Weekly XDCダイジェスト vol.56 (2023.4.2-4.8)

こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。

仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された4月2日から4月8日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!

《THIS WEEK IN XDC (2023.4.2-8)》

今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。

Topic.❶『TFDi Blueprintに関するXDC財団の見解』
……XDC財団は、アンドレ・キャスターマンが提案したTFDiブループリントについて、XDCネットワークが貿易金融資産の強固な流通市場の発展を支援できる可能性を詳述し、その考えを共有しました。

1つ目のトピックは、こちらの記事について。

こちらの「TFDイニシアティブ」について、今のタイミングでなぜ取り上げているのかというと今年3月にロンドンでこのようなイベント開催されていたことが関係します。

これについては、XDCのアドバイザー・Andre Casterman氏がLinkedInで取り上げていました。

この内容は(https://www.linkedin.com/pulse/industry-leaders-calibrate-blueprint-trade-andr%C3%A9-casterman/)にて確認できますが、どちらかというと金融機関向けの内容でしたので、XDCとしてコミュニティで共有するために要約したものになっています。

(なお、「TFDイニシアティブ」についてのおさらいは以下参照、ご存知の方は飛ばしてください)

中央にある「TFDイニシアティブ」とは、ITFA (国際貿易没収協会)のもとで2019年に発足した貿易デジタル化の推進団体で、同じ赤色で示した「DNIイニシアティブ」と貿易改革の2本柱になっているものです。XDCは2021年にこの2本柱両方に加盟しています。この2本柱が取り組んでいることは黄色で示した4つ。その一番上にある「④ブロックチェーン上の金融商品」を貿易に活かして広めることがTFDイニシアティブのミッションでもあります。

これをやることで最終的にはピンク色で示した「貿易金融ギャップ」(世界の中小企業が貿易をしたくても銀行等がお金を貸してくれない)という国連でも話題にされるほどの社会問題の解決策につなげようとしています。

そのための手段としてTradeteqという会社が融資できない銀行の代わりにファンドを作り、機関投資家や個人投資家などからも資金を集めてセキュリティトークン「TRADA」にする。これで出資者に金融商品のような利回りを提供しつつ、貿易に携わる企業にも運転資金を効率的に融資する仕組みを作っているわけです。

(補足は以上です)

では本題ですが、今回お伝えしたいことを3つポイントを絞って要約します。

まずは今回のTFDイニシアティブの掲げるこのブループリント。この絵が言いたいことは何かというと

①この「TRADA」のような貿易金融資産の流通市場は投資家だけでなく、既存銀行にもメリットがあること。

特に、②Tradeteqが提供する証券トークン化サービス「Securitization-as-a-Service (SaaS) 」は既存のプラットフォームよりも貿易金融を強化し、金融資産を民主化できる解決策だということ。(以下参照)

ただし、③この証券化は全く新しい市場なので業界の標準化を経て、投資家の正しい理解が広まることで普及につながるということ。(以下参照)

以上、今回はAndre Casterman氏の掲げる「TFDイニシアティブ」の青写真を取り上げましたが、これはある意味TFDイニシアティブから発せられる号令、GOサインのようなものだと思います。

これらのメンバーで、セキュリティトークンTRADA、Tradeteqを神輿のように担ぎ上げていく段階になったということですので、機関投資家や私たちも含めた個人投資家に向けても理解を促す、というのが今回1つ目のトピックの要旨だと言えそうです。

Topic.❷『Paxo Finance、XDC Apothem Testnetでサービスを開始』
……Paxo Financeは、XDCネットワークApothem Testnetで正式にローンチしました。XDCへの進出は、イーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性、より速いスループット、他のチェーンと比較して安いガス料金など、いくつかの要因によって決定されました。

2つ目のトピック、最近毎週のようにXDCが他のブロックチェーンのDeFiと相互接続するニュースが飛び交っていますが、今回はPolygon上で展開されているDeFiレンディングの『Paxo Finance』と開通間近、という内容です。

なお、このPaxo Financeは直近でこの「WeFi」にリブランドしていました。

まだ「Testnet」ですが、サイトにも反映されていますね。

実際のサイトに行くと、「BlocksPay」がブロックチェーン対応するか?と反応してくれました。(実際にはまだBlocksPayは使えませんが、メタマスク以外にも使えるようになればと期待しています。)

なお、DeFiのデータ集計サイト(https://defillama.com/)では現在XDCのTVL(DeFiに預けられている資金)は88位

今後WeFi(Paxo)と繋がってPolygonユーザーとの橋が開通すればこの数値も上がっていくと期待しています。このTVLが上がることで、XDCのブロックチェーンの存在感・知名度も高まるのでどんどん開通してほしいところです。

以上、2つ目のトピックでした。

Topic.❸『ETHドバイ・ハッカソン優勝者発表』
……先日、ETH Dubai Hackathonの受賞者が発表されました。このイベントは、XDCネットワークを含むさまざまなプロトコルの革新的なソリューションや機能を考案するために、開発者コミュニティを巻き込むことを目的としています。

3つ目のトピックは、3月中旬に行われたETH Dubaiの中で行われたハッカソンイベントの受賞者が発表されたことについて。以下のサイトでそのことが発表されていました。

https://www.sushi.com/blog/sushi-defi-kitchen-hackathon-winners

受賞作品は2つあったので、その内容を簡単に紹介します。

受賞プロジェクト①『Journey』】

これはどうやら「DeFiユーザーが少ない、という課題をクエストを作って報酬を与えることで解消するプロジェクト」のようです。

上のようにDeFiやNFTマーケットプレイスなど様々なDApps(分散型アプリ)を使うことで「$XDC」の報酬が得られる仕組みになっていて、面白いと思いました。続いて

受賞プロジェクト②『Nomis』】

こちらのプロジェクトは昨年末まで行われていたハッカソンでも受賞していたプロジェクトで以前はこちらの週でこのように紹介していました。

Weekly XDCダイジェスト vol.㊽ 2023.2.5-11

こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信す…

そしてこのNomisは今回のハッカソンではこのように説明されていました。

ETH Dubaiのハッカソンでも受賞したということで資金がかなり集まって実装が近いと言えるかもしれません。

XDCは現在様々なハッカソンで開発者を呼び込むことにチカラとオカネを注ぎ込んでいます。非常に大事な時期だということは、他の様々なハッカソン開催からも伝わってきます。

(「WEB3ATHON」の開催も4月17日から)

開発者サイドの話は投資家サイドにはかなり距離が遠いのですが、ここを知ることはXDCの将来性と繋がるところなので、できるだけここにも目を向けていきたいと思います。今後もどうぞお付き合いください。

以上、今回の記事では3つのトピックを解説させてもらいました。

1つ目は、銀行業界に貿易資産証券化商品のGOサインが出た件。2つ目は、DeFiにもう1つのパートナーがまもなく来る件。3つ目は、ETH Dubaiハッカソンイベントの受賞プロジェクトについて紹介しました。

また、ダイジェストには取り上げられなかった、この週のXDC関連ツイートも掲載しておきます。

🔽 PrimeNumbersとPlugInが提携

🔽 Metabloqsがメタバースサミットに登壇予定

🔽 D.C UnitedとPepsiが提携

次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)

Weekly XDCダイジェスト vol.55 (2023.3.27-4.1)

こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信す…

<暗号通貨の安全管理:YouTubeで解説中>

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