『分散型メールサービス』とは?
こんにちは。ここ最近、幼少な息子を抱っこするたびに「もうおわり」と言われているマスオです。
今日は、次の時代に主流になるであろう『分散型メール』について特集したいと思います。
私たちがふだん使っているメールアドレスには、たとえば『G-mail』『Yahooメール』『ドコモのメール』などがあります。
このメールサービスがブロックチェーンによってここ数年で新たなカタチに生まれ変わると言われています。
先ほど取り上げた従来のメールサービスは、Google、Yahoo、通信業者など、巨大な中央集権型の企業によって提供されてきました。これらを『Web2.0型』と表現すると、察しの良い方は次に来るものを容易に想像ができるかもしれません。それは
『Web3.0型の分散型メールアドレス』
今後このような呼び方をされるメールサービスが続々と登場します。今までのWeb2メールとどこに違いがあるか。それは主に“ブロックチェーン”の技術が導入されるところ。
これによってメールサービスがどう変わる可能性があるのか。今回はわたしが7つに整理してみたので紹介したいと思います。
❶広告が表示されない
⇒今まで無条件で広告メールを受信していたり、アカウントページにバナーが表示されたりしていたものが無くなります。(あるいは任意になります)
❷個人情報の登録不要
⇒氏名、住所、電話番号、生年月日などの登録がないため、個人情報の不正利用や流出リスクも無くなります。匿名利用も可能になります。
❸アカウント停止がない
⇒Google、Facebook、Twitterなどのサービスでは、管理者の意向によっては強制的に利用制限(停止・削除)の可能性がありました。(例:トランプ元大統領のTwitterアカウント永久凍結)しかし、Web3を理念とするメールサービスでは管理しようとする人がいないため、そのような干渉は受けないと考えられます。
❹サーバーダウンの心配なし
⇒Web2メールは企業のサーバーに依存していましたが、これだと万一サーバーが攻撃を受けたり自然災害等で打撃を受けたりした場合どうするか。
起きた不具合も仕方なく受け入れるしかなかったわけです。
しかしWeb3メールはそのシステムがブロックチェーンで管理できるため、仮想通貨のように改ざん耐性が備わり、万一消えても復元が可能になります。
❺国の制限がない
⇒たとえば政治的な理由で、どこどこの国では使えないようにする、などとIPアドレスを特定して利用制限を施すことが可能でした。しかし、Web3サービスは制限する人がいない、という前提があるため、世界中の誰でも使えるようになると考えらえます。
❻プライバシー保護
⇒メールの中身を監視されているのでは?という心配は、少なくとも今までのサービスでは拭うことができなかったのではと思います。ですが、Web3型メールサービスは間違いなくセキュリティ面を売りにしていきます。検閲される心配がない、内容が密かに漏れている心配もない。実名を明かさず秘匿性を守れる。そんな点を期待して利用する人も出てくると思います。
❼ウォレット機能が備わる
⇒従来は文字や写真などのデータを送るのがメールの目的でしたが、次はお金を送ることもできるようになります。それは技術にブロックチェーンが使われていることからも必然です。仮想通貨のウォレット機能が備わったメールによって、仕事の報酬をリアルタイムで支払えるなど、新たな用途が増えていきそうです。
以上、7つのWeb3時代のメールがもたらす変化・可能性について取り上げました。
この話を初めて聞いた方は、今わたしたちが使っているメールアドレスというのは、場合によっては利用ができなくなる可能性も考えにくかったかもしれません。
一方で、誰かの作ったサービスに頼っている分コストを支払うのも当然。企業にも対価となるものを手渡すのも仕方ない部分があります。
ただ最近はWeb2企業の力があまりに強くなりすぎて、その不正な利用が問題視されていたため、この問題解決・アンチテーゼになるWeb3型サービスの普及は当然の流れと思います。
Web3サービスにもメリットだけでなくデメリットもありますが、次の時代のメールサービスには選択肢が増えていくことくらいは理解しておく必要がありそうです。
また特に❼で取り上げた機能に注目した人も多いのではと思います。最近仮想通貨をウォレット管理する人も増えてきていますが、このウォレットの進化系の1つがWeb3メアド、と言えそうです。
とはいえ、このWeb3型メールサービスはま2022年4月現時点ではまだ稼働していません。
私たちの多くがすでに仮想通貨に触れているお陰でこの将来の可能性をかろうじて受け入れることができていますが、そうでない世間一般の方からすれば雲を掴むような話。それだけ時代を先取りした内容なのだと思います。
ただ、先取りしているなら、まだいいや。ということではなく、むしろWeb3型メールサービスをいち早く取り入れていくべきだ、という提案を次回はしたいと思います。お楽しみに。
(次の記事は↓)
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