Weekly XDCダイジェスト vol.㊵ 2022.12.4-10
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された12月4日から12月10日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!
《THIS WEEK IN XDC (2022.12.4-10)》
今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。
▶▶▶Topic.❶『STASIS、XDC NetworkでのEURSステーブルコインの統合を完了』
……ユーロを裏付けとする最大のステーブルコインの発行者であるSTASISは、EURSのXDCネットワーク統合を完了させました。この統合により、EURSはネットワーク上で最初のユーロ・ステーブルコインとして確固たる地位を築きました。
1つ目のトピックは、STASISというユーロ・ステーブルコインの話題です。
今までにユーロ建てのステーブルコインというと、今年の夏にUSDCステーブルコインの発行者サークル社が『EUROS』というコインで参入していました。それまでユーロ・ステーブルコインはどうなっていたのか。私は詳しく知りませんでしたが、こちらで分かりました。
つまり、このSTASIS社の$EURSは、すでにユーロでは一番の地位を築いていたステーブルコインだったようです。
そして、このSTASISの$EURSはマルチチェーン展開のステーブルコイン。現段階ではこのようなチェーンで発行されていました。
今回XDCと統合したことによって、ここにも食い込んでいくことができるようになったわけです。(XRC-20トークンとしてですね!)
見てみると、この$EURSのメリットはやはり「API」です。これによってビジネスで使うことができる、というわけです。そして何より気になるのがこちらではないでしょうか。
どれだけの準備金があって、それがどんな監査を受けているか。
現存するステーブルコインの中では、早期にこのような資産の証明をしている点では、透明度の高く運営されているのが伝わってきます。
以上、今回のこの$EURSによって3つのステーブルコインがXDC上で発行できるようになりました。
以上、今CBDC押しのヨーロッパ圏(ECB)ですが、ステーブルコインというのはパブリックチェーン上で発行できる良さ、プライバシーを確保できる良さがあるので、何があっても一定の需要はあるのではないでしょうか。
XDCチェーン上での資産オプションが増えたことは、前進ですね。
▶▶▶Topic.❷『BenzingaのFuture of CryptoカンファレンスにXDC Networkの代表として参加』
……XDC Foundationの統合担当ディレクターであるジョン・マクビーは、Benzingaの2022年Future of CryptoカンファレンスにXDC Networkの代表として登壇しました。Jonは多くのパネリストと一緒に、ブロックチェーンがどのように時代遅れのビジネスモデルを改善できるかを議論しました。
2つ目のトピックは、先週も取り上げられていたJon McBeeさんが、ニューヨークで開かれているクリプトイベントに参加した件についてです。その様子がこちらのサイトで確認できます。
しかし、この動画は8時間以上ありました(汗)。3時間53分付近からJonさんが登壇したセッションが確認できます。
今回はこちらのモデレーター1名とパネリスト4名でセッションが行われました。(左から❶❷❸❹❺と並んだ一番右がジョン氏)
❶コロンビアビジネススクールのオミッド氏(モデレータ)
❷旧bitcoin.com、『Laguna Labs』のステファン氏
❸『Ava Labs(アバランチ)』のモーガン氏
❹イーサリアムのデリバティブ流動性プロトコル『Synthetix』ノア氏
❺XDC統合ディレクターのジョン氏
こちらの内容で、ジョンさんが話した内容を文字起こしさせていただきます。
●最初にXDCのジョンさんお願いします。
「はい、もちろんです。XDCネットワークにあるレイヤー2の1つに、TRADAと呼ばれるトークンがあります。TRADAはセキュリティトークンで、世界の貿易金融を混乱させることを目的としています。
貿易金融の資産を分割してトークン化し、個人投資家がそのセキュリティトークンを購入できるようにします。
これにより世界の貿易金融の大部分にアクセスすることができます。いままで貿易金融の90%は13の銀行によって行われていますが、このプロセスが民主化されます。
また、通常、貿易金融のワークフローから締め出されてしまう中小企業にも、資金調達の可能性を開くことができます。」
・・・・(中略)・・・・
●海運は最も古い近代産業の1つです。海運関連の資産の一部を、小売業ができるようなものに変えていくというお話がありました。まず、これらの製品を提供するためのXDCのビジネスモデルについてお聞かせください。
「XDCTECHのビジネスモデルは、インボイスファクタリングを利用することです。商品を輸出しようとする人から請求書を購入し、輸入者側が受け取る前にその資金にアクセスすることができます。
このインボイスは、トークン化され、さまざまなプールに入れられます。そして、そのプールに対してトークンが生成され、人々はそのトークンを購入することができるのです。
トークンには期待利回りが設定されているので、証券と言えます。期待利回りは最大で5%です。
世界中に商品を移動させるには長い時間がかかるため、これらの商品には時間がかかるのです。
そのため、個人投資家や管轄区域はウェブサイトにアクセスすることができ、Web3ウォレットと接続することができます。そして、これらの通貨を購入し、保有することができるようになったのです。
そして、これらのトークンを保有することで、これらのトークンは彼らの利益と、セキュリティ・トークンの裏側にある資産を表します。
そして、これらの共通財産が輸入業者によって払い戻されると、その利回りの何パーセントかが、そのアセットクラスを保有する個人投資家に還元されます。
将来的には、トークンを他のセキュリティ・トークンに交換できるセカンダリ市場が生まれると思います。そのため、厳しく規制された産業が生まれるでしょう。
これはステファンさんが先ほど言ったように、私たちは破壊を起こしますが、それは本当に補完的な破壊です。既存のインフラに取って代わろうというのではありません。
貿易金融は何世紀も前から存在するものですが、この非常に古いビジネスモデルを利用しようとしているのです。
そして、より効率的によりアクセスしやすくしようとしているのです。これは、私たちがこの業界でやろうとしていることのほんの一例です。
この貿易はオープンです。今、グローバルな貿易金融を破壊することができる他の方法はたくさんありますが、これは最初の進出でした。」
以上がXDCのジョンさんが語った内容でした。わずか30分のセッションでしたが、他にも
・アバランチチェーンの『Securitize』(STOマーケット)
…投資会社KKRとのパートナーシップで、ヘルスケア成長ファンドの一部をセキュリティトークン化する話。
・イーサリアムチェーンの『Synthetics』(デリバティブ流動性プロトコル)
…ドル、ユーロ、コモディティ、あらゆる種類の価格フィードの価値に連動したデジタル資産の作成についての話。
が中心的に語られていました。どれも将来性、話題性バツグンの内容でしたが、XDCのTRADAトークンは遜色のない、大きな注目を集めたテーマだったと思います。
なお、こちらの記事でもこのセッションについては取り上げられていましたが、主役はアバランチでした(笑)
▶▶▶Topic.❸『Atul Khekade、暗号業界で最もパワフルな人物トップ100にランクイン』
……XDC Networkの共同設立者であるAtul Khekadeは、暗号業界で最もパワフルな人物トップ100をリストアップした記事で紹介されました。
3つ目のトピックは、名誉なお話が出ていました。それがこの『Free Press Journal』というインドで94年の歴史を持つニュースメディアが紹介したこちらの記事。
こちらの記事は、最も影響力のある業界人「The Crypto Power List」について、このメディアのニュースデスクで話し合って決めたものをランキング形式ではなく、100人を選出して発表したものです。
今回はこの中にXinFin、XDC Foundationの創業者であるAtul Khekadeさんが選出されたとのことで、XDC界隈で話題になりました。順位はイーロン・マスク氏から始まっています。
そして、次の62番目にXDCのアトゥルさんが確認できます。
この選出を受けて、アトゥルさん本人はこのようにコメント。
以上、今回の記事では3つのトピックを解説させてもらいました。
1つ目は、ユーロステーブルコインがXDC上で発行できるようになった話。2つ目は、ニューヨークの大きなクリプトイベントで、XDCのTRADAトークンがお披露目された話。3つ目は、XinFin・XDCの創業者であるアトゥルさんが『世界の100人』入りした話。
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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