Weekly XDCダイジェスト vol.⓴ 2022.7.17-23

こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。

仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された7月17日から23日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!

 《THIS WEEK IN XDC (2022.7.17-23)》

今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。

▶Topic.❶『金地金のトークン化』
……コムテック・ゴールドは、XDCネットワーク上に構築された金トークン化ソリューションの紹介ビデオを公開しました。

Comtech Goldについて、遂にXDC Foundationでも取り上げられました。このComtech Goldは金(ゴールド)連動型のステーブルコインです。

XDC側のポジショントークとしては、Pax Gold というイーサリアムベースの類似トークンの上位互換。そんな位置づけと考えることができます。

このComtech Goldについては、以前ブログでも紹介させていただきました。

「暗号通貨のゴールド」ってどうなの?

こんにちは、マスオです。 今回は「暗号通貨✖金(ゴールド)」というテーマで考えていきたいと思います。 最近こういうものが登場するようになりました。 これは何かとい…

今回はComtech Goldの紹介動画がある、と取り上げられていました。

わずか3分の内容ですが、日本語訳しておきますので、参考にしてみてください。

【翻訳】1000年の間、金は他の資産クラスと同様に、インフレや物価上昇をヘッジするための、市民のためのグローバルな通貨であった。しかし、金の現物を所有することは、盗難の可能性、保管や輸送の困難さから、コストがかかり不便で危険でした。金先物ETFは簡単に取引できますが、基礎となる所有権を提供しないため、決済が2~5日かかることがあります。

$CGOは金のデジタル版、またはトークン化された形態です。年中無休で、決済は1分以内に瞬時に行われます。1CGOトークンは1グラムの純金に相当し、トークンの購入者は自分のウォレットの中にトークンを所有します。

そのトークンに紐付けられた実物の金は、世界的に評判が高く、規制されたUAE(アラブ首長国連邦)のトランスガードで安全に保管されています。

(トランスガードとは、UAEのホスピタリティ業界における最大級の人材供給会社。労働力管理が行き届いた質の高いサービスを提供)

$CGOトークンは、各トークンの所有権を記録するためにブロックチェーン技術を使用しています。 XDCネットワーク上の安全なスマートコントラクトは、コミュニティへの完全なセキュリティと透明性を提供しています。

$CGOトークンはシャリアガイドラインに準拠しており、1つの$CGOを所有する場合、1グラムの999.9純度の実物の金を所有することを意味します。

監査法人が定期的に、$CGOトークンが実物の金の量と一致するかを照合し、私のカストディアンに監査報告書を提出します。これらの監査報告書は、透明性を保つために、Comtech Goldのウェブサイト上で公開されています。このように、金の裏付けと金地金の売買は、完全に監査可能になっています。

これにより、金の生成から購入、売却、償還に至るまで完全に追跡することができるようになります。

もしあなたが1キログラムの標準化された金の延べ棒を所有していれば、1000 CGOトークンに交換することができます。同様にあなたが1000 CGOトークンを持っていれば、1㎏の実物の金塊と交換することができます。

デジタル資産である$CGOトークンは、ハードウェアウォレット“D'CENT”などに保管するか、PROPINE Singaporeのようなカストディアンに参加するかして、特別に用心深く、安全に保管することを強くお勧めします。

以上が、動画の翻訳でした。

▶Topic.❷『XDPoS 2.0ベータ版リリース』
……Hash Labsは、XDC Networkのセキュリティとパフォーマンスを強化する独自のコンセンサスアップグレードであるXDPoS 2.0のベータ版リリースを発表しました。

XDPoS 2.0 Beta Release - Developers Forum for XinFin XDC Network

The HashLabs team is thrilled to announce the beta release of XDPoS 2.0, an original consensus engine...

XDCネットワークの高い安全性や性能を実現するためのXDPoSという根幹となるシステムが、完全体に向けて着々とアップグレードされています。

以下の図が6月に示されていたアップグレードのスケジュールです。

XDPoS 2.0 is Right Over the Horizon | by XDC Foundation Communications |  XDC Foundation Communications | May, 2022 | Medium

今まで1.0プロトコルだったものが遂に2.0に移行。今回はベータ版(試験段階)ですが上のスケジュールが順調に進めば、2023年の初めにメインネットに移行されます。

今回暫定的にアップグレードされたのが次の通り。

  • 最先端のビザンチン セキュリティ:マスター ノードの 3 分の 1 が不正を働いてもネットワークの安全を確保
  • 超高速トランザクションのファイナライズ: トランザクションのファイナライズをわずか 3 ブロック待ちます
  • フォレンジック監視: 攻撃者を証拠と共に見つけ出し、安全を保証します

ここから3か月はノンストップでテストが実施され、来年の完全体に向けて開発が進められていきます。乞うご期待。

▶Topic.❸『APIの海』
……PlugInは、Teej Labsとの統合を発表し、Pluginを通じてXDC Network全体で利用できるAPIのコレクションを提供する。

【翻訳】親愛なるノード オペレーターへ、「Ocean of APIs」として知られるパートナー#TeejLab Inc. のプラットフォームが#Pluginと正常に統合されたことをお知らせします。これで、ジョブの作成に使用できる一連の API にアクセスできるようになります。これらのジョブは、 #Plugin を利用して #XDC ネットワーク上に構築された #dAapps のいずれかによって使用されます。プラットフォームは 2022 年 7 月 23 日に稼働します。当社のノード オペレーターは、サインアップするための招待メールをまとめて受け取ります。

そもそもAPIとは何か、という人もいると思いますので簡単に説明すると、「Aのソフトを使うためにBの外部データが欲しい。」こんなケースがあったとします。この場合、AをBに“API接続”する」と表現します。要するにAPIはソフト同士をつなぐケーブルの端子、と考えてみてください。

https://www.sbbit.jp/article/cont1/62752

仮想通貨でイメージしやすい例としては、税金計算ソフト。税金計算をしたいけど、手入力は面倒。そこで取引所をAPI機能を使って直接つなげば、自動で税金を算出してくれる。APIはソフト同士を連動させてさらに便利にするための機能、ということです。

今回のニュースの約半年前にこのような記事がありました。

【翻訳】プラグイン#PLIが API の Google であるTeejLab Inc.と提携して、PLI ノード オペレーターとデータ フィード パートナーにシームレスな API 探索とエンド ユーザーの消費のためのジョブ設定の方法を提供することをコミュニティにお知らせできることを嬉しく思います。

半年前は「提携」だったものが、今回は「統合」。つまり今後PlugInは“APIの海”と言われたTeejLab社の扱う幅広いAPI機能を扱えるようになった、ということです。

PlugInはもともと信頼できるデータをブロックチェーンに乗せて確実に企業に提供するお役目。このサービスを飛躍的に拡大できる、というのが今回の統合のニュースの意味でした。

以上、今回はXDC Foundationの発表した記事は、Comtech Goldの初紹介。ネットワークセキュリティのアップグレード、PlugInの未来が明るくなった話題についてでした。

次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)

Weekly XDCダイジェスト vol.⓳ 2022.7.10-16

こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信す…

<暗号通貨の安全管理:YouTubeで解説中>

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