【3分解説】カソツー銘柄 IOTA (MIOTA)とは?
さて前回まで、5回に渡り一般には理解が及びにくいIoT分野に注目してきました。そして前回はここに宝が眠っている!みたいな期待を持たせる話をしてきました。そして、今回からいくつかその分野で使われるであろう仮想通貨を紹介したいと思います。箇条書きでいくのでサクサク理解できると思います。
【銘柄】「IOTA・MIOTA」(アイオタ)
【時価総額】3300億円・51位(2022.2.9時点)
【チャート】118円(2022.2.9時点)
【目的】「安全なIoT社会の実現」
⇨スマートシティを支える根幹技術
⇨世の中を便利にする仕組み
⇨IoTを使ってモノ同士決済を自動化
⇨センサーデータの収集と売買
【誕生】2015年・ドイツ
【発行枚数】約2800兆枚
【上場】国内未上場(2022.2時点)
【言語】RUST言語
【Twitterフォロワー数】約26万
【ホームページ】https://www.iota.org/
【主な提携先】
・富士通、テレコム、マイクロソフト
・台湾 台北市
⇨公的機関の個人認証の仕組みに予定
・InnoEnergy社
⇨ヨーロッパの電力取引市場、電気自動車
・DXCテクノロジー社(米IT多国籍企業)
⇨スマート工場の開発
・Botsh(ボッシュ・ドイツ自動車部品企業)
⇨自動運転技術
・フューチャーファーム・コンソーシアム
⇨ノルウェーの農業関連企業
【実用化が期待される分野】
・光熱費や電気料金の自動計算、決済
・自動運転車両
・貿易の情報管理
・工場の保守予測
・サプライチェーンの在庫削減
・医療記録のデジタル化
・遠隔診療
・スマート充電
・農業のデジタル化
・建築(スマートホーム)
【特徴】
✅「タングル(DAGプロトコル)」
実はIOTAはブロックチェーンではなく、タングル構造。その前2つの取引だけで承認できる仕組み。この技術がIOTAの理解の近道です。それによって以下の3つのメリットが生まれます。
①リアルタイムで取引できる
データサイズが小さく、送金詰まりが起きにくい。そしてマイニング作業が伴わない。
②取引手数料がかからない
将来的には世界のIoTデバイスの数は1兆個?(100億人が1人100個持てば)という需要に耐え得る仕組みを想定して作られている。
③量子コンピュータ耐性がある
ハッキングリスクに特に強い仕組みを採用。街ごとのハッキングを防ぐ必要があるため、数年後、数十年後の強固なセキュリティを備えている。
④ISO20022準拠
【注意点】
・まだほぼ実用化されていない(2022.2時点)
⇨価格の評価が難しい
⇨しばらく将来的な見込みで価格が上下
・2018年1月に創業者(財団)がハッキング被害(のち、12億円相当が発見)
・2020年2月に公式ウォレットがハッキング被害(これによりメインネットがシャットダウン)
今回の銘柄紹介はいかがだったでしょうか。量子コンピュータ耐性によりネットワークのセキュリティが強いと思いきや、ここ数年でシステムの脆弱性が露呈したのも事実。このイメージがついているのが気がかりなポイントです。
また、IoTは期待が大きい分野ですが、実用化がまだ進んでいない点も注意です。今後たくさんの提携先が増えていくか、プロジェクトが世界を相手にしているだけあって、大企業とのつながりができるかに注目したいところです。
以上、今回は巨大市場IoT銘柄の第1弾としてIOTAを紹介いたしました。次回はどんなIoT銘柄が出てくるか、お楽しみに!
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