Weekly XDCダイジェスト vol.㉝ 2022.10.16-22
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された10月16日から22日までの動きを紹介していきます。ではさっそく参りましょう!
《THIS WEEK IN XDC (2022.10.16-22)》
今回は3つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。
▶︎▶︎▶︎トピック❶『Uphold、XDC Networkのメインネットを自社プラットフォームと完全統合にアップグレード』
……XDC NetworkはUphold Praltform上でTier 3にアップグレードされました。このネットワークの統合により、ユーザーは外部暗号ウォレットとの間でXDCを入金・出金できるようになります。
最初のトピックは、Upholdという規制準拠型の取引所にて、XDCが「Tier3」クラスの取り扱い資産となり、外部との出入金が可能になったという話題について。
Upholdは、グローバルに規制された、株式や暗号通貨を含めたデジタル資産の管理・取引所です。すでに今年4月にUpholdでXDCが上場し、その時にこのブログでも紹介しました。
なお、このUpholdの創設者マーティンさんは、XDCに関して好意を持っていて、以前はXinFinの重鎮アドバイザーのアンドレ・キャスターマン氏とも対談を行っています。
なので、XDCにとってはかなり関係が近い取引所と言えます。
そして、このTier3資産として扱われることについて、XDC Foundationのエグゼクティブ・ディレクターのビリーさんと対談を予定しています。
このTier3資産について補足をすると、「Tier」というのはランクを表す言葉で、最もクラスが上位になるのが「Tier1」になります。
すると、今回XDCが「Tier3」というのはランクが下なのか。というとかならずしもそうは言えません。というのも「Tier」という言葉は必ずしも「強さ」を表す言葉ではないからです。「階層」を表すくらいに考えるとよいかと思います。
では、Upholdのホームページにあった「Tier」の定義を一部だけ抜粋します。
▶Tier1・・・銀行振込の通貨(ドル、ユーロ、ポンドのみ)
▶Tier2・・・世界中で保持、交換、送金できる通貨(その他の法定通貨24種類)
▶Tier3・・・購入、保持、販売、入金、出金、送信するための暗号通貨とユーティリティトークン
▶Tier4・・・購入、保持、販売するための暗号通貨とユーティリティトークン
ここだけを見ると、Tier1とTier2の間では「Tier1>Tier2」というのは分かります。そしてTier3とTier4の間は「Tier3>Tier4」というのも分かるかと思います。
ちがいはやはり「入出金ができること」。Upholdでは暗号通貨を区分けして、より優良な、資産性、安全性の高いと判断した銘柄については別に区分しているわけです。
こういう部分がUpholdの1つの強み、特長でもあるかと思います。そして今回XDCは、このTier4資産からTier3資産に格上げされました。
時間の問題だったとはいえ、とても良い知らせだと思います。そしてこのTier3になった先に見えるものが「ステーキング」。創業者のマーティンさんは、それを「規制された取引所で初めてやる!」と意気込んでいる様子がLinkedInのコメントでも見られました。
XDCがUpholdという信頼できる取引所と深くつながっていることは、今後さらに心強い材料になっていくように思います。今後の進展にも目が離せません。
余談ですが、もしもどこか安全な取引所がないかお悩みの方は、Upholdというのも選択肢かもしれませんね。
▶︎▶︎▶︎トピック.❷『XDCネットワークAMA開催w/Guarda Wallet』
……Quincy JonesがGuarda Walletをホストとして、Web3、Metaverse、DeFi、XDC上でのdApps構築についてTwitterスペースで議論しました。
続いて、次の話題はウォレット関連です。XDCの有名開発者であるQuincy氏がTwitterスペースにてGuarda Walletについての議論をナビゲートしていました。
そもそもGuarda walletとは何なのか。他のウォレットとの特徴が分かるQuincy氏のツイートを引用します。
・Guarda Wallet(モバイル、デスクトップ向けに使っている)
・D’CENT(ハードウェアウォレット)
・XDCPay(ブラウザに接続して使っている)
・メタマスク(ネットワークの追加、カスタムに使っている)
少し付け加えましたが、少し特長が見えてきたかと思います。Quincy氏はこの4つのウォレットは、Macのパソコンでも「かなり良い」「問題がない」と言っています。
しかし、Guardaの特長がイマイチ見えてきません。XDC、XinFinとは古い付き合いのようですが、他にもはないか。
そこで、こちらのツイート。
【翻訳】素晴らしいニュース!@XinFin_Official ファン #XinFin$ XDC Web、デスクトップ、モバイルGuardaアプリを含むすべてのプラットフォームで銀行カードで購入できるようになりました。
2021年7月発表の内容ですが、デビットカードでXDCを直接購入できること。
そして、クレジットカードでも購入ができます。
なお、先ほど紹介したTwitterのスペースで、Guardaウォレットの運営元とQuincy氏のウォレットについてのやり取りも列挙しておきます。参考になればと思います。
・ハードウェア・ウォレットで暗号や金や株やらを全部保管する、とうのは夢だ。
・この分野では資産に対する保険が存在しないため、大半はどこかのカストディアンに行くんじゃないかと予想する。
・保険はこのウォレットの領域に導入され、それがある種の標準になると見られる。
・ハードウォレットは長期保管、他人の資産を預かる時に考慮する時に需要がある。
・それに対してGuardaなどのウェブウォレットは、普段頻繁に移動させる目的がある少額の資産管理に最適だ。
・Guardaウォレットはスマホアプリでダウンロードすることも、ウェブ版を使うこともできる。ハードウェアウォレットに接続することもできる。
大まかですが、ウォレットに関する話題をまとめました。続いて、メタバースや未来のdAppsについての話題も面白かったので、箇条書きでお伝えします。
・私たちはまだ本当のメタバースを見てさえいない。まだゲーム内のローカル経済のようなもの。
・ただ、従来あるEVE OnlineやEpic Gamesが作るゲームは一種のメタバースを構築しつつある。
・『World of Warcraft』では1時間木を切り倒すだけで30ドルを得ることができる。
・ただこれをやるのは、ゲームをプレイしている上位5%程度のプレイヤー。現状はほとんどの人がゲームを楽しむためにプレイしている。
・今後はゲームで得た資産を清算したり、資産を取引したりすることが簡単にできるようになることが重要だ。
・『World of Warcraft II』のオンラインではすでにそうなっていて、ウェブサイトで支払い、換金ができるようになっている。
・すでにGuardaウォレットを使ってゲームにログインし、ゲーム内で直接アイテムを簡単に購入できるようになっている。
・ウォレットが今後、異なるチェーン上であれ、異なるゲーム資産であれ、マーケットプレイスに簡単に接続でき、ゲーム間でも交換できるようなインターフェースになり得る。ウォレットがゲームチェンジャーになる。
・Web3ドメインを使うと様々なdAppsやメタバースに簡単にログインできる。Guardaウォレットは“Unstoppable Domain”に対応している。
・なお、Guardaウォレットは現在NFTのサポートは限定されているが、ERC-721のものは保存することができる。今後拡大予定。
・Guardaウォレットは今後Aptosなど人気のある銘柄をサポートする予定がある。ほぼ毎週SNSで新トークンを追加してSNSでその情報を投稿している。
以上、2つ目のトピックはGuardaウォレットの運営とQuicy氏の対談について、メタバースへの参加はウォレットが鍵を握る、というお話が聞けました。
▶︎▶︎▶︎トピック.❸『2022 Fintech Finance Awardsの投票がまもなく終了』
……2022年Fintech Finance Awardsのブロックチェーン部門にXDC NetworkとTradeteqがノミネートされました。コミュニティメンバーは、2022年10月29日までオンライン登録することで投票が可能です。
そして、最後のトピックは、イギリスのフィンテック関連メディアが主催する年次表彰イベントについてです。XDCは今年の春にこの賞にノミネートし、1次審査を経てファイナリストに選出されました。
このフィンテック関連メディアとはこちら。
2021年9月にTradeteqがNFTを発行した際に、XDCはこのメディアの記事に取り上げられていました。
部門が全部で18に分かれている中の「ブロックチェーン部門」にXDCは参加し、以下の5つがファイナリストです。
この中でも強敵はやはり「NUVEI」でしょうか。次世代の企業間決済プラットフォームを提供するサービス。FTX、Crypto.com、ゼネラルモーターズ、GUCCI、などパートナーも豊富で勢いがあります。
なお、XDCはこのように紹介されています。
そしてこちらの最終選考は、私たち一般の人も参加できます。
やり方はカンタン。サイトで「名前とメールアドレス」を登録し、ログインする。そして、この上の画面の動画を視聴する。すると、最後にこのような「今すぐ投票」アイコンが出てきます。
これにて、投票完了。ものの5分もかからず参加できました。ぜひXDCを応援されている方はやってみてはいかがでしょうか。投票の〆切は10月29日、この最終結果発表は11月29日に華々しい授賞式にて行われるようです。
以上、今回の3つのトピックを紹介させていただきました。
1つ目は、Upholdという規制フレンドリーな取引所でXDCの地位が向上した件。2つ目は、Guardaウォレットとの対談で、ウェブウォレットがメタバースへの入口になっていく、という対談。3つ目はイギリス金融関連メディアの主催する『FFAward』にXDCがノミネートし、投票が間もなく終わる件について紹介しました。
次週も噛み砕いてお伝えできればと思っています。どうぞお付き合いください。(前回の記事もぜひご覧ください↓↓↓)
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★第2弾動画『ハードウェアウォレットの有事の操作について』
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