Weekly XDCダイジェスト vol.⓭(前半) 2022.5.28-6.3
こんにちは。今回は定期コーナー。先週のXDCネットワークの動向についてXDC Foundationがまとめた下のツイートをもとに、わたしなりに日本語で解説を加えながら定期発信する回になります。
仮想通貨XDCについてまだ知らない方の入口にしていただいたり、すでにお持ちの方は最新動向を追うための1つの情報源にしていただけたらと思います。では先日発表された5月28日から6月3日までの動きを紹介していきます。
今回は記事のボリュームが大きかったため今回と次回の2回に分けていきます。ではさっそく参りましょう!
《THIS WEEK IN XDC (2022.5.28-6.3)》
今回は4つのトピックがありました。太字が直訳部分、その後にわたしが僭越ながら解説を付け加えていきます。
▶Topic.1(5.30)『ITFA白書は貿易金融にハイライトを当てる』
……Tradteq CEOのChristoph GugelmannがTXFMediaのインタビューに応じ、最新のITFAホワイトペーパーについて、また数兆ドル規模の貿易金融資産クラスへのアクセスが制限されていることについてコメントしています。
(※www.DeepL.com/Translatorで翻訳)
まずは用語をカンタンに確認します。こちらの記事に出ている『ITFA』というのは世界の貿易リスクの発生と分散、軽減するための業界団体。XDCの運営母体になったXinFinもここにサービス提供する、と提携しています。
一方、Tradeteqもまた昨年XinFinと提携した、貿易金融商品をNFT化して機関投資家に提供するための企業です。
今回はこのTradeteqのCEOがイギリスの貿易や金融コミュニティ向けのニュースメディアである『TXFMedia』の取材に応じたという内容です。
この取材に際してTradeteq社はこのようなツイートをしていました。
【翻訳】「新しい“ITFA”のホワイトペーパーは(・・・中略・・・)銀行だけでは貿易金融に対する世界の満たされない需要に対応することはできないだろうと指摘しています。」
今まで貿易では銀行が企業に資金を融資することで回っていたわけですが、近年その銀行がリスクを嫌がるようになり、その融資に消極的になっています。これが今回の表題にある『貿易金融資産クラスへのアクセスが制限されている』の意味。
そこで活躍するのが先ほどのTradeteq社。銀行では不足していた資金を、その企業の資産をNFT化して、それを担保にすることで機関投資家から調達できるわけです。
つまり今回のトピックの概要というのは、ITFAでは「こういった課題があるよ」にTradeteq社が「解決策があるよ」とこのTXFMediaというメディアでアピールした、ということです。
これに対してXDC Foundationもコメントし、
【翻訳】「数兆ドルの貿易金融資産クラスへのアクセスが制限されていることについてのコメントでは、ストレートスループロセッシングを可能にするインフラストラクチャが提供されているため、「進歩が見られます」と述べています。」
XDCが「私たちがそのインフラを用意しているぜ」、しかも「ストレートスループロセッシング(人手を介しないで全て電子的なネットワークを通じて行われる)でできちゃうぜ)」と結んでいます。
ちなみに調べてみたら、Tradeteq社は5月17日にすでにこのTXFMediaで記事になっていて
この記事で「なぜ銀行が貸付が厳しいのか」について理由が書かれていました。
「バーゼル規制」です。バーゼル規制については先日こちらの記事で説明をしましたが、まさか今の貿易金融の課題もここが発端だったということ。
そして記事はこう続いています。
銀行の資本増強を23.6%も増やさなければいけなくなったバーゼル規制、が影を落としている事態への危機感。今回の記事を調べる中で、改めてバーゼル規制の与える影響を知ることになった、そんなトピックでした。
続いて2つ目の記事です。
▶Topic.2(5.31)『XDPoS 2.0はすぐそこまで来ている』
……XDC Foundationは、XDC Networkに導入されるXDPoS 2.0のアップグレードについて、XDC Networkの設立以来最も複雑なアップグレードのために実施されるイベントのタイムラインとともに、Medium投稿を発表しています。
このトピックは6月1日に寄稿されたMedium紙の文をもとに解説します。
冒頭はこのような書き出し。このXDCの採用しているネットワークセキュリティが昨年2021年12月に一部リリースされたが、前回は大したことがなかった。
というのも、ここにあるようにネットワークセキュリティはベータ版(テスト段階)で、実装は来年2023年とのこと。
実際にはこのように計画されている、というのはすでに発表された計画です。
そして今回は2022年Q2の『Security』。文言が小さいので抜粋して翻訳すると
「Highest protection against adversaries with highest Byzantine-fault-tolerance guarantee(最高のビザンチン耐故障保証で、敵対勢力に対して最高の防御力を発揮)」とあります。
ここに出てくるビザンチン耐故障保障については別の記事が参考になるかと思うので紹介しておきます。
ただ、ここでは『ビットコインやイーサリアムにある課題を克服した』とだけ認識してもOKです。そして、XDCの採用するセキュリティはここにとどまらず『XDPoS2.0』を目指しています。
『2.0』ということはその前に『1.0』があるわけですが、
今現在のXDCネットワークで採用しているXDPoS1.0は、先ほどのビットコインやイーサリアムが抱える問題を解決しているだけあって、セキュリティレベルは高い。しかし安全性を高める途上にある、と書いてあります。
では、XDPoS2.0になるとどうなるか。
XDPoS2.0では、悪さを自動的に検出、特定してしまう、そんなことが可能になっていくわけです。これがどうやら世界最先端の技術。
上のスライドにあるようにブロックチェーン1.0…2.0…3.0…という過程を超えて『Blockchain 4.0』と言われていくものだそうです。
ここで採用されている基幹技術について以前の動画のスライドでも解説しましたので抜粋しておきました。
『フォレンジック(法的証拠として有効な)監視システム』これが中身です。(ここでFacebookのDiem、と出ていますが、Diemの背後にいる科学者もこのシステムに注目しているそうです)
以上、今回の2つ目のトピックはXDCのブロックチェーンのセキュリティレベルが予告通り更新した、という話題でした。ちなみにこの話題については、このLIFTT CAPTALさんが挙げているYouTube動画でも解説されていたので、併せて紹介させていただきます。
では、次回は残り2つのトピックを取り上げていきます。こちらもぜひ読んでください!👇
(ちなみにセキュリティについて取り上げた動画、こちらもぜひ参考にしてください)
<暗号通貨の安全管理:YouTubeで解説中>
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