Weekly XDCダイジェスト vol.㊼ 2023.1.29-2.4
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された1月29日から2月4日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!
《THIS WEEK IN XDC (2023.1.29-2.4)》
今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。
Topic.❶『XDC財団のウェブサイトがリブランディング』
……XDC Foundationは、XDC Networkのユーザーにとって、相互接続、エコシステムの探求、ブロックチェーンベースのイノベーションを促進する包括的なリソースとなることを目的に、xdc.orgのリブランディングを発表しました。
1つ目のトピックは、XDCのウェブサイトが新しくなった件について。
こちらが新しくなったウェブサイトの様子です。変更と同時にTwitterなどのプロフィール欄も変更されています。
デザインについてはご覧の通りですが、今回のリニューアルの目的は何か。『XDCがコミュニティ主体だ』ということを再三伝えています。
XDCは中央集権的な運営ではない、DAO(分散型自律組織)で運営されているということも伝えています。
かつてからXDCのエグゼクティブディレクターのBilly Sebel氏、開発コミュニティのリーダーJon McBee氏も『分散の重要性』を度々説明をしてきました。(強いメッセージ性が下記ブログで確認できます)
なぜこのように「XDCの分散性」を訴えているのか、改めて考えてみると、もちろんイデオロギー的な意味もあると思います。
Web2からWeb3を目指すにあたり分散化は正義であり、追及すればするほど新たな共感を生むことができるかと思います。
ただ別の見方を巡らせてみると、XDCは中央集権的な組織ではない、というイメージが絶対不可欠な理由があるのかもしれません。
これは例えば今騒がれている「仮想通貨の証券性の問題」が挙げられます。
現在SEC(米国証券取引委員会)がリップル社を提訴している件についても、「発行体が十分に分散化されているかどうか」が証券かどうか判断の根拠になると言われています。
よって、今回XDCのサイトを改めているのは、その防御策の一つでは、と個人的には思っています。
そして仮に「XDCが証券だ」と判断されたとしても、今まで組織として透明性を持って明朗に運営されてきたなら、仮想通貨の信頼性は守ることもできます。
分散型組織、と胸を張って言えることはそういう点でも大きな意味を持つことになるのではと思います。
サイトを見る際にそんな見方をすると、新たな気づきもあるかもしれません。
今回はその具体的な内容について触れることはしませんが、1つだけ大きくアップグレードされたものを取り上げます。
以前のものと比べても、イーサリアム2.0のアップグレードも反映されていたり、微妙にXDCのスペックも数値が変更されています。
最近XDCが実装を目指す『オンチェーンガバナンス』も、分散化に不可欠な要素だと思います。
以上、XDCのサイトのリブランドがあったことについて取り上げてみました。
Topic.❷『XDCネットワークにFathomを迎え入れる』
……XDC上に構築されたP2PプラットフォームであるFathomは、XDC Networkに持続可能な流動性と実世界の資産のトークン化をもたらすことを目的とした彼らの新しいプロトコルを導入しました。
2つ目のトピックは、XDCブロックチェーン上に構築されるDeFiプロジェクトの一つであり、比較的最近立ち上がった『Fathom』を取り上げている記事です。
上記のツイートで、Fathomのファウンダーの方々がXDCに統合されるにあたり、メッセージを伝えていました。こちらのメッセージでFathomについてこのように説明しています。
「FathomプロトコルはXDCNetworkによって、イノベーターが債券やデリバティブなどの新しいプロトコルを作成するために必要なインフラストラクチャを提供します。」
なお、このFathomはいきなり星のように現れたものではありません。
昨年の10月にインフルエンサー兼YouTuberのクリプトエリさんがYouTube番組でこのFathomを特集していました。
エリさんはこのFathomのことを『流動性ステーキング』と『過剰担保のFXD DeFiソリューション』。一般的にはあまり聞きなれないような用語で説明していました。
そして、昨年2022年の年末のアトゥルさん(XDCファウンダー)のツイートでも、このFathomのことが触れられていました。
何やら難しいやり取りですが、XDCの価値はどこにあるのか、というやり取りをしています。その中に、このFathomプロトコルによってXDCの価値は安定資産として機能することが書かれています。
ここまでを聞いても正直しっくり来ないところがありますが、整理してみると
・債券やデリバティブなどの新しいプロトコルを作成する
・流動性ステーキングと過剰担保のFXDによるDeFiソリューション
・XDCが究極の信頼できる資産として機能する
この言葉を並べるだけでも非常に大きな存在であるのが分かるかと思います。なのでこれについて、また別のブログ記事で整理してお伝えしたいと思っています。
今回はカンタンな理解につなげるためにこちらをご覧ください。
要するにFathomの目指すものは、イーサリアム上の老舗プロジェクトたちをさらにブラッシュアップさせたもの。
この内容が以下のFathomのライトペーパー(ホワイトペーパーを簡素化したもの)でまとめられています。
以上、今回はFathomというDeFiプロジェクトが正式にXDC上のプロジェクトとして動き始めるにあたり、コニュニティに対して改めて自己紹介を行った、という内容でした。
16日にはこのようなパネルディスカッションも用意されているので、情報を追ってお伝えしたいと思います。
Topic.❸『Flare Finance - XDC Networkの最新情報』
……Flare Financeチームより、Flare Network(Coston)とXDC Network(Apothem)をつなぐFLRWrapブリッジの公開テストが発表されました。
3つ目のトピックは、Flareファイナンスとのブリッジ(資産の移動を容易にするサービス)について。
今回はXDC NetworkがFlare Networkの『ORYY』というマルチシグウォレットを通してブリッジが可能になったというお知らせでした。
これは下記の通り昨年末にすでに予告があったものです。
ここで出てくる『マルチシグ』とは、複数人での秘密鍵管理をする機能のことで、次のような安全性をもたらしてくれます。
現在XDCを保管するウォレットではこのようなサービスは実装されていませんので、今回はこのような実用性のあるサービスでつながることができた、というわけでした。
さらには、Flare NetworkのユーザーがXDCを持ちやすくなり、XDC NetworkのユーザーもFlare Networkを利用しやすくなったので、今後お互いに流動性が高まることも期待できるかと思います。
以上、今回の記事では3つのトピックを解説させてもらいました。
1つ目は、XDC財団のサイトが新しくなった件。2つ目は、XDC上の実物資産担保DeFiプロトコル『Fathom』の正式な参入発表。3つ目は、Flareとのウォレットを介したブリッジが開通した件をお届けしました。
また、ダイジェストには取り上げられなかった、この週のXDCに関連するツイートも僭越ながら掲載しておきます。
🔽XDCPay2.0移行前のシードフレーズバックアップ注意喚起
🔽Fluent DAOが銀行コンソーシアム構築中
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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