人間のコモディティ化?
こんにちは。今日はちょっと重たい話をしたいと思います。そのテーマというのは表題の通り
「人間のコモディティ化」
について。コモディティというのは一般的には、商品、売られているモノのことですが、今後人間が「コモディティ」になってしまうのでは、という話です。しかもそれがここ日本で特に加速するのではないか、という理由を説明していきます。今回も今後を生きる大事な見方だと思ってお伝えしますが、ネガティブな印象を受けるかもしれません。しっかり“明るい家族計画”につながるよう、次回以降で話を回収していきますのでお付き合いいただければと思います。
では、さっそくはじめていきますが、予告通りいきなり暗い話から。私は今の日本というのは、“実験場”なのではないかと思っています。そうじゃないと辻褄が合わないことばかりだからです。なぜそう思うのか。私が最近とても印象に残ったこちらのツイートをご覧ください。
日本を外から客観的に見るとこのようにうつるのだそうです。今の人口構造(少子高齢化)、国家財政の悪化、増税や社会保障費の負担増、低賃金化。そして、ますます進む産業の空洞化、国際競争力の低下、時代遅れな教育環境・・・ここ数十年間かけて作られた貧困もまさに人為的なミス。
この貧困の流れは日本のトップが変わっても変わることはなさそうです。ここ数か月の様子を見てもびっくりすることが続いています。今の状況とタイミングでなんと税金を上げる話をしています。しかもその増税の目的は公共事業とかではなく分配のために。先日は法人税を上げる話が出ていました。
企業が頑張れてこそ庶民が潤うのに、その稼ぎ頭の意欲を削いでしまうような増税をしてしまっていいのか。そんなことをしたら経済はますます停滞して、国民の消費は落ち込み、せっかく分配しても貯蓄に回ってしまう。そしてやがて優秀な会社も、人材も海外に出ていってしまう。賢い政治家の皆さんなら当然分かっているようなことです。こういうのを見ると確信犯で日本を泥船にしているのでは、とフンフン憤ってしまいます。
この日本の貧困化はさらに社会に閉塞感を作っていきます。鬱屈した生活では精神的な余裕がなくなり、“憩い”“癒し”“慰め”などストレスの捌け口を求める人が増えていきます。一方でビジネスとしてもそこをチャンスだと見て参入する企業も増えていき、メンタルヘルスケア、医療、娯楽が充実していきます。
スマホゲームやSNSが流行るのもそういう背景があって、これらは往々にして、中毒性があり、依存心を作っていきます。しかも現実の生活が苦しければ苦しいほど、この世界観が心地よく没入しやすくもなります。
また、私たちがスマホやパソコンを通して見ているものは、私たちが自分で見たいと思ったものを見るのではなく、見させられている状態のものが多くなっています。ただおススメされるままに、というのはあまり思考力を使わないでいられる状態でもあります。この自分の意志が伴わず、誰かの作った世界に没入する状態はまさに“人間がコモディティ化”した状態だと言われています。
そして、スマホ依存に輪をかけていく流れがあって、それが
メタバース
です。今ではすでに馴染みが出てきた言葉ですが、メタバースを簡単に言うと“仮想世界”。たとえばゴーグルやグローブをつけて体を動かすとあたかもその世界で過ごせているかのように感じられるアレです。メタバースのブームが起きるのはもう既定路線で、多くのベンチャーキャピタルなどが力を入れて投資しています。このメタバースが依存型ビジネスのバトンを引き継ぐように思います。そしてそれがこの日本で特に急速に普及していく、実験されていくように思います。というのも、
https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/sub1.h
この内閣府が示す2050年までに達成するこの計画につながるからです。ぜひ上のリンクから内容を読んでみてください。「1人がアバターを10体操る」と具体的に書かれています。日本人が今じわじわと厳しい生活環境に陥っているのも、スムーズにこちらにいざなう前工程だとしたら…。あまりに酷い今を見ると、こんな妄想もしてみたくなるものです…😿
今回の話で最もお伝えしたかったのは、この”ムーンショット計画”のことよりも、世の中ではすでに”コモディティ化”の思考が促されている、ということです。そして何かに依存しないと保てないような辛い環境であるほど、人はより”コモディティ化”してしまう可能性がある、ということです。
そして、さらに言うと、コモディティ化しやすい人間とそうでない人間との間にはすでに大きな差ができていて、今後もさらにそれが拡大するかもしれない、ということ。
次回は、そんな人間の”コモディティ化”を食い止めるためにどうしていくのがいいか。メタバースとどう付き合えばいいのか。これをテーマにいっしょに考えていければと思っています。
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