Weekly XDCダイジェスト vol.111 (2024.6.2-6.15)
(👆2024年4月の「トレンド分析」特集動画です)
(👆2024年1月の「業界優位性」特集動画です)
(👆2023年10月の「ユーティリティ」特集動画です)
(👆レイヤー1「XDC」、それとタッグを組むオラクル「PLI」👇解説動画)
こんにちは。今回は定期コーナー。XDCネットワークの動向についてファンコミュニティの一員として、私が勝手に日本語で解説を加えながら定期発信するブログになります。
仮想通貨XDCについてまとめた内容、情報の共有程度に見ていただけたらと思います。ではさっそく参ります!(内容にご指摘あればコメント欄等で😊)
Topic.❶……XDC Network in Consensus2024
【補足】
👉世界最大の暗号カンファレンス「Consensus」、その様子は上記の動画でご確認できます。
👉今回は、会場でXDC財団 Lance氏に「XDC2.0」についてのインタビューが動画になっていたので、それを翻訳して紹介します。
① この1年間で達成した最大のマイルストーンは?
「例えば、SecuritizeとTradeteqとの連携は非常に大きな進展でした。Securitizeは大きなことを成し遂げたイスラエル、都市ネットワーク上でのトークン化商品の提供に関するさらなる発展が期待できます。
XDC 2.0 が開始され、Apothem テストネットが稼働しており、セキュリティ監査も完了しています。プロトコルチームがこれを進めており、近い将来、XDC 2.0 のリリース時期について具体的な情報を入手することを楽しみにしています。
また、貿易金融に関してもいくつかの優れた進展がありました。貿易金融のソリューションや金融商品に関するさらなる詳細も近い将来にお知らせできると思います。」
②XDC 2.0 が顧客に提供する具体的な仕組みは?
「XDC は、企業用途と貿易金融を念頭に置いて設計されています。企業はネットワークの信頼性や安定性などを重視するため、2.0 ではオンチェーンのフォレンジックや KYC を通じた新しい合意形成メカニズムにより、フォーク防止や信頼性の向上が図られています。」
③XDC の未来について最も興奮していることは何ですか?
「トークン化や貿易金融に関する開発中のソリューションです。業界は段階的に進化し、XDC ネットワークはその準備ができています。貿易金融が主要な話題となり、XDC ネットワークがその中心にいることを楽しみにしています。」
④コードの大規模な採用情報、インターオペラビリティが重要になりますでしょうか?
「はい、それは信頼の問題になると思います。技術の使用に対して信頼を獲得するのは、インターオペラビリティの能力に対する信頼も必要です。その進展を期待しています。」
👉所感として、XDCは企業向けであり、個人向けではなくなりつつある、ということを感じます。
👉この2週間後には、「貿易金融」が世の中に話題になり始めます。(ランス氏の言葉の通りになっていることは、次回ブログでお知らせします)
Topic.❷……2024年6月5日、フランス国会が電子譲渡記録に関するモデル法(MLETR)を採択
【補足】
👉MLETRとは、デジタル貿易を各国で合法化するために国連組織が提示したモデルとなる法律のこと。
👉この法律に準拠することで、その国では商法適用でき、法的な拘束力を持つようになり、やっと企業がデジタル貿易に参入する素地が出来上がるというもの。
👉2023年9月に英国で承認され、続いてフランスでも認められました。(以下、地図は色が濃いものが準拠に近い国を表している。)
👉この承認には多くの人の尽力があり、その中にXDCのアドバイザー・アンドレ氏がいます。(以下写真真ん中の人物)
👉この法律により、紙ベースの貿易金融ソリューションからデジタル(MLETR)への移行が可能になり、フランスの中小企業、中堅企業、パリの金融ハブの競争力が高まると言われています。
👉なお、アンドレ氏と同僚のアレックス氏は以下のように語っています。
👉これに対してアンドレ氏はこう返しています。
👉このやりとりから見えてくるものは、TFDInitiative(国際貿易没収協会・ITFAの一部門として貿易金融資産の普及を目指す組織連合)のねらいです。それは銀行の利息収入を増やしバランスシートを改善することです。
👉少しわかりにくいですが、今後バーゼル規制という銀行の資本規制が強化されることで銀行が苦境に立たされます。しかし、銀行を救うことができるのが、貿易金融資産です。
👉なぜなら、貿易金融資産は他の資産よりも比較的高い利回りを持ち、かつ債権回収率も高いからです。まさにXDCの目指すデジタル貿易金融によってそれが実現されていくわけですが、要するには銀行救済のためのプロジェクトということが改めて確認できるということです。(バーゼル規制を施しているのはBIS・国際決済銀行である点でも、面白い考察ができるかもしれません)
👉MLETR準拠の国が増えるほど、XDCのソリューションの活用場所が増えますので、まだ10か国前後になった今の段階で、XDCを認知しているというのは、アーリーアダプターの証左と言えるのかもしれません。
Topic.❸……DOCKLAB と Credore が XDC Trade Network と提携
【補足】
👉先月、XDC Trade Network(XTN)が国連組織でプレゼンテーションを行う話題がありましたが、このXTN周辺の進展が著しいです。 最近2つの貿易文書プラットフォームとの進捗を報告しました。
👉その1つが「DOCKLAB」。同社の製品「Doctary」はシンガポールのメディア開発庁 (IMDA)など政府機関と協力した、TradeTrustを使用する MLETR 規制準拠のソリューションです。(※以下同社の提携先)
👉TradeTrustは、MLETR準拠文書のフレームワークのことで、こちらを使用した貿易文書であれば、G20お墨付きのコンプライアンスを得られるようです。
👉この開発は2020年から行われていることから、戦略的に進んでいる提携だったと言えます。
👉戦略的、という理由の1つに、このトピックが前述のトピック❷「フランスのMLETR準拠」に合わせた動きであるからです。
👉そしてもう1つ、今回の進捗報告として「Credore」(以下写真右下)という貿易文書プラットフォームのデジタル貿易実行が成功したことが挙げられます。
(翻訳)
👉Credoreは、UAEとインド間での貿易を成功させています。
👉XinFinのSaloi氏は以下のように語っていますが、次回のブログではこの言葉通り、さらなる国での連携が発表されますが、ご期待ください。
👉SBIXDCの加藤さんもこのように語っています。
Topic.❹……Andre Casterman氏「Casterman Advisory」 2024年上半期の暗号資産・貿易金融・持続可能性を総括
【補足】
👉24枚のスライドで上半期を振り返っていました。今回は4枚を厳選して翻訳したものを掲載します。
👉ある種予告にも見える洞察がまとめられています。特に以下に注目。
「企業は銀行融資に加えて、民間融資や非銀行融資にますます依存するようになる」
「キャピタルマーケット(株式市場や公社債市場)は、デジタル資産とトークン化を大規模に積極的に展開する最初に企業になります」
(時代の先を読んでいるかのような言い切り型に説得力が見られます。)
👉上記スライドでは、徐々に世界がデジタル資産とトークン化(=ブロックチェーン)を受け入れているということがわかります。中でも印象的なのが、
「貿易金融は最後の商業化・証券化される資産クラス」
とのこと。
👉上記、ブラックロックとSecuritizeが提携している4大ブロックチェーンの1つにXDCがあったことが大きな話題になっていました。
👉「Kalyan」はインドおよび中東湾岸諸国に 132 のショールームを展開する宝石商で、Comtech Goldとの提携は期待できます。
👉もう少し読みたい方、PDFをダウンロードしてGoogle翻訳でドキュメント翻訳してみてください!
Topic.❺……Tradeteq と Genfinity がライブセッションを開催
【補足】
👉「貿易金融、ニッチから主流へ」というタイトルで動画が記事化されています
👉内容を5つに要約します。
① Tradeteqは XDC との取り組みでトークン化戦略の進化を強調し提携を継続しており、これまでの取り組みにより、貿易金融資産が Goldman Sachs や Legal and General などの大手機関投資家に好まれ、投資オプションの主流に進化している、とのこと。
② Tradeteq は XDC との協力により、従来の商業銀行や大手資産運用会社以外にも、貿易金融資産への投資機会をさらに幅広い投資家に提供し、やがてアクセスの民主化が行われるようになる、とのこと。(以下参照)
③ 6/30発効予定の MiCA (ヨーロッパの暗号資産規制)について触れ、「十分な資産の裏付けを確保するという点で前向きな展開」と認識しているとのこと。
④ リヒテンシュタイン制度下で完全な目論見書( $TRADA のこと)を取得した取り組みが投資家の製品に対する信頼と自信を育むために不可欠だった、とのこと。(つまり、TRADA は役目を終えたということか?)
⑤「貿易金融はトークン化を適用するのに理想的な分野」ととらえているのは、貿易金融がただのトークン化にとどまらず、企業の財務を助け、効率化を促すからだ。そういう意味でも貿易金融資産は優位性を持つとのこと。
👉Tradeteq は今後、Securitize や INX などの証券トークン流通プラットフォームにこれら貿易金融資産トークン化を提供するものと期待される。
👉さらには、そのトークン化ファンドがブラックロックと繋がることを期待する人もいるため、これは1つのトリガーになるか今後に注目。
Topic.❻……Fathomに機関向け Vault が登場
【補足】
👉Fathom の Vault(ステーブルコインFXDを預けて利回りを得るプロダクト) に貿易プラットフォーム「TradeFlow」の資金プールが登場しています。
👉「LIVE」となっていますが、参加にはKYCプロセスが必要で、申込者は7月上旬から順次案内されています。
👉TradeFlowと言えば、TradeFinexにもRWAプールを展開していました。
👉TradeFinexの場合、ホワイトリスト登録が必要でしたが、今回FathomではKYC。そういった違いがあるようです。(残高保険という特典もあるとか)
👉しかし、実際に調べたところ、最低投入額が10,000FXDとのことで、こちら、なかなか手が届きません。また、10%の利回りを得られますが、半年間はロックされてしまいます。やはり「機関向けVault」ということでした。(いろいろと期待をさせてしまったかもですが、発信情報が少なく、手探りでやっとわかるため情報錯そうしていたらすみません)
👉教育Vaultの機関が終了しているため、次の個人投資家向けの DeFi Vault が登場するのはいつなのか。早いアナウンスを期待します。
Topic.❼……ケニアの Hekima 大学が、XDC Network を活用へ
【補足】
👉ケニアの Hekima 大学・新キャンパスが、トークン化研究施設を備えたアフリカ最大の図書館の計画している、との話題が記事になっていた。
👉上記ある通り、XDCネットワークのサブネット(XDC2.0アップグレードでの新機能)を使用することも匂わせています。
👉この計画は Crescite Innovation Corporation (キリスト教のWeb3プロジェクト)との合意に基づくもの、とのこと。
👉ビジネス以外のユースケースとして、学問という新しい分野でWeb3を取り入れるのか。現在主流の暗号資産業界で展開されているものとは異なり、まったく新しいWeb3事例が構築されているのかもしれない。
Topic.➑……R3 Cordaの製品サイトについて
【補足】
👉「Cordaにはネイティブのトークン化が組み込まれ、相互運用の基盤を築きます。」
この言葉が赤字で示されています。(Cordaネットワークから別のCordaネットワーク間に価値を交換。そして右下には「ISO20022」の文字も。
👉まだCordaとXDCの相互運用は実験段階ですので、XDCという文字は記載されていないのだと見えますが、久しぶりにCordaのサイトを見て今の進捗を感じるところです。
🎊おまけ🎊……Syndicatelyが米国の資産運用会社を支援
【補足】
👉こちらは米国における資産運用会社にとってのSEC(米国証券取引委員会)による混乱軽減をするソリューションを提供しているとのこと。
👉詳細をピックアップしましたが、このようなアプローチで米国の投資家を呼び込む、そんな取り組みとみられます。
🎊おまけ🎊……コインポストに「XDC Network」スポンサー記事が掲載
【私見をちょこっと】
👉XDCプロジェクトを理解することがいかに難しいか、を改めて感じる記事でした。これまでのレイヤー1の説明と比べると非常に難解な内容で、明らかに個人投資家を相手にしたものとはなっていませんでした(苦笑・それが魅力でもあるのですが)
👉最近は6月の厳しい弱気相場で、XDC価格もじりじりと下げています。一方、個人向けのユースケースやソリューションが登場しない、ウォレット数やトランザクション数が伸び悩んでいる、XDCエコシステムの進展が見えづらいことで、余計不安に思う人も多くなっているかと思います。
👉これまでの個人ユーザー獲得のためのマーケティングが迷走しているようにも見えるため、TVLを伸ばすのにうまくいっているかどうか、という思いも過ります。
👉ただ、XDCはこのコインポストの記事でも、Consensus2024の紹介でも、自身のプロジェクトを「貿易金融・エンタープライズ向け」と表現していることからも、XDCの目指す方向性は、あくまで企業主役なのだと(いまのところ)。
👉となると、ユーザーを伸ばすのも、TVLを伸ばすのも企業が主眼にあり、企業ドリブンで実績を積み重ね、やがて個人ユーザーや取引所がXDC Networkに注目しはじめる、という順番もあるかもしれません。
👉このような従来の一般的なレイヤー1プロジェクトとは異なる展開を見せるかもしれない点を考えると、私のようなXDCプロジェクトに期待を寄せている人にとってはいちばんの“耐え時”なのかもしれません。(これは投資助言ではありません)
👉とはいえ、企業相手のプロジェクトですので、企業に損をさせたら致命的です。暗号資産を保有する企業がどのように保有しているか不明ではありますが、下がり続けることがあるならば、企業の含み損を作ることになるため、そのようなことはいつまでも続くか。
👉最後は、最近の市況について、私見を挟んでしまいました。あくまで投資は自己判断くださいませ🙏
今回の内容は以上です。バックナンバーもぜひご覧ください!
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★第3弾動画『新トークン・NFT・ウォレット内通貨の交換などについて』
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