上に構築されたISO 20022メッセージングソリューションのImpelは、CordaCon 2022にXDC Networkの代表として参加しました。Impelは、マルチパーティCorDappsの加速と育成を支援するCorda Venture Development Programに含まれました。
Cordaとは、R3社が運営する金融機関・非金融領域の数百社以上が参加する企業向けブロックチェーンのプラットフォームのことです。そしてこのCordaCon(Cordaが主催するカンファレンス)は、1年に一度この秋のタイミングで行われているイベント。ここに今年はImpelがXDCの代表として参加したというトピックです。
すでにXDCはご承知の通り、2021年3月にCordaと提携しました。(『貿易金融向けブロックチェーンのXinFin、R3のCordaと接続で仮想通貨XDC利用拡大へ』→https://coinpost.jp/?p=232947)
そしてImpelは、そのXDCの開発元XinFinが作った組織であり、銀行などが暗号通貨を国際規格『ISO20022』に則って送ることができるインフラを提供しています。ImpelはLinkedInの紹介欄でも
「ブロックチェーンテクノロジーを使用して、未来志向の銀行やフィンテックに向けて、金融メッセージング、支払い、および R3 Corda プラットフォームへの橋渡しを提供するフィンテック イノベーターです。」
このように自己紹介しています。この言葉からも、ImpelはCordaでサービスを提供することが前提となっているのが分かります。
そのImpelが今回XDCの代表として、CordaConに参加しました。
この写真のスリーショットの真ん中にImpelのCEOのTroyさんが写っています。
表題には「ImpelはこのCordaのベンチャープログラムに参加した」とありますが、実際はImpelが今後Corda上で稼働する分散型アプリケーション『CorDapps』にもISO20022規格の送金手段を提供するということになります。
ISO20022規格が使えるのであれば、企業も安心してパブリックブロックチェーンを扱うことができるようになる。それがこの巨大なCora上で実現できる日も近いのではと思います。
XinFin創業者アトゥルさんも、このCodaConについて「一緒に勝つことは栄光です。 XDCとcordaに”機関”を持って行きましょう」と取り上げていました。
以上、1つ目のトピックはCordaConについての話題でした。
▶︎▶▶トピック❷『FireblocksウォレットでXRC20トークンの利用が可能に』
……Fireblocksは、参加者のウォレットにXRC20トークンのサポートを追加しました。この統合により、FireblocksのユーザーはXDC Networkのユニークな一連のブロックチェーンソリューションに直接アクセスすることができます。
次は機関投資家に関する話題です。Fireblocksについての説明は、以前の私のツイートを引用で失礼します。
すでにXDCとは提携済みの巨大な機関投資家向けの資産管理・運用サービス会社、それがFireblocks社ということでした。
今回はこのFireblocks社が提供するウォレットでXDCネットワーク上で稼働するXRC20トークンが対応したとのことです。
分散型オラクルを提供するPlugInのトークン『PLI』もXRC20トークンですので、このように機関投資家の投資対象としてアピールしています。
暗号通貨の資産管理というのはその仕組み上、企業や機関投資家レベルが負えるわけがありません。だからこそFireblocks社のような堅牢なサービスが必ず求められていくわけですが、今回XRC20トークンが対応したことによって、いつXDCが投資対象になってもだいじょうぶ。Fireblocks社にお世話になれば!そんな準備が整った、というトピックでした。
なお、Fireblocks社の詳細はこちらの記事でも確認できます。ご参考までに。
▶︎▶▶トピック❸『XDC NetworkがITFA Trade Finance Forum 2022に出展』
……2022年ITFA貿易金融フォーラムでは、XDC Networkがメイントピックとして取り上げられました。XDC Networkのアドバイザーであるアンドレ・キャスターマンは、XDC Network上に構築されたTradeteqのTRADAトークンについて、貿易資産のトークン化がメタバース型経済における新しいビジネスチャンスを開くことができることをポイントとして挙げました。
今回最後の紹介するトピックは、『ITFA Trade Finance Forum 2022』について。先週はITFAの年次イベント『ITFA Porto 2022』についてお伝えしましたが、今回はドバイにてまた別のイベントを開催しています。
そして、今回のイベントの目玉は表題にもあるとおり
「TradeteqのTRADAトークンが、メタバース型経済のビジネスチャンスに!」
このことを今回のフォーラムで、ITFAフィンテック委員長であり、XDCのアドバイザーでもあるアンドレ・キャスターマン氏が取り上げました。貿易金融資産のトークン化がメタバースでどんな相乗効果が見込めるのか、現時点で想像すること自体難しいですが、
XDC上のメタバースと言えばMetabloqs。先週の『ITFA Porto 2022』の様子を交えた映像を見てみてください。
このツイートの文はとても印象的だったので和訳しておきます。
「メタバース空間で銀行をオンボーディング(組織化、定着化)することにより、仮想経済を作成することの重要性を強調しました。」
どうやらMetabloqs(XDCのメタバース)の中心は「銀行」になるようです。TRADAトークンはセキュリティトークン(証券性トークン)なので、それを扱うのは金融機関になります。彼らがメタバース空間でどうセキュリティトークンを活用するのか。
一方で、Metabloqsには独自トークンもあり、土地や建物などがNFT化されていきます。この空間をどうビジネスシーンに活かしていくのか、も興味深いところです。
なお、TRADAトークンの主旨については、過去のこちらの記事が日本語で分かりやすいです。何かのヒントになるかもしれません。ご参考までに。
以上、今回紹介した3つのトピックの1つ目では、CordaConにXDCの代表としてImpelが参加し、XDC上に多くの企業や機関を呼び込む準備をしていることが垣間見られました。2つ目は、Fireblocks社のウォレットがXRC20トークンをサポートし、機関投資家の投資対象となる道を開いた話題でした。3つ目は、貿易金融とセキュリティトークンとメタバース、この3つの要素が今後新しい経済を作っていくという話題でした。
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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