Weekly XDCダイジェスト vol.112 (2024.6.16-6.29)
(👆2024年4月の「トレンド分析」特集動画です)
(👆2024年1月の「業界優位性」特集動画です)
(👆2023年10月の「ユーティリティ」特集動画です)
(👆レイヤー1「XDC」、それとタッグを組むオラクル「PLI」👇解説動画)
こんにちは。今回は定期コーナー。XDCネットワークの動向についてファンコミュニティの一員として、私が勝手に日本語で解説を加えながら定期発信するブログになります。
仮想通貨XDCについてまとめた内容、情報の共有程度に見ていただけたらと思います。ではさっそく参ります!(内容にご指摘あればコメント欄等で😊)
Topic.❶……日経「貿易手続き、実務減へ電子化『船荷証券』25年にも法改正」
【補足】
👉日本において、デジタル貿易に向けた法改正の動きが見られている。これは昨年9月の英国、今年5月のフランスに続くもの。
👉船荷証券とは、輸送物との引換券のように機能する、貿易で最も重要な金銭的価値を示す書類のこと。
👉XDC日本代表の吉田さん、SBIXDCの加藤さんもこのように説明しています。
👉この膨大な貿易決済市場について、ほかにも日本でデジタル化の取り組みを行っているのはProgmat。Progmat Coinというステーブルコイン基盤を使った、国産ステーブルコインの実証実験を実施中。そのProgmatの代表・齊藤さんがこの件について詳細に解説していたのでご紹介🔽
(サマリー)全世界の貿易取引高約2800兆円のうち、およそ4割にあたる1000兆円超を占める新興国貿易において、現状課題が非常に大きい。ステーブルコインを用いた海外送金が可能になれば、特に外貨規制/信用状取引制約が発生している新興国との取引において、多くの不平等/不利益を解消できる可能性が生まれる。
👉ほかにも、船荷証券(B/L)・信用状(L/C)とは何か、従来のアナログ貿易の課題は何か、「電子船荷証券(e-B/L)」を巡る現状と展望から、船荷証券のトークン化(NFT)によるステーブルコインとの同時交換について説明していたのでご参照ください。
👉なお、ステーブルコインで最もメリットを出せる分野が海外送金と言われています。なぜなら手数料を抑え、送金時の自動執行プログラムを組むことが可能な分野だからです。
👉XDCは各国の法的枠組み、企業の順守すべきコンプライアンスに則って、ISO20022に対応するなど、今なおレールを作っているところ。日本で2026~27年頃になるので、気長に、ということを改めて認識します。
Topic.❷……XDC NetworkのEVMがアップグレードに成功(Solidityバージョン0.8.23のサポート、新機能の導入、API の改善とセキュリティ パッチ)
【補足】
👉今回のアップグレードで以下の内容が更新されたとのこと。
👉もっと詳細はXDC.devの3月のスレにさかのぼります。
👉これまではEthereumとの互換性を確保し、最新の機能に追いつくために優先度高く行われていたアップグレードとのこと。
👉これにより、XDC開発者が使えるツールやライブラリー、フレームワークが増えるとのこと。ハッカソンやコミュニティ開発者からの声に対応した動きでもあり、開発者にとっての利便性向上は大事ですね。
👉これについてPluginはノードオペレータのために以下のような利点がある、とも伝えています。
Topic.❸……Tradeteqインタビュー「貿易金融、ニッチから主流へ」
【補足】
👉暗号通貨のインフルエンサーKing Solomon氏ら発のメディア・GenFinityにて、Tradeteq(XDC上で様々な資産のトークン化を進める英国企業)のCOO・ニルス氏のインタビューが行われました。
👉その内容が記事になっていたので、注目ポイントを3点挙げます。
❶貿易金融が主流に登場しつつある
このインタビューでは、Tradeteq が XDC とのトークン化戦略が進化していることを強調し、今後も提携を継続すると述べた。具体的な「進化」とは、Goldman Sachs や Legal and General などの大手機関投資家が貿易金融を認識するようになっていること。つまり、商業銀行/大手投資会社に貿易金融資産が認知されつつあるとのこと。
❷貿易金融はトークン化の理想的
👉なぜそう言えるのか、Fortune 500 企業の大多数がブロックチェーンアプリを検討していること、これが今後、企業の財務管理や請求書処理などの分野に及び、イノベーションの加速に進展することが挙げられます。
👉貿易金融はただのトークン化にとどまらず、企業の財務を助け、効率化を促す意味でも優位性を持つ。トークン化によりさらに広い投資家に提供できるようになるものでもあります。
❸これまでの実績が実を結んでいる
👉かつてから言われていた「TRADA(貿易金融証券トークン)」はどうなった?という疑問がこのインタビューで解消されます。
👉どうやらすでに界隈で流通し、一度役目を終えた模様。
。👉TRADAにはどんな意義があったのかについて、以下のような認識ができます。
👉欧州での規制に向けた取り組みが、今後さらに参入する投資家へのアプローチに役立つようです。
Topic.➍……貿易金融投資家デー2024のチケットを販売開始
【補足】
👉11月10日と11日にロンドンのフォーシーズンズ ホテルで開催される同イベント、の早割チケットが販売開始。
(翻訳・抜粋)
「イベントには素晴らしいパートナー・スポンサーが揃っており、専門知識や流動性をB2Bに組み込む進歩状況、をお伝えします。企業から銀行までのサービス、オリジネーションサービスなどの観点から私たちが慎重に厳選された人たちが登壇します。
このイベントは素晴らしいスペースであり、私たちが取り組む非常に成熟したものです。資産運用会社、機関投資家、彼らをステージに上げて実際に体験談を共有しましょう。」
👉そのパートナーはこちらです
Topic.❺……BlocksScan が強力な新機能を備えた XDC Explorer バージョン 2 を発表
【補足】
👉XDC Networkをメインで展開するブロックチェーン検索サイト「BlocksScan」がサービスのアップデートし「バージョン2」を発表しました。
👉登場した機能は「Etherscan 互換 API、Hardhat および Truffle 契約検証サポート、ASK AI 機能、RWA 情報を備えた拡張 Explorer」
👉サイトも軽く、高頻度で情報を更新してくれます。様々な集計が可能になっているのも確認できましたが、中でもASK AI 機能が目玉とみられます。
👉試しに、こんな質問をしてみました。
👉特に上のようなGPTページでなくとも、検索欄に質問を入力すると該当ページを出してくれます。入力は日本語でもOK。例えば、「TRADAの総発行量は?」と質問をしたところ、以下のページを出してくれました。
👉使用例も動画で紹介しているので確認してみるといいかもです。
👉このような機能もあります。
👉今後のアップデートも予告しています。
👉あとはユースケースが多く登場すれば、この機能を使いこなせるようになるのでは、と楽しみにしています。
Topic.❻……BlockWorks 掲載 XDC スポンサー記事
【補足】
👉記事はXDCとRWAに関する包括的な内容の紹介。スポンサー記事ということで、XDCがお金を払って掲載依頼したものです。中でも注目したのが以下の記述
「ほとんどの業界は現在、ブロックチェーン技術に移行しなくてもうまく機能しており、移行してもわずかな利益しか得られないのに対し、貿易金融の機会は別の話だということです」
👉どういうことか。現在、ブロックチェーンが世の中に本当に必要とされているか、必ずしもトークン化する必要があるか、早急な必然性がない中で進捗はゆっくり。
👉一方、貿易金融は別。なぜなら『社会問題』の解決策となるものだからです。RWAの中でも『貿易金融』は特別な分野。この点はスポンサー記事とはいえ、非常に重要なポイントを浮き彫りにしています。
👉また、「貿易✖トークン化」は以下の3パターンに分類できるとのこと。
👉なお、記事にはFireblocksのCEOからもヨイショをもらっています。
👉なお、もう1つ「Blockhead」の記事にXDC共同創業者Atul氏のコメントが掲載されていたので以下にピックアップします。
👉貿易金融におけるブロックチェーンの意義とは、
「ブロックチェーンは偽造資産が二重に提示されないことを保証する。貿易金融では、紙ベースの船荷証券では資金提供のために単一の文書が不正に複数回提示される可能性がある」
👉ここにも、ブロックチェーンの貿易金融における問題解決力、技術とユースケースの親和性が確認できました。
Topic.❼……TradeFinex に2つの $FXD 資金調達プールが新設
【補足】
👉RFテクノロジーズLLCとは?
🔽UAEの小売向け運転資金融資業者
👉TradeTogetherとは?
🔽シンガポール・MAS認可で事業展開する信用状融資業者
👉現在、TradeFinexに掲載されている資金プールは以下の通り。
👉気づけばプールがすべて埋まっている、ステーキング枠がない状態でした。※USTY以外
👉プールを合計すると1.6Million、現在FXDの発行量は2.7Million。ということは、認定投資家による資金が60%となります。(残りはFathomでのVault投資に使用されている、か)
👉Fathomでは機関向けVaultが先日登場しましたが、新しい少額対応Vaultが展開されていないため、手軽に参加したい層の投資家が資金を持て余している状態です。
👉以前のFathomでTVLを伸ばそうとする4月の強気の姿勢が見えなくなっている点は気がかりです。これらを見ると、Fathomの取り組みもまだ実験段階と言えそうです。
🎊おまけ🎊……XDCPay 3.0を使用してみました
【補足】
👉先日「XDCPay 3.0」を発見したのをお伝えしましたが、実際に開発者の @rajshah1609 さんから一般利用OKとのことでドキドキしながら踏み切りました。
👉結果、XSwap と Fathom 両方でスムーズに接続/使用できました。
👉トークン追加ではコントラクトアドレスを「xdc…」ではなく「0x…」で入力する必要ありました。
👉また、ユーザーインターフェースがMetaMaskに類似してきています。このあたりはMetaMaskを使う多くのユーザーをターゲットにしていることがわかります。
👉これまで「XDCPay1.0」「XDCPay2.0」が機能的に課題を抱え、アップグレードも止まっていたので、この3.0によって安定的に使用できるようになれば、多くのDappsに使用しやすくなると思います。
👉今回は私の確認の限りでお伝えしたものです。まだ公にリリースしている様子は見られないため、使用する場合は当然、自己責任です。一応ご報告でした。
🎊おまけ🎊……英国・Standard Chartard銀行が、貿易のトークン化に関するレポートを発表
【補足】
👉トピック❶でも取り上げたように、世間で「ブロックチェーン✖貿易」がホットトピックになりつつあります。
👉その1つの理由として、先日登場したこのスタンチャータード銀行の発表したレポートも取り上げます。
👉このレポートによれば、「2034年までに30.1兆米ドルのトークン化された実世界の資産市場で貿易金融が重要な役割を果たす」とのこと。
👉しかも、貿易金融資産は世界のトークン化された資産の上位3つに数えられ、全体の16%を占める可能性がある、とのこと。
👉こちらもレポートの抜粋ですが、貿易金融の債権回収率(=安全性)の高さを説明しています。この安定資産の利点を狙っているのが…
バーゼル規制を目の当たりにしている銀行です。貿易金融ギャップという問題を、パブリックブロックチェーン上でトークン化し保有することで、銀行は安定的に自己資本比率を維持できます。
👉つまり、貿易金融資産は世界中の貿易企業のための「血流」あると同時に、銀行にとっての「箱舟」と言えそうです。
👉このレポートはLedgerinsightsでも取り上げられています。ここでは社会問題『貿易金融ギャップ』を取り上げています。
「貿易金融ギャップは2.5兆ドルで、2023年の世界商品貿易24兆ドルの10%強に相当する。未公表がある場合、そのギャップは5兆ドル近くになる可能性」
👉世界中の貿易を行いたくても銀行融資を受けられない中小企業の資金問題(貿易金融ギャップ)を解消するために、このStanchartの報告書は「オープンネットワーク(グローバルレイヤー1チェーン=公共性の高さ)」の必要性を強調しています。
👉このように、6月下旬、一気に貿易金融がトークン化・ブロックチェーンとの融合という点でフィーチャーされていることは、時代が追いつきつつある、ということかと思いました。
今回の内容は以上です。バックナンバーもぜひご覧ください!
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