Weekly XDCダイジェスト vol.72 (2023 7.23-29)
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。
ではさっそく参りましょう!
Topic.❶……7月29日、シンガポールの Infocomm Media Development Authority (IMDA) と XDC Networkが提携を発表
【要点解説】
IMDAとは、シンガポールの「情報メディア開発庁」という政府機関のことで、今回XDC Networkと提携が発表された。
IMDAはすでに電子貿易プラットフォーム「TradeTrust」を運用しているが、そのフレームワークとXDCが今回統合された。
これによって、シンガポール政府発行のデジタル文書や所有権の移転、貿易金融文書などにXDCのブロックチェーンを使うことができる。
👇TradeTrustのホームページより抜粋(すでに以下のHPで確認できます)
(引用)https://www.tradetrust.io/verify
なお、この発表でXinFin創業者・アトゥル氏は「MLETR の展開が始まります!」と伝えています。
※MLETRとは国際法です。
【個人的な整理】英国が9月に電子貿易文書法が施行されれば、英国もMLETRに準拠し、世界で電子化された貿易範囲が広がる。シンガポールはすでにXDCを利用可能なので、各国がどのネットワークを選ぶか。XDCはEnigioの文書技術を使えるため有利です。
【追記】この記事にはもう1つ大事なことが書かれていて、貿易金融でも効力を発揮すること。以下の新組織「XDC Trade」は今回の記事の❹で解説します。
Topic.❷……XDCの開発者コミュニティの発展と育成のために力を入れている(XDC財団による記事)
(引用)https://xdc.org/articles/vantage-point-a-perspective-on-xdc-networks-growing-developer-community-and
【要点解説】
今回紹介されたこの記事は、「開発者がXDC Networkで開発することの魅力」を伝えるための内容となっていた。
現在シリコンバレーで冷え込んでいるベンチャーキャピタルの資金は別のところに行き、ブロックチェーンハブの候補としては、シンガポール、トロント、ベトナム、インド、マイアミなどに集まっている。
これらの地の利を踏まえてXDCは拠点を構え、開発者にとって良い環境を整えていることを伝えている。
Topic.❸……onXDCNetworkチームが、8月25日から26日までテキサス州オースティンで第1回 XDC ネットワークカンファレンスおよび開発者サミットを主催
【要点解説】
いよいよ、XDC主催の初カンファレンスが3週間後に迫った。
登壇者も続々と発表されている。(下記ムービーに注目👇)
このイベントの成功はXDCにとって大きなマイルストーンになるため、8月もXDCが注目を集める仕掛けを勝手に期待。
Topic.❹…… XDCが新プラットフォーム「XDC Trade (Network) 」を立ち上げへ
(引用)https://www.xdctrade.network/index.html
【要点解説】
トピック❶で取り上げた記事で触れたように、世界の貿易金融のためのプラットフォーム「XDC Trade」を立ち上げた。
これは簡潔な理解としては貿易をしたい企業のための「窓口」として機能する。
特に銀行から貿易金融を拒否される中小の貿易企業が電子化されたプロセスを具体的に知り踏み出すことができるため、ここがスタート地点になる。
※後日具体的な内容は発表されます!(Twitterのアカウントも👇)
※なお、この「XDC Trade」のCEOにはXinFinの COO であるSunil氏が就任とのこと。
※そして、さらに貿易金融業界にはこのような動きがあります👇トピック❺へ
Topic.❺…… 7月25日、Trade Finance Global (TFG) が貿易金融のギャップ解消を目的にした「TFG Distribution Finance」を立ち上げ
この貿易金融ギャップ解消を目指す業界組織「TFG」が新たなプラットフォーム「TFG Distribution Finance」を立ち上げた。
(引用)https://www.tradefinanceglobal.com/posts/tfg-distribution-finance-goes-live-executes-first-trade-transaction/
これは機関投資家、銀行、信用基金から貿易金融市場に流動性を導入することを目的としている。
このTFGはXDCとの接点(上記、記事の抜粋でも確認)が大きいことからも「XDCに流動性をもたらすこと」が非常に高いと考えられ、しかも英国の貿易電子文書法案承認直後に発表されたタイミングの良さから計画性をうかがえる。
Topic.❻……7月25、26日に東京で「WebX」開催され、XDC Networkがブースを出展
【要点解説】
国内最大級のWeb3イベント「WebX」にてXDC Networkがブースを出展し、日本代表の吉田さんがお出迎えした。
2日間で合計150人以上の訪問者に対応、ブースには日本語でXDCに関する掲示物などが掲示された。
日本で初めて出展したことが何より大きな一歩となっているため、認知度はこれから高まるものと期待。
※以下、WebXにて現地に赴かれた方から頂戴した資料です。ご参照ください!
Topic.❼……ElitWeb3 Solutions が Blockchain Supply Chain Association (BSCA) への参加を発表
【要点解説】
ElitWeb3とは、XDCブロックチェーンを活用した企業のWeb3を支援する組織。
BSCAとは、名前の通りサプライチェーン企業にブロックチェーン導入を支援する世界的に支部を持つコミュニティ。
非常に大きな結び付きであることはあまり語られていないが、今後サプライチェーン企業のブロックチェーン大量採用に繋がる重要な一歩、これまで水面下で動いていたものが表に出つつあることは以下の ElitWeb3 の Amine 氏の発言からもうかがえる。
※ElitWeb3やBSCAの詳細確認のため、過去記事を以下にまとめました!ご参照ください👇
Topic.❽……GlobiancePay がセキュリティトークン オファリング 第3弾 STOセールを開催
【要点解説】
GlobiancePayとは、今年4月に立ち上がった暗号取引所Globiance運営の証券取引所(ブローカー/ディーラー)のこと。
そのネイティブトークンである $GBPAY が証券トークンとして第1ラウンド開催された7月13日以降販売を行い、今回は第3ラウンドを開催している。
今回は合計1億GBPAYトークンを1米ドルで提供するが、期間限定で15%の割引価格で販売される。
Topic.❾……XDC上の分散型オラクルPlugInが7月28日にアップグレード「Plugin 2.0」を発表
【要点解説】
今回発表されたアップグレードはPlugInが計画してきたことであり、主にノードのデータフィード機能を向上させるための改良が加えられる。
発表された詳細によると、ノードのオペレーション業務が使いやすくなること、ノードが組織化されてデータフィードの遅延を防ぐ仕組みが備わること、ガス代による負担を減らすことなどが抜本的に改良されている。
オラクルノードのパフォーマンスが安定することは、ひいてはXDCのユースケースを拡大につながる。
🎊おまけ🎊……TradeFinexのサイトがアップデートされ、TradeFinexプールが稼働、新規プール作成機能が登場
(引用)https://www.tradefinex.org/
【要点解説】
XDC上で構築される貿易プラットフォーム「TradeFinex」のサイトに変化が現れ、これまで資金を入れられなかった流動性プール(12%のもの)がこの7月26日にすでに満杯になっていた。
一体何が起きているのか予行演習かわからないが、その予兆が数日前XDC上のDEX「Fathom」で起きていて、大量のFXDステーブルコインがスワップ(交換)されていた。
TradeFinexから正式なアナウンスはないものの何かしら水面下で動いていることが分かり、今後は別の流動性プールが英国の貿易電子文書法と歩調を合わせて動き出すと見られる。
🎊おまけ🎊……World Gold Council 公共政策責任者が ComtechGold オフィスを訪問
【要点解説】
世界的な公的機関の金準備を推進する「World Gold Council」の公共政策責任者 Andrew Naylor 氏が、XDC上で金トークンを発行する ComtechGold のオフィスを訪れた。
当日は「金市場の最新動向について洞察に富んだ議論をした」とのこと。
ただ、このツイートの右下に面白い記述「partnership」とあるのが意味深👀
🎊おまけ🎊……(興味深い過去記事のご紹介)
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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